 |
それでは、税についてまとめましょう。
税金は、警察、消防、清掃、上下水道、教育、社会保障などの公共サービスの提供と道路や橋、公園など、みんなが使う設備や施設をつくるための公共事業に使われています。どれも安心して暮らしやすい社会にとって大切で、なくてはならない、必要なものばかりです。
こうした事業のためには、とても多くのお金が必要になります。ですから、みんなで少しずつ分担して出し合う必要があります。つまり、税金は、みんなが安心して暮らせる社会にするために必要なもので、みんなの社会の“会費”のようなものなのです。
ですから、小学生のみんなが買い物をした時の代金にも、“消費税”という税金が含まれています。みんなもりっぱに税金を納めているんですよ。
そのほか、みんなのお父さんやお母さんが働いてもらったお金からは、所得税という税金を納めたり、勤めている会社は、もうけたお金から法人税という税金を納めています。
こうして集めた税金の使い道は、選挙で選ばれた国会議員の人たちが、よく話し合って決めています。みんなが納めた税金をけっして無駄にしないためにも、必要な公共施設や必要な公共サービスは何なのか…そして、どのくらいの費用をかけるのが良いのかについて話し合い、国の予算が決められます。
税金はみんなが幸せになるための町づくり、国づくりのために納め、役立てられます。町や国は、みんなが納める会費、つまり税金で運営されています。
ですから、大人になったら、税金が何に、どれだけ使われているのか、不足していないか、無駄な使われ方をしていないかなどをチェックできるように、今から税に興味をもって勉強しておきましょう。
|