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輸入差止件数は、28,270件(前年比6.7%減)でした。
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輸入差止点数は、819,411点(前年比39.1%増)でした。
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1日平均で、77件、2,244点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになります。
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輸入差止価額は、推計で約164億円に上ります。
(注1)「輸入差止件数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品が含まれていた輸入申告又は郵便物の数です。
「輸入差止点数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品の数です。
例えば、1件の輸入申告又は郵便物に、20点の知的財産侵害物品が含まれていた場合は、「1件20点」として計上しています。
(注2)「輸入差止価額」は、正規品であった場合の推計価額です。
知的財産侵害物品の輸入差止実績の推移
(注)令和元年は、平成31年1月から令和元年12月を示します。
仕出国(地域)別輸入差止実績
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輸入差止件数は、中国を仕出しとするものが21,885件(構成比77.4%、前年比15.3%減)で、引き続き高水準にあります。次いでベトナムが3,033件(同10.7%、同120.7%増)、フィリピンが1,112件(同3.9%、同75.1%増)、韓国が589件(同2.1%、同45.1%増)でした。
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輸入差止点数は、中国を仕出しとするものが615,539点(構成比75.1%、前年比50.0%増)、次いでベトナムが91,303点(同11.1%、同219.0%増)、香港が38,554点(同4.7%、同33.7%減)、フィリピンが29,116点(同3.6%、同79.6%増)でした。
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件数・点数ともに中国を仕出しとするものの構成比が依然として高くなっているほか、ベトナムを仕出しとするものが増加し、件数・点数ともに構成比が10%を超えています。
仕出国(地域)別 輸入差止件数構成比の推移
(注1)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
(注2)ベトナム及びシンガポールを仕出しとするものについて、0.5%未満の年は「その他」に含めます。
知的財産別輸入差止実績
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輸入差止件数は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が27,424件(構成比96.0%、前年比7.0%減)で、引き続き全体の大半を占め、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が674件(同2.4%、同17.0%増)でした。
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輸入差止点数についても、商標権侵害物品が621,684点(構成比75.9%、前年比49.2%増)で、全体の大半を占めており、次いで著作権侵害物品が96,345点(同11.8%、同31.6%増)でした。
知的財産別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
知的財産別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
(注1)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
(注2)各権利で保護されているものは、例えば以下のものです。
- 商標権:商標法に基づき商標登録された文字、図形等の「ロゴマークやブランド名」
- 著作権:創作されたキャラクターや音楽CD等の「著作物」
- 意匠権:意匠法に基づき意匠登録された物品の形状、模様等の「デザイン」
- 特許権:特許法に基づき特許登録された「発明」
税関では、各権利を侵害するものを輸入してはならない貨物として、取締りを行っています。
品目別輸入差止実績
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輸入差止件数は、財布やハンドバッグなどのバッグ類が9,570件(構成比28.8%、前年比3.6%減)と最も多く、次いで衣類が9,088件(同27.4%、同0.9%減)、靴類が3,934件(同11.9%、同100.5%増)、時計類が1,672件(同5.0%、同58.8%減)でした。
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輸入差止点数は、衣類が108,684点(構成比13.3%、前年比60.8%増)と最も多く、次いでイヤホンなどの電気製品が104,848点(同12.8%、同62.0%増)、バッグ類が44,984点(同5.5%、同7.1%増)、コンピュータ製品が44,110点(同5.4%、同2.8%増)でした。
品目別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
品目別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
(注)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
輸送形態別輸入差止実績
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輸入差止件数は、郵便物が大半を占めており、郵便物が25,815件(構成比91.3%、前年比8.1%減)、一般貨物が2,455件(同8.7%、同10.8%増)でした。
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輸入差止点数は、郵便物が352,991点(構成比43.1%、前年比43.4%増)、一般貨物が466,420点(同56.9%、同36.0%増)でした。
輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
税関で輸入を差し止めた侵害物品の例
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スマートフォンケース(商標権) |
イヤホン(意匠権) |
スマートフォン等のグリップ・スタンド(特許権) |
ゲーム機用操作器(意匠権) |
Tシャツ(商標権) |
腕時計(商標権) |
バッグ(商標権) |
帽子(商標権) |
税関で輸入を差し止めた侵害物品の例(つづき)
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クッション(著作権) |
箸(商標権) |
ペット用マッサージ器具(特許権) |
トレーニング器具(意匠権) |
薬剤の包装ラベル(商標権) |
グリップテープ(商標権) |
テープカセット(特許権) |
ごみ箱(意匠権) |
税関で輸入を差し止めた侵害物品の例(つづき)
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マスク(商標権) |
バッテリー(商標権) |
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エアロゾル生成装置のカートリッジ(特許権) |
医薬品(商標権) |
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電気かみそり用替え刃(商標権) |
姿勢保持器具(意匠権) |
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柱材支持具(意匠権) |
自動車用リヤラダー(意匠権) |
告発事例
事例1著作権を侵害する「鬼滅の刃」DVDの密輸入事犯を告発。
東京税関は、茨城県警察と共同調査を実施し、著作権を侵害する「鬼滅の刃」の映像が記録されたDVD(合計175セット、525枚)をマレーシアから密輸入しようとした日本人3名を関税法違反で告発しました。(令和3年2、3月)
事例2商標権を侵害する充電用ケーブルの密輸入事犯を告発。
函館税関は、北海道警察と共同調査を実施し、商標権を侵害する充電用ケーブル1,000点を中華人民共和国から密輸入しようとした日本人1名を関税法違反で告発しました。(令和3年11月)
事例3著作権を侵害する金具(チャーム)の密輸入事犯を告発。
神戸税関は、広島県警察と共同調査を実施し、著作権を侵害する金具(チャーム)252点をシンガポール共和国から密輸入しようとした日本人1名を関税法違反で告発しました。(令和3年1月)
事例4商標権を侵害する衣類の密輸入事犯を告発。
名古屋税関は、愛知県警察と共同調査を実施し、商標権を侵害する衣類30点を中華人民共和国から密輸入しようとしたフィリピン人1名及び法人1社を関税法違反で告発しました。(令和3年2月)
差止回避工作事例
税関による差止めを回避するためと思われる工作を施した事例も見受けられます。
事例1靴の中敷きの間に商標権を侵害する腕時計を隠匿していた事例。
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事例2マッサージ器の中に商標権を侵害する腕時計を隠匿していた事例。
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事例3他の物品の外箱の中に意匠権を侵害するイヤホンを隠匿していた事例。
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事例4電動ドライバーの標章部分をシールで覆い隠匿していた事例。
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(シールを剥がしたところ、別の標章を発見) |
(参考)差止申立ての状況
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令和3年末時点において税関が受理している輸入差止申立ての件数は703件で、前年に比べて0.6%増加しました。
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知的財産別では、商標権の申立てが434件(構成比61.7%、前年比3.1%増)、次いで意匠権の申立てが123件(同17.5%、同2.4%減)、著作権の申立てが90件(同12.8%、前年と同数)、特許権の申立てが34件(同4.8%、同36.0%増)となっています。
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輸出差止申立ての件数は、商標権9件、意匠権1件となっています。
(注)知的財産の権利者は、自己の権利を侵害すると認める貨物が輸出又は輸入されようとする場合には、当該貨物について侵害物品かどうかを認定する手続きを執るべきことを、税関長に対し申し立てることができます。
(参考)税関が受理している輸入差止申立ての例(写真は全て真正品)
ブラザー工業株式会社 |
ソニーグループ株式会社 |
株式会社MTG |
株式会社オークローンマーケティング |
株式会社マーナ |
任天堂株式会社 |
ダイソンテクノロジーリミテッド |
株式会社ナプラ |
アニエスベージャパン株式会社 |
紀陽除虫菊株式会社 |
株式会社エアウィーヴ |
株式会社マキタ |