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第14回ASEM財務大臣会合 プレスリリース(仮訳)(2020年11月6日、バーチャル形式) 

 11月6日、第14回ASEM財務大臣会合がバングラデシュ人民共和国によりバーチャルで主催された。会合はバングラデシュ人民共和国政府のカマル財務大臣が議長を務めた。会合には45のASEMパートナーから財務大臣・代表が参加した。これに加え、基調演説者として世界銀行、国際通貨基金、アジア開発銀行の代表、またアジア欧州財団(ASEF)及びASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)の代表が参加した。大臣及び他の代表は第14回ASEM財務大臣会合の中で意見を交換し、経験を共有した。会合はテーマである「新型コロナウイルスへの対応:強固で、持続可能で、包摂的かつ均衡のとれた回復」に焦点を当てた。大臣はパンデミックからの回復及び救済、また持続可能な開発目標の適時な実施のための最も効果的な方法について議論し、意見を交換した。

 会合は新型コロナウイルスの世界的なパンデミックが世界中に前例のない課題と計り知れない苦悩をもたらしたことに留意した。結果として、百万人以上の人々が命を失い、社会経済状況、公衆衛生、環境及び社会が深刻な打撃を受け、世界経済は不確実性を帯びている。会合は現在の状況、前例のない境遇に対して、また世界的なアジェンダの実施のために強固な多国間の協調した努力が求められていることに留意した。アジア、欧州の国々は、世界の他の部分と同様、雇用、所得、ビジネス、投資、貿易及びほとんど全ての生活の他の側面に深刻な影響を引き起こしている新型コロナウイルスの脅威の矢面に立たされ続けている。結果として、持続可能な開発目標(SDGs)の実施における進捗は新型コロナウイルスの広い蔓延により大きく阻害されている。会合はパンデミックの第2波が多くのASEMパートナー国へどのように現在影響を与えているのかについて懸念を表明した。困難な状況に直面し、第13回ASEM首脳会合のホスト及び地域コーディネーターの外務大臣は、ASEMパートナーと協議して、2020年9月7日に声明を発出した。

 経済状況及び見通しに関して新型コロナウイルスによりもたらされた惨状と課題の重大さを踏まえ、会合は社会的・経済的影響を軽減し、人命、生活及びビジネスを守り、新型コロナウイルスへの効果的な解決策を見つけることは喫緊の共同の優先事項であることを認識した。大臣と他の代表はアジア‐欧州関係の協力強化、効果的なパートナーシップ及び相互理解の向上の重要性を再確認した。大臣らは新型コロナウイルスによりもたらされた差し迫った課題に対処し、強固で、持続可能で、包摂的かつ均衡のとれた回復を確保するために協働することにコミットし、2021年央にプノンペンでの開催が予定されている次回のASEM首脳会合を期待した。