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EBRDで勤務する日本人スタッフからのメッセージ

○ 吉田 佳世 氏 (銀行部門エクイティ・チーム アソシエート・バンカー)

 私とEBRDとの出会いは3年前、ビジネススクール在学時にEBRDに勤務する卒業生に話を伺った時でした。旧ソ連圏や中東・北アフリカなど、文化的にもビジネスの観点からも魅力的な地域において民間金融機関での経験を生かせる業務内容、また多様な顧客や同僚に囲まれて仕事ができる環境に強く惹かれ、卒業1年後にInternational Professional Program (IPP) を通じ入行しました。

 IPPは職歴3年未満の若手を対象としたEBRDのヤングプロフェッショナルプログラムです。国際機関では応募時に関連分野での職歴を求められる事が多いですが、IPPは既存の経験よりも成長可能性に重きを置くプログラムで、開発金融でのキャリアを志す学生や職歴数年未満の方々が国際機関の門戸を叩く事のできる数少ない機会です。私自身はIPPの一環としてタジキスタン事務所への赴任や専門外であるエコノミスト部門での勤務を経験し、様々な立場からEBRDの業務に関わる事でより広い視野に立ち業務を進める力と幅広いネットワークを築く機会を得ました。

 今年の8月にはIPPを終了し、現在は銀行部門のエクイティ専門のバンカーとしてEBRDの直接投資案件に携わっています。EBRDの支援対象国では近年、従来の貸し付けによる融資に加え、エクイティによる直接投資の需要が高まってきています。エクイティ資金はEBRDが活動する地域ではまだまだ限られており、企業にとって貴重な成長資金である一方、EBRDにとってはコーポレート・ガバナンスの改善を通じTransition (市場経済への移行や民間企業の育成)を促進する有効な手立てでもあります。

 反面、直接投資は貸し付けに比べリスクが高く、投資後も株主としてより積極的に顧客と関わる必要がある為、該当案件には必ずエクイティ専門のバンカーが関与し、業界や地域専門のバンカーや様々なサポートチームと協働しながら案件組成から条件交渉、投資後の企業価値創造などに携わります。社内外の様々な関係者と協働する調整力とエクイティ投資の専門知識が求められる難しい役割ですが、IPPで培った視野と人脈を生かしながら徐々に経験を積んでいければと思っています。

 EBRDでの日々は驚きと困難の連続で、壁にぶつかる事も多いですが、反面新しい発見に溢れています。様々なバックグラウンドから集う顧客や同僚達と言語や文化の壁を乗り越え、力を合わせ業務に携われるこの唯一無二の環境で、今後より多くの日本人の皆さんに活躍して頂ければと思います。

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