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日本の場合

税金(ぜいきん)は、みんなのために役立つ活動(かつどう)や、年金(ねんきん)医療(いりょう)福祉(ふくし)教育(きょういく)など社会での助け合いのための活動(かつどう)に使われています。言いかえると、みんなが安全(あんぜん)に、安心(あんしん)して生活するために、自分たちで持ち寄ったお金・・・つまり、みんなで社会を支えるための“会費(かいひ)”であるといえるのです。

会費(かいひ)である税金(ぜいきん)は、公立学校(こうりつがっこう)公園(こうえん)道路(どうろ)などの公共施設(こうきょうしせつ)警察(けいさつ)消防(しょうぼう)、ゴミの収集などの公共(こうきょう)サービスなどのために使われています。 つまり、みんなの健康や生活を守るために必要な施設(しせつ)やサービス、みんなが暮らしやすい町にするための道路(どうろ)住宅(じゅうたく)の整備など、さまざまなことに使われているのです。

これら、みんなの生活のために行う事業(社会保障(しゃかいほしょう)/公共(こうきょう)事業/教育(きょういく)科学技術(かがくぎじゅつ)/防衛(ぼうえい)など)には、たくさんのお金が必要です。そのためのお金は、税金(ぜいきん)だけでは足りません。国に入るお金(歳入(さいにゅう))よりも、出て行くお金(歳出(さいしゅつ))のほうが、はるかに多くなってしまっています。つまり、みんなの生活のために必要なお金が足りないのです。

そこで、不足する分は公債金(こうさいきん)という借金(しゃっきん)でおぎなっています。

今、日本はこの公債金(こうさいきん)という借金(しゃっきん)の金額が膨大(ぼうだい)な額にふくれあがってしまい、返すのに大変苦労しています。そこで仕方なく、借金(しゃっきん)の返済に税金(ぜいきん)をあてている状況なのです。

さらに困ったことに、日本では生まれてくる子どもの数が減り、65歳以上のお年寄(としよ)りの数がどんどん増える、という<少子・高齢化(しょうしこうれいか)>がすすんでいるのです。
どうして、<少子・高齢化(しょうしこうれいか)>が困るのかというと、お年寄(としよ)りの年金(ねんきん)医療(いりょう)福祉(ふくし)介護(かいご)にかかる費用を支えているのが、減少している若い人たちだからです。このままだと、大勢のお年寄(としよ)りたちを支えつづけるのが難しくなります。

ですから、もういちど、会費(かいひ)としての税金(ぜいきん)の意義や役割をきちんと理解し、税金(ぜいきん)がわたしたちの生活の何に使われているかなど、税について勉強することが、とても大切です。
 
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