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第81回世銀・IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント)(平成22年4月25日)

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第81回世銀・IMF合同開発委員会のコミュニケ(ポイント)
(2010年4月25日 於:ワシントン D.C.)

 
1. 開発委員会は、ワシントンDCにて、4月25日(日)に開催。
   
2. 世界経済は、過去数十年で最悪の金融危機から回復しつつあるが、不確実で跛行的な回復を見せている。危機により貧困削減に向けた進捗が中断され、その影響は長期にわたるものとなる見込み。ミレニアム開発目標(MDG)の達成まで5年を残すのみとなった今、中所得国、低所得国、特にサブ・サハラ・アフリカにおける、貧困層を支援する努力を強化しなくてはならない。我々は、世界銀行グループが、国際金融公社(IFC)の革新的な危機対応等、途上国を支援する斬新で創造的な手法で危機対応を行ったこと、及び危機の初期から世銀グループの支援が1,000億ドル超増加し、国際通貨基金(IMF)の支援が約1,750億ドルとなったことを歓迎。
   
3. 今回の危機対応は、国際協調と効果的な国際機関の重要性を強調。新しい国際協調主義において、グローバルな役割及びメンバーシップを有する世銀グループ及びIMFが中心的な役割を果たすべき。
   
4. 我々は、IMFの現在のマンデート及びIMFがサーベイランス、融資及び国際通貨制度の安定のために果たす役割に関するレビューについてIMFで進行中の議論に留意。
   
5. 我々は、今般の危機の歴史的性格を認識し、世界銀行グループが抜本的な改革に着手し、危機後の方向性に関する戦略を策定することを支持。これにより21世紀の開発課題及び貧困克服という包括的な目標に取り組む世界銀行グループの体制が向上することとなる。これら進行中の改革により、世界銀行グループの効率性、有効性及び説明責任が強化されることとなる。我々は、投票権(ボイス)改革を通じて正当性を高めることに取組んでいる。我々は、財務キャパシティの再構築に取組んでいる。これらの変革アジェンダは「統合ペーパー:新たな世界と新たな世界銀行グループ」に詳述されている。効果的な実施が極めて重要であり、将来の会合において進捗状況のレビューを期待。我々は、2010年の年次総会において、理事会が世界銀行グループのコーポレート・ガバナンス及び説明責任の強化に向けた提案を行うことに期待。
   
6. 我々は、イスタンブールにおけるコミットメントに沿い、国際復興開発銀行(IBRD)における途上国・体制移行国(DTC)の投票権を3.13%増加させ、47.19%とするボイス改革を承認。これにより、DTCへの投票権の移転は、2008年以降で計4.59%となる(詳細は、http://www.worldbank.org/voiceibrd を参照)。この2010年の調整は、16億ドルの払込資本を伴う278億ドルの選択増資を含む。2010年の株式保有の見直しに用いられた方法とその要素は、今回の選択増資のみの基礎となる。2015年の次回の株式保有の見直しに向けて、我々は、イスタンブールで合意した原則を反映し、徐々に衡平な投票権へ移行し、最小貧困国の投票権を保護するダイナミックな計算式のためのベンチマークに到達するため、作業プログラムとロードマップを確立することにコミット。我々は、世界銀行グループの総裁の選任のための、開かれた、実力本位で、透明なプロセスの重要性を再度強調。また、世界銀行グループのグローバルな性格をより反映するため職員の多様性を推進。
   
7. IFCにおける投票権改革の最初のステップとして、我々は、基本票の増加と2億ドルの選択増資を承認。これにより計6.07%が移転され、DTCの投票権は39.48%となり、国際復興開発銀行(IBRD)の株式保有シェアとの幅広くかつ柔軟な一致へと移行する(詳細は、http://www.worldbank.org/voiceifc  を参照)。
   
8. 世界銀行グループは、財務的に強固であり続けるべき。我々は、IBRDの584億ドルの一般増資(うち6%の35億ドルが払込資本)を承認(詳細は「IBRD及びIFCの財務キャパシティのレビュー」ペーパー参照)。さらに我々は、財務キャパシティのレビュー文書及び統合ペーパーに含まれる関連事項を承認。これには、2010年6月の総合的な財務レビューの中で討議される、融資期間による条件の改革等が含まれる。我々は、全加盟国の参加によるとの一般増資の性格、及びIBRDの財務余力に沿いつつ、国際開発協会(IDA)への資金移転額を増加することによるIDAへの進行中のコミットメントの重要性を認識する。我々は、より公平で一層幅広い負担の分担を通じたIDA第16次増資の成功に向けた支持を再度強調。また我々は、IFCが継続的な成長に、必要な資金を確保することへの我々のコミットメントを再確認。我々は、加盟国向けの長期ハイブリッド金融商品を、条件面の理事会レビューを前提に検討することが収益の留保を含むIFCの財務キャパシティ改善のパッケージを承認。
   
9. 我々は、理事会及び世界銀行グループのマネジメントに対し、投票権改革と増資のパッケージを実施するための決議案を2010年6月末までにIBRD・IFC総務会に提示すべく、所要の手続を速めることを慫慂。
   
10. 我々は、小寺清氏の、4年間に亘る開発委員会事務局長としての貢献に感謝。次回会合はワシントンDCにて2010年10月10日開催を予定。
   
 

(以 上)