現在位置 : トップページ > 国際政策 > 国際開発金融機関(MDBs)〜世界銀行、アジア開発銀行等〜 > 世界銀行(WB) > 第6回地球環境ファシリティ総会日本国代表演説(2018年6月27日(水) 於:ベトナム・ダナン)

第6回地球環境ファシリティ総会日本国代表演説(2018年6月27日(水) 於:ベトナム・ダナン)

English 印刷用(PDF)



  1.  フック首相、ハー大臣、石井CEO、各国・機関代表者各位、並びにご列席の皆様、

     まず初めに、主催国であるベトナム政府及びダナン市民の皆様の暖かい歓迎に対して感謝を申し上げます。

  2. GEFへの評価と期待

    (1)第7次増資
     今般、GEF第7 次増資交渉(GEF-7)が、過去最大規模であった前回増資を実質的に上回る計41億ドルの拠出表明を得て、成功裏に妥結したことを心より祝福します。

     この増資の成功は、GEFが効果的かつ革新的なプロジェクトの実施を通じて高い実績を上げてきたことが、国際社会から高く評価された証左と言えます。

     また、複数の分野において効果を発揮するインパクト・プログラムの導入によるValue for Moneyの向上、低所得国や脆弱国への資金配分の強化、民間セクターとの連携強化といった、GEF-7が政策的方向性に幅広い支持が得られたことは大変喜ばしいことです。GEF資金に限りがある中、こうした施策はGEFプロジェクトによる成果の最大化に大きく貢献することでしょう。困難な交渉を纏めあげた石井CEOとヴァン・トロッツェンバーグ世界銀行副総裁の尽力に敬意を表します。

     日本としても、厳しい財政状況ではありますが、前回増資を米ドル建てで5%上回る過去最大の6億3,700万ドルの資金貢献を行うこととしました。引き続きトップドナーとして、GEFと共に地球環境保全に取り組んでいく所存です。

     地球環境問題、とりわけ生物多様性保護、化学物質対策、気候変動対応、砂漠化防止、国際水域の汚染対策といったGEFの支援分野は、いずれも重要かつ喫緊の対応を要する課題です。本日はこのうち2つの分野について言及したいと思います。

    (2)水銀に関する水俣条約等による化学物質対策
     第一に、水俣条約等による化学物質対策です。

     環境中に残留する化学物質は人の健康や生態系に様々な影響を及ぼすため、万全の対応が必要です。この分野で日本は、特に水銀汚染による水俣病の教訓を世界に共有すべく努力してまいりました。水銀汚染による問題が二度と世界で繰り返されることのないよう、世界中が力を合わせて対策を推し進めるため、2013年に日本で開催された外交会議で「水銀に関する水俣条約」が採択され、昨年8月に発効しました。

     同条約においてGEFは途上国を支援するための資金メカニズムとして指定されています。引き続きGEF が、同条約の履行に関する取り組みを積極的に推進することを期待します。

    (3)愛知目標等による生物多様性保全
     第ニに、愛知目標等による生物多様性保全です。

     生物多様性は、自然と共生してきた日本が強い関心を持つ分野です。この分野では、2010 年に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10 回締約国会議において、生物多様性保全に向け世界各国が取り組む「愛知目標」が決議されました。GEF は愛知目標の実現のための大きな原動力ですが、愛知目標の期限である2020年が近づく中、引き続き積極的に活動されることを期待します。

  3. 結語

     フック首相、ハー大臣、石井CEO、各国・機関代表者各位、並びにご列席の皆様、

     地球環境の保護というGEFの役割のグローバルな重要性に鑑みれば、引き続き国際社会全体でGEFを支え、その業務の強化に向けて取り組んでいく必要があります。GEF-7が成功裏に妥結したことは、まさにそうした国際社会の決意の表れと言えるでしょう。日本としても、石井CEOの卓越したリーダーシップのもと、GEFが引き続きその使命を果たすことを期待します。

     ご清聴有難うございました。

以上