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全国財務局長会議大臣挨拶(要旨)

平成30年8月7日

全国財務局長会議の開催に当たり、一言挨拶申し上げます。

まず始めに、今般の豪雨災害によって亡くなられた方々に心より哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

被災者の方々が、一日も早く安心した生活ができるように、ライフラインの復旧や生活支援などに全力で取り組めるよう、引き続き関係省庁と連携し、適切に対応してまいります。

日本経済の現況につきましては、安倍内閣のこれまでの取組によって、名目GDP、企業収益が過去最高の水準に達しております。また、有効求人倍率は史上初めて47全ての都道府県で1倍を超え、今世紀最高水準の賃金アップが5年連続で実現しているなど、雇用・所得環境の改善を背景に、全国で経済の好循環が着実に回り始めております。

財政につきましては、本年6月に閣議決定された「骨太の方針2018」において、2025年度のプライマリーバランス黒字化に向け、「新経済・財政再生計画」を策定しました。

本計画においては、黒字化の達成に向け、2019年度から2021年度の3年間について、社会保障関係費は高齢化による増加分に相当する伸びにおさめる、非社会保障関係費はこれまでの歳出改革の取組を継続する、地方の歳出は一般財源の総額について、2018年度と実質的に同水準を確保するといった歳出改革の方針を示しております。

平成31年度予算は、「新経済・財政再生計画」の枠組みのもとで編成する最初の予算となります。真に必要な政策に、大胆に予算を重点化していくことで、経済再生と財政健全化を両立させてまいります。

また、「骨太の方針2018」に基づき、平成31年10月1日における消費税率の10%への引上げを確実に実現できる経済環境を整備するとともに、消費税率引上げによる需要変動の平準化に万全を期してまいります。

税制に関しましては、急速な少子高齢化、働き方の変化など、経済社会の構造が大きく変化する中、持続的な経済成長を維持・促進するとともに、経済成長を阻害しない安定的な税収基盤を構築する観点から、税体系全般にわたる見直しを進めてまいります。

地域経済につきましては、各財務局から管内の経済情勢に加え、各地域経済の特徴的な動向について、報告をいただいております。

管内経済情勢報告のとりまとめ結果によりますと、本年7月の全局総括判断は「回復している」とし、前回から判断を据え置いております。

各財務局におかれましては、引き続き、地域の経済状況について、きめ細かな把握を行っていただくとともに、地域の様々な方々との連携を深め、地域の発展に貢献していただきたいと思います。

次に、金融行政について申し上げます。

金融行政が抱える課題の変化に的確に対応するため、検査局を廃止し、総合政策局及び企画市場局を新設するなど、金融庁の組織の再編を行いました。今後、新組織の下で、一層、効果的かつ効率的な金融行政を行ってまいります。

地域金融機関をとりまく環境が厳しさを増す中、地域金融機関が、地域企業の生産性向上、地域経済の活性化に向けて、顧客のニーズに応じた有益なアドバイスとファイナンスを提供することを通じ、持続可能なビジネスモデルを構築するよう、引き続き促してまいります。こうした地域金融機関との対話や地域経済・企業の実態把握について、財務局と、より積極的に連携し、きめ細かな対応を行ってまいります。

さらに、国民の安定的な資産形成の促進を図る観点から、「つみたてNISA」の普及・定着を図るとともに、投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIの定着を図るなど、顧客本位の業務運営の「見える化」をさらに促進してまいります。

各財務局長におかれましても、引き続き、企業・経済の持続的成長と安定的な資産形成等による国民の厚生の増大に向け、取り組んでいただきたいと思います。

最後になりますが、財務省再生に向けた取組について、7月27日に公表いたしました。具体的には、

・まず、事務次官を議長とし、各局の総務課長らを構成員とする「コンプライアンス推進会議」を立ち上げ、大臣官房と各局との連携を強化するなど、全省的に、コンプライアンス、内部統制等の態勢を整備していくこと、

・また、再生に取り組むためには、役人の目線だけではなく、民間の最先端の知識を取り入れることが重要であることから、ボストン・コンサルティング・グループの秋池玲子氏を財務省参与に任命し、今後の取組を主導していただくこと

といたしました。

この取組は、財務局を含めた財務省全体の取組であり、今後、秋池参与を中心として幹部クラスでも議論を行うほか、若手、女性、地方採用者など、多様なバックグラウンドを持つ職員が参画できるようにしてまいりたいと考えておりますので、財務局の皆様にも御協力をよろしくお願いいたします。

以上のお願いを申し上げて、私の挨拶とさせていただきます。