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EBRDで勤務する日本人スタッフからのメッセージ

○ 久米 可織氏(ポーランド・ワルシャワ事務所 IPP アナリスト)

 EBRDのInternational Professionals Programme (IPP)は、2年間のローテーションプログラムで、2017-2019年のプログラムはBanking部門8名、Risk部門1名、Economist部門1名の計10名が同プログラムを通じ、入行しました。

 Banking部門の場合、EBRD本部(Head Quarter: HQ) のあるロンドンでBanking部門を10か月、Risk部門を7か月、EBRDの支援対象国にある地域事務所(Regional Office: RO)で7か月の計24か月のプログラム構成です。所属部門及び個々人により回る部署は異なりますが、私の場合、2017年9月に入行し、HQでの10か月のローテーションを終えた後、現在はポーランド・ワルシャワのオフィスでRO業務に従事しております。ROでは人数が少ないこともあり、ジュニアポジションとして異なる部門の案件に触れる機会に恵まれております。また、EBRDの案件をごく初期の立ち上げ段階からよく見ることができ、現地のクライアントの声を含めて、現地事情に身近に接することができるのは、案件や銀行をよりよく理解する上でとても参考になります。

 IPPの魅力の一つは、早い段階で異なる部門やチームを回れることから、HQやROの考えや知見に直接触れ、銀行の全体像や動きを学ぶことができることです。これは、EBRDという国際組織で様々な部門の人々が一つの案件に関わり、議論を重ねる銀行業務において、とても参考となります。このように異なる視点から銀行の業務を捉えることができるローテーションプログラムであることが、私がIPPを目指した一つの理由であり、実体験としてその魅力を強く感じております。

 IPPのもう一つの魅力は、様々な業務研修の機会に恵まれていることです。我々の代は、最初のローテーション期間、IPPメンバー全体で一緒に受ける研修が多くありました。EBRD行員には業務研修や会議参加の機会が多数設けられておりますが、こうした一連の研修をIPP同期の仲間と共に受ける機会があったことは、ネットワークを構築する上でもとてもよい機会であったと考えます。

 各部門、各チームにカラーがあり、仕事へのアプローチの仕方も人それぞれです。EBRDという国際機関、多国籍の異なる文化を持ち合わせた同僚が集まる環境で、そうした差異を理解し合い、認め合い、そして同じ目標に向かって協力し、取り組むことができることは、大変刺激的であります。なにより、EBRDの案件を通じて、様々な国の経済や政治、社会情勢などをより深く理解する機会に恵まれていることは、国際金融機関で働く醍醐味であると考えます。

 IPPを通じて学び得た知識、経験を踏まえ、EBRDの業務に貢献したいという思いがますます強まる今日この頃です。

 より多くの日本人の皆様がEBRDに関心を持ち、一緒に働くことができたらと思います。