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20か国財務大臣・中央銀行総裁会議コミュニケのポイント

 

20か国財務大臣・中央銀行総裁会議(G20)コミュニケのポイント
[2008年11月8、9日 ブラジル・サンパウロ]
 

 

  

20か国財務大臣・中央銀行総裁は、世界経済が数十年に一度の金融危機に直面している中、ブラジル・サンパウロで、第10回会合を開催。
2008年11月15日にワシントンで予定される金融市場及び世界経済に関する首脳会合の開催を歓迎。
 

(金融市場安定化と世界経済)

現在の金融危機は、金融市場における過度のリスク負担やずさんなリスク管理慣行、一貫性に欠けるマクロ経済政策、及び先進国における不十分な金融規制・監督の結果。
金融市場を安定させ、信用供与の流れを回復させ、世界の経済成長を支えるため、多くの国においてとられた大胆かつ断固たる措置を歓迎。先進国・新興国双方における短期金融市場・信用市場の正常な機能を回復するために、必要なあらゆる行動を実施。
各国は、過度のレバレッジに関連したリスクに対処し、金融規制や監督体制の改善を実施する必要。格付会社を含む金融システム上重要な主体をよりよく把握し、適切な監督を確保するよう検討する必要。金融産業のすべての部門が適切に規制・監督の対象となることを確保すべき。金融の規制監督における景気変動増幅に対処すること、過大な短期的利潤とリスクテイクをもたらす報酬体系を回避するような措置をとることに合意。規制監督当局は国境を越えた取引の流れへの警戒と協力を強化すべき。
拡大する国際的な金融危機が、貿易、信用、為替のチャネルを通じて実体経済に及ぼす影響を懸念。インフレなき安定した持続可能な成長を助長すべく各国が実情に応じ必要なあらゆる手段をとる決意を確認。すべての国が貿易・投資における保護主義的圧力を退けることを慫慂し、ドーハラウンドの迅速かつ成功裡の妥結に対する我々の強固な支持を確認。

新興国・途上国が信用へのアクセスを回復し、持続可能な成長と開発に不可欠な民間資本の流入が再開されるための方策を検討すべき。

   
(金融危機に対する財政・金融政策の対応)
財政政策は、現下の金融危機に対応する上で重要な政策手段として作用。経済を安定化させ、市場及び経済活動に対する金融危機の負の影響を緩和する上で重要な役割。いくつかの国は経済刺激のための追加的な財政措置を検討している。財政の持続可能性の重要性は認識しつつも、各国の状況に応じて政策の柔軟性を活用すべき。
市場の深刻な混乱により、景気変動に対応するための財政政策に必要な資金が調達できない場合、国際開発金融機関は、良好な経済実績と健全な政策を有する国々に対して必要に応じて支援の手当てを確保しなければならない。
最近における世界経済の減速と一次産品価格の低下は特に先進国においてインフレ圧力を減少させ、中央銀行に金融緩和の決定を許容。金融当局は、必要に応じて適切に行動するため、レバレッジの解消を含む経済動向を引き続き注意深くモニターする必要がある。
   
(国際的なガバナンスとG20の実効性の向上)
世界経済におけるウェイトの変化をより良く反映し、将来の課題に対応できるように、ブレトンウッズ機関を包括的に改革する必要。これらの機関の正統性や実効性を高めるため、更なる改革を行うとのコミットメントを強調。
IMF、世銀及びその他の国際金融機関は、国際金融システムの安定・強化、開発のための国際連携、及び危機の影響を受ける国々への支援に関し、重要な役割。そのため、我々は、これらの機関の資金基盤が十分であるかを検証し、必要に応じこれを増強する用意を有するべき。IMFが、現下の金融危機に対応してその融資の役割を見直し、加盟国のニーズに十分応えるよう貸出手段の適応や改変を継続することを慫慂。
IMFは、その幅広い加盟国構成及びマクロ・金融に関する専門性に鑑み、今回の危機から政策的な教訓を引き出し、市場の信認と安定を回復し、将来の危機のリスクを最小限に抑える上で主導的な役割を果たすべき。早期警戒機能、サーベイランス及び政策アドバイスの強化が重要。
国際金融情勢から提起される課題に対応して、より広範な新興国を含むよう、金融安定化フォーラムの参加国を拡大すべき。
G20は、世界経済が直面する課題への対応にあたり決定的な役割を有しており、その実効性を最大限に発揮すべき。ブレトンウッズ機関の会合の前にG20会合を開催することを検討。必要に応じ緊急の大臣会合を開催する柔軟性を持つことも検討。
 
(その他)
今年の議長国のブラジルに感謝。来年、英国の議長の下で、G20においてより効果的に協調がなされることを期待。韓国を2010年の議長国として歓迎。
     
     

 

(以 上)