現在位置 : トップページ > 関税制度 > 貿易の秩序維持と発展のための取り組み > 安全・安心な社会の実現 > 麻薬、覚せい剤、けん銃等の取締り > 平成30年の取締り状況 > 平成30年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況(平成31年2月22日)詳細

平成30年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況(平成31年2月22日)詳細

1.不正薬物等

不正薬物全体の摘発件数は886件(前年比13%増)、押収量は約1,493kg(前年比8%増)であった。摘発件数及び押収量とも過去3番目であり、依然として深刻な状況となっている。

グラフ(不正薬物の摘発件数と押収量の推移)

(1)覚醒剤

  • 覚醒剤の摘発件数は171件(前年比13%増)、押収量は約1,156kg(前年比0.3%減)となり、史上初めて3年連続1トン超えとなった。
  • 押収した覚醒剤は、薬物乱用者の通常使用量で約3,853万回分、末端価格にして約693億6,000万円に相当する。
写真(大口事犯を複数摘発)
  • 密輸形態別にみると、航空機旅客等は摘発件数・押収量ともにやや減少した。その一方で、商業貨物及び国際郵便物による摘発件数は増加し、商業貨物は押収量も2倍以上に伸びた。船員等の密輸入による押収量は激減した。
グラフ(密輸形態別の摘発件)
  • 密輸仕出地別にみると、摘発件数ではアジア地域(アジア各国、中国(含香港マカオ)、台湾)が51%と半数を占める。これに北米と欧州を加えるとほぼ9割となる。押収量では、アジア地域のみで9割(89%)方を占める。
グラフ(覚醒剤・仕出地域別件数・地域)

(2)大麻

  • 近年、大麻は急増傾向が続いているが、平成30年の摘発件数は230件(前年比35%増)となり、4年連続で100件超えが続いている。押収量も約156kg(前年比20%増)と、急増した前年を更に上回る増加ぶり。
  • 航空機旅客では過去最大となる事犯(カナダ来中国人旅客による大麻約92kg)を摘発。
グラフ(摘発件数と押収量の推移)写真((事例5) 海上貨物)

(3)麻薬

  • 全体の摘発件数は229件(前年比約1.4倍)、押収量は約165kg(前年比約2倍)と増加。
  • コカインの摘発件数(56件(前年比約2.3倍))と押収量(約152kg(前年比約15.5倍))が急増。押収量は過去最高となった。
  • MDMAの押収量(約9kg(前年比約80.4倍)及び約2万1千錠(前年比約13.7倍))が激増(摘発件数は59件(前年比約1.2倍))。
写真((事例7)  横浜港に入港したコンテナ船から摘発されたコカイン 写真 (事例8)ドイツ来国際郵便物から摘発されたMDMA )

(4)指定薬物*1

  • 摘発件数は218件(前年比21%減)とやや減少したが、押収量は約16kg(前年比約1.9倍)と急増。
  • *1 中枢神経系の興奮・抑制・幻覚の作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生する おそれがあるとして、厚生労働大臣が指定する薬物(医薬品医療機器等法第2条第15項)

(5)銃砲等

  • 銃砲の摘発件数は10件(前年比約1.4倍)、押収量は12丁(前年比約37%減)となった。

    このうち拳銃は9件(前年比1.5倍)、押収量は11丁(前年比約39%減)であった。

2.知的財産侵害事犯

  • 平成30年においては商標権を侵害する物品等の密輸入事犯を8件告発した。

写真(商標権を侵害する錠剤)

[事例商標権を侵害する物品の密輸入事犯

平成30年6月、大阪税関は、中国から国際郵便物により

商標権を侵害する錠計約7万錠

を密輸入しようとした韓国人男性を関税法違反で告発した。


写真(商標権を侵害する財布)

[事例商標権を侵害する物品の密輸入事犯

平成30年12月、東京税関は、中国から航空小口急送貨物により

商標権を侵害する財60個

を密輸入しようとした中国人男性及び法人1社を関税法違反で告発した。


3.ワシントン条約該当事犯

  • 平成30年においてはワシントン条約に該当する動植物の密輸入事犯を6件告発した。

写真(インドコキンメフクロウ)

[事例フクロウ等の密輸入事犯

平成30年5月、東京税関は、タイから航空機により

インドコキンメフクロウ計15羽・9匹

を密輸入しようとした日本人男性を関税法違反で告発した。


写真(ミナミイシガメ)

[事例ミナミイシガメ等の密輸入事犯

平成30年9月、沖縄地区税関は、中国からクルーズ船により

ミナミイシガメ計8匹

を密輸入しようとした中国人男性2名を関税法違反で告発した。


4.不正輸出事犯

[事例盗難自動車不正輸出事犯

平成30年12月、横浜税関は、税関長の許可を受けずに

盗難品である乗用計6台

をパキスタン・イスラム共和国へ不正に輸出した日本人4名及びパキスタン人2名並びに法人1社を関税法違反で告発した。


[事例北朝鮮向け不正輸出事犯

平成30年1月、横浜税関は、

食料品計3,820箱

の最終仕向地が北朝鮮であるにもかかわらず、シンガポール向けと偽り不正に輸出した日本人等3名及び法人1社を関税法違反で告発した。


[事例北朝鮮向け不正輸出事犯

平成30年1月、大阪税関は、

医薬品、ガスコンロ計3,123カートン

の最終仕向地が北朝鮮であるにもかかわらず、中国向けと偽り不正に輸出した中国人2名を関税法違反で告発した。


5.その他の事犯

写真(偽造ビール券(偽造有価証券))

[事例偽造ビール券の密輸入事犯

平成30年1月、横浜税関は、中国から航空機により

偽造ビール券(偽造有価証券1,639枚

を密輸入しようとした中国人男性1名を関税法違反で告発した。


[事例偽造在留カードの密輸入事犯

平成30年8月、門司税関は、中国からクルーズ船により

偽造在留カー計4枚

を密輸入しようとした中国人男性2名を告発した。