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東南アジアの金融資本市場の発展・深化に向けた研究会 第1回議事要旨

  1. 日時
    平成30年9月27日(木)15:00~16:30

  2. 場所
    財務省3階 第二特別会議室

  3. 出席委員
    小川英治委員、清水順子委員、奥田英信委員、清水聡委員

  4. 議題
    『東南アジア債券市場の発展・深化に向けたABMIの取組みと今後の課題』
    • ABMIの取組みとアジア債券市場の現状
    • 東南アジア市場における機関投資家育成の必要性
    • 海外投資家の動向

  5. 議事概要
    •  ABMIは設立から15年が経過し、アジアの債券市場の発展に貢献してきた。今後は、その役割を拡大するのも一案。
    •  アジアの債券市場が発展途上である要因として、資金調達サイドの企業からは買い手となる機関投資家がいない点が指摘され、機関投資家からは域内に魅力的な投資商品がないことが指摘されており、これらの課題の解決を両輪で推し進めることが重要。
    •  アジア地域の生損保の保険料支払額の伸び率は、グローバルに見ても他の地域よりも高く、アジアの保険市場は今後も引続き拡大すると見込まれている。保険市場の拡大は、長期・超長期の機関投資家の拡大を通じて、機関投資家の育成に寄与するものと考えられる。
    •  保険会社や年金基金等の機関投資家は、資産運用の一部をアセットマネジメント会社へ委託していると考えられる。保険会社等と併せて、これらアセットマネジメント会社の実態を調べることも有用。生命保険会社の資産運用は、債券であれば満期保有を原則とする等、長期保有が原則であるため、債券市場に流動性を供給するという観点ではアセットマネジメント会社等の他の機関投資家の拡大も重要ではないか。
    •  また、アジア域内では、ソブリンウェルスファンドが機関投資家として大きな役割を担っているものと理解。これらのファンドを含めて、アジア地域の機関投資家の動向を調べることも有益ではないか。


(注)本研究会では、率直な意見交換を促進する観点から、議事録に代わって議事要旨を作成・公開することとしています。