現在位置 : トップページ > 関税制度 > 貿易の秩序維持と発展のための取り組み > 安全・安心な社会の実現 > 知的財産侵害物品(コピー商品等)の取締り > 平成28年知的財産侵害物品の差止状況 > 平成28年の税関における知的財産侵害物品の差止状況(詳細)

平成28年の税関における知的財産侵害物品の差止状況(詳細)

  • 輸入差止件数は、26,034件(前年比11.1%減)で、10年連続で2万件を超え、また、5年連続で2.5万件を超え、引き続き高水準でした。
  • 輸入差止点数は、622,665点(前年比9.7%減)でした。
  • 1日平均で、71件、1,700点以上の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになります。
  • 輸入差止価額は、推計で約114億円に上ります。

(注1)「輸入差止件数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品が含まれていた輸入申告又は郵便物の数です。
「輸入差止点数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品の数です。
例えば、1件の輸入申告又は郵便物に、20点の知的財産侵害物品が含まれていた場合は、「1件20点」として計上しています。

(注2)「輸入差止価額」は、正規品であった場合の推計価額です。

(注3)改正行政不服審査法が平成28年4月1日に施行され、知的財産侵害物品であるとの認定に対し、輸入者等が不服申立てをできる期間が2か月から3か月に延長されたことに伴い、差止件数及び差止点数として計上する時期もその分後ずれしています。

知的財産侵害物品の輸入差止実績の推移

知的財産侵害物品の輸入差止実績の推移の棒グラフ

○ 仕出国(地域)別輸入差止実績

  • 輸入差止件数は、中国を仕出しとするものが23,916件(構成比91.9%、前年比10.3%減)で、引き続き高水準にあります。次いで香港が717件(同2.8%、同41.6%減)、韓国が427件(同1.6%、同13.6%減)でした。
  • 輸入差止点数は、中国を仕出しとするものが373,735点(構成比60.0%、前年比29.2%減)、次いで、香港が159,575点(同25.6%、同279.6%増)、韓国が53,505点(同8.6%、同38.7%減)でした。
  • 件数、点数ともに中国を仕出しとするものの構成比が依然として高くなっています。

仕出国(地域)別(中国・香港・韓国・その他)輸入差止件数構成比の推移

仕出国別(中国・香港・韓国・その他)輸入差止件数構成比の推移の横棒グラフ

(注) 四捨五入しているため、構成比の合計が100%にならない場合があります。

○ 知的財産別輸入差止実績

  • 輸入差止件数は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が25,666件(構成比98.2%、前年比11.4%減)で、引き続き全体の大半を占め、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が312件(同1.2%、同3.4%減)でした。
  • 輸入差止点数についても、商標権侵害物品が409,279点(構成比65.7%、前年比37.7%減)で大半を占める傾向は変わらないものの、プリンタ用インクカートリッジなどの特許権侵害物品が185,781点(同29.8%、同19,833.6%増)となり、大幅に増加しました。

知的財産別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)

知的財産別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)の横棒グラフ

知的財産別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)

知的財産別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)の横棒グラフ

(注1)四捨五入しているため、構成比の合計が100%にならない場合があります。

(注2)各権利で保護されているものは、例えば以下のものです。

商標権:商標法に基づき商標登録された文字、図形等の「ロゴマークやブランド名」

著作権:創作されたキャラクターや音楽CD等の「著作物」(著作権法で保護)

意匠権:意匠法に基づき意匠登録された物品の形状、模様等の「デザイン」

特許権:特許法に基づき特許登録された「発明」

不正競争防止法で輸入が規制されているものは、例えば以下のものです。

  • 広く認識されている他人の「商品等表示」との混同を生じさせるもの
  • 著名な他人の「商品等表示」を使用するもの
  • 他人の商品の形態を模倣するもの
  • 「営業秘密」として管理されている秘密情報の不正使用により生じたもの
  • 技術的に制限されているプログラムの実行を可能とする装置
    (例:ゲーム機器において本来は使用することができない海賊版ソフトを使用できるようにする装置)

税関では、各権利を侵害するもの及び不正競争防止法で規制されているものを輸入してはならない貨物として、取締りを行っています。

○ 品目別輸入差止実績

  • 輸入差止件数は、財布やハンドバッグなどのバッグ類が10,727件(構成比37.6%、前年比6.4%減)と最も多く、次いでスマートフォンケースなどの携帯電話及び付属品が4,466件(同15.6%、同52.1%増)、衣類が3,873件(同13.6%、同16.0%減)でした。
  • 輸入差止点数は、プリンタ用インクカートリッジなどのコンピュータ製品が195,152点(構成比31.3%、前年比1775.2%増)、次いでスマートフォンケースなどの携帯電話及び付属品が74,783点(同12.0%、同10.9%減)、医薬品が39,021点(同6.3%、同55.9%減)でした。
  • コンピュータ製品(前年比件数8.2%増、点数1,775.2%増)、自動車付属品(同30.3%増、同44.2%増)が件数、点数ともに増加しました。

品目別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)

品目別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)の円グラフ

品目別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)

品目別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)の円グラフ

(注) 四捨五入しているため、構成比の合計が100%にならない場合があります。

○ 輸送形態別輸入差止実績

  • 輸入差止件数は、郵便物が大半を占めており、郵便物が24,305件(構成比93.4%、前年比11.2%減)、一般貨物が1,729件(同6.6%、同8.8%減)でした。
  • 輸入差止点数は、郵便物が293,664点(構成比47.2%、前年比39.0%減)、一般貨物が329,001点(同52.8%、同58.1%増)で、一般貨物の占める割合が郵便物の占める割合を上回りました。

輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)

輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)の棒グラフ

輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)

輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)の捧グラフ

税関で輸入を差し止めた侵害物品の例

  • 輸入差止めが多い物品
    インクカートリッジ、スマートフォンケース、医薬品等が、差止品目の上位を占めています。

インクカートリッジ(特許権)

侵害品の写真

スマートフォンケース(著作権)

侵害品の写真

医薬品(商標権)

侵害品の写真

リュックサック(商標権)

侵害品の写真

Tシャツ(商標権)

侵害品の写真

自動車用滑り止めシート(商標権)

侵害品の写真

スマートフォン等用充電器(著作権)

侵害品の写真

キーケース(商標権)

侵害品の写真

税関で輸入を差し止めた侵害物品の例(つづき)

  • 平成28年に差止めが増加した物品
    コンピュータ製品、自動車付属品等の差止めが増加しました。

コンピュータ用ソフト(商標権)

侵害品の写真

タブレット端末用ケース(商標権)

侵害品の写真

エアバルブキャップ(商標権)

侵害品の写真

自動車用フロアマット(意匠権)

侵害品の写真

コースター(商標権)

侵害品の写真

化粧用ブラシ(商標権)

侵害品の写真

椅子(商標権)

侵害品の写真

バーベキューコンロ(意匠権)

侵害品の写真

税関で輸入を差し止めた侵害物品の例(つづき)

  • 健康や安全を脅かす危険性のある物品
    これらの侵害物品の使用は、消費者の健康や安全を脅かす危険性があります。

医薬品(商標権)

侵害品の写真

ブレーキキャリパーカバー(商標権)

侵害品の写真

送風機(意匠権)

侵害品の写真

バッテリー(商標権)

侵害品の写真

美顔器(商標権)

侵害品の写真

美容用ローラー(意匠権)

侵害品の写真

トレーニング機器(商標権)

侵害品の写真

サングラス(商標権)

侵害品の写真

告発事例

事例1 商標権を侵害する自動車付属品の密輸入事犯を告発。

平成28年1月、東京税関は、香港から商標権を侵害する自動車用エンブレム等の自動車付属品90点を密輸入しようとした日本人男性等を関税法違反で告発しました。

商標権を侵害する自動車付属品の写真1
商標権を侵害する自動車付属品の写真2

事例2 商標権を侵害するバッグ、グラス等の密輸入事犯を告発。

平成28年4月、函館税関は、香港から商標権を侵害するバッグ、グラス等計2,240点を密輸入しようとした日本人女性等を関税法違反で告発しました。

商標権を侵害するバッグ、グラス等の写真

事例3 商標権を侵害する帽子及び衣類の密輸入事犯を告発。

平成28年7月、東京税関は、中国から商標権を侵害する帽子及び衣類計337点を密輸入しようとしたナイジェリア人男性等を関税法違反で告発しました。

商標権を侵害する帽子及び衣類の写真

事例4 商標権を侵害するバッグ、財布等の密輸入事犯を告発。

平成28年8月、東京税関は、中国から商標権を侵害するバッグ、財布等計117点を密輸入しようとした日本人男性等を関税法違反で告発しました。

商標権を侵害するバッグ、財布等の写真

事例5 商標権を侵害する腕時計の密輸入事犯を告発。

平成28年11月、神戸税関は、香港から商標権を侵害する腕時計3点を密輸入しようとした日本人男性を関税法違反で告発しました。

商標権を侵害する腕時計の写真

差止回避工作事例

税関による差止めを回避するためと思われる工作を施した事例も見受けられます。

事例1 自動車用鍵の商標部分をシールで覆い、偽装していた事例。

差止回避工作事例の写真

(自動車用鍵全景)

差止回避工作事例の写真

(貼り付けられていたシール)

差止回避工作事例の写真

(シールを剥がしたところ)

差止回避工作事例の写真

(同様の手口による商標権侵害物品)

事例2 商標権を侵害するED治療薬の錠剤のみを輸入しようとした事例のほか、包装容器、ラベルシール、説明書のみを輸入しようとした事例も見受けられます。

(1)ED治療薬(錠剤)

ED治療薬(錠剤)の写真1
ED治療薬(錠剤)の写真2

(2)ED治療薬の包装容器

ED治療薬の包装容器の写真1
ED治療薬の包装容器の写真2

(3)ED治療薬の包装容器用ラベルシール

ED治療薬の包装容器用ラベルシールの写真1
ED治療薬の包装容器用ラベルシールの写真2

(4)ED治療薬に添付する説明書

ED治療薬に添付する説明書の写真1
ED治療薬に添付する説明書の写真2

(参考)差止申立ての状況

  • 平成28年末時点において税関が受理している輸入差止申立ての件数は693件で、前年に比べて5.5%減少しました。
  • 知的財産別では、商標権の申立てが348件(構成比50.1%、前年比9.4%増)、次いで著作隣接権の申立てが143件(同20.6%、同31.2%減)、著作権の申立てが95件(同13.7%、同1.0%減)、意匠権の申立てが88件(同12.7%、同1.1%増)となっています。
  • 輸出差止申立ての件数は、商標権4件となっています。

(注) 知的財産の権利者は、自己の権利を侵害すると認める貨物が輸出又は輸入されようとする場合には、当該貨物について侵害物品かどうかを認定する手続きを執るべきことを、税関長に対し申し立てることができます。

(参考)税関が受理している輸入差止申立ての例(写真は全て真正品)

株式会社湯山製作所

薬剤分包用ロールペーパー(特許権)

真正品の写真

株式会社コーセー

包装用容器(意匠権)

真正品の写真

株式会社タカラトミー

コマおもちゃ用発射器具等(意匠権)

真正品の写真

株式会社ゴールドウイン

洋服類等(商標権)

真正品の写真

株式会社レベルファイブ

腕時計型玩具等(商標権)

真正品の写真

株式会社タマス

卓球用具等(商標権)

真正品の写真

ヨネックス株式会社

バドミントン用具等(商標権)

真正品の写真

マツダ株式会社

自動車の部品・附属品等(商標権)

真正品の写真

株式会社フェリシモ

レインウェア等(商標権)

真正品の写真

株式会社村田製作所

コンデンサ等(商標権)

真正品の写真

日本テレビ放送網株式会社

DVD等(著作権)

真正品の写真

熊本県

畳表、いぐさ原草(育成者権)

真正品の写真

資料へ