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「天皇陛下御在位三十年」及び「皇太子殿下の御即位」に係る記念貨幣に関する会合 議事要旨

1.日時  平成30年5月30日(水) 9:45〜10:50

2.場所  財務省 第3特別会議室(本庁舎4階)

3.出席者
[座長] 五神真
[メンバー]


 井田由美、神津里季生、小林毅、榊原定征、芹川洋一、林田晃雄、
 ~子田章博、宮崎緑、山口香
 (欠席:宮田亮平、室伏きみ子)      (敬称略・五十音順)
[財務省]

 うえの財務副大臣、木原財務副大臣、今枝財務大臣政務官、
 古谷大臣官房審議官、木村理財局国庫課長
[造幣局]
 川嶋理事長

4.意見聴取
(1) 今回の御慶事をお祝いするに相応しい記念貨幣とするため、発行する
  貨幣の種類や図柄などについて

 

     ・天皇陛下御在位三十年

     ・皇太子殿下の御即位

 

(2)  今回の御慶事にあたり、記念貨幣の販売方法など国民の皆様と共にお祝
    いするに相応しい取組みなどについて

 

     ・天皇陛下御在位三十年

     ・皇太子殿下の御即位

 


5.議事経過

(1) 冒頭、出席者の率直かつ活発な意見交換を促進する観点から、本会合は
  議事録を作成・公表せず、議事要旨を公表することについて、出席者から
  了解を得た。


(2) 次に、木原財務副大臣より、出席者に対して挨拶(PDF:117KB)があった。

 

(3) 続いて、理財局より配付資料に基づいて説明があり、意見の聴取が行わ
   れた。
     主な意見は以下のとおり。
(注) 欠席したメンバーから事前に意見の提出があり、当会合において理財局
   より披露された。

 

 

○ 今回の御慶事をお祝いするに相応しい記念貨幣とするため、発行する貨幣
  の種類や図柄などについて

 

(種類・素材等について)

  • 御在位三十年は、これまでの御在位十年、二十年記念貨幣との連続性を尊重して、金貨と銅貨が良いのではないか。また、皇太子殿下の御即位も御在位三十年と同様、金貨と銅貨が良いのではないか。

 

  • これまでの皇室記念貨幣の発行実績を踏まえ、御在位三十年と皇太子殿下の御即位ともに、額面1万円のプレミアム型の金貨と国民の皆様に広く保有していただける額面5百円の引換型の銅貨が良いのではないか。

 

  • 御在位三十年は、御即位と御在位二十年の例を参考に、金貨(10万円または5万円)と白銅貨(もしくはニッケル黄銅貨、5百円)を発行することが適切ではないか。今上陛下の御在位をお祝いする記念貨幣は、今後発行されないので、金貨の額面は、御在位二十年(1万円)よりも高価であっても良いのではないか。

 

  • 皇太子殿下の御即位は、今上陛下の御即位の例に倣って、金貨と白銅貨もしくはニッケル黄銅貨を発行することが良いのではないか。額面も同じようにすることが適切ではないか。

 

  • 金貨については、販売価格と額面価格が離れすぎているので、中長期的な課題として、法定されている貨幣の種類を増やして、例えば5万円の貨幣を出せるようにするなど工夫をしてはどうか。

 

(図柄について)

  • 天皇陛下の御退位が決まっているため、今回の御在位三十年の御慶事は、平成という時代の総括に当たると思っている。平成という激動の時代に、穏やかに、温かく、国民に寄り添ってこられた天皇皇后両陛下のお姿を思い浮かべることから、御在位三十年は、肖像は恐れ多いにしても、お印を盛り込むことになれば、一層、両陛下が作られた時間を身近に感じることができるのではないか。また、皇太子殿下の御即位は、既に御即位が決まっているため、御在位と一連の動きとしてセットで考えていくことが良いのではないか。

 

  • 御在位三十年は、天皇皇后両陛下が御結婚されて六十周年に当たる。先日、天皇皇后両陛下の肖像が描かれたニュースを観たが、非常に仲睦まじく、日本の和を象徴するようなシーンであった。この時期に、お二人の肖像があしらわれた貨幣が出来たら良いと思う。また、皇太子殿下の御即位に関しては、新しい時代が始まるため、瑞々しいイメージというものを期待したい。

 

  • 御在位三十年と皇太子殿下の御即位の貨幣は、発行時期が非常に近接しているという今までにない事情があるので、天皇皇后両陛下と皇太子同妃両殿下を象徴するようなものを取り入れて違いを明確にできれば良いのではないか。

 

  • これまで鳳凰が使われているが、天皇陛下のお顔を竜顔で示すということがあれば、竜という選択肢があっても良いのではないか。また、長寿という意味での亀や、皇太子殿下の御即位になるが、時代を走り向けるという意味での麒麟も良いのではないか。

 

  • 御在位三十年と皇太子殿下の御即位ともに、1万円の金貨は、これまで用いられてきた瑞鳥である鳳凰をモチーフにしたものが良いのではないか。
    5百円の銅貨は、例えば、天皇皇后両陛下を象徴するものや御即位であれば即位の礼にまつわるものをモチーフに採用することも考えられるのではないか。

 

  • 御在位三十年は、天皇皇后両陛下が激動の平成の時代を温かく穏やかに包んでくださったことが広く国民に知れ渡っていると思うので、お二人の人柄を表すものにしていただきたい。また、皇太子殿下の御即位については、伝統と新しい時代というものをうまく取り入れるような工夫をしていただきたい。

 

  • これまでの貨幣の図柄を拝見すると、図柄について大胆な変革は難しいと思うが、御在位三十年は、天皇皇后両陛下のお二人のこれまでの歩みが何らかの形で象徴されるようなデザインができないか。

 

  • 御在位三十年は、鳳凰と菊をモチーフとした基本的な姿を継承することが望ましいのではないか。

 

  • 御在位三十年は、直接的な肖像画よりも、お印も含めて、国民が両陛下のお二人をイメージできるような図柄が良いと思う。

 

  • 天皇皇后両陛下がこれまで長きにわたって平和を愛してこられたお姿や人々の平穏無事を願うお姿をより多くの世界の方々にも知っていただきたいという気持ちがあるので、特に御在位三十年は、肖像、あるいは、肖像を何らかの形で用いることも検討していただきたい。

 

  • 御在位三十年は、平成を振り返るということでは、平成に建てられた印象的なものとして、スカイツリーも良いのでないか。

 

  • 御在位三十年の金貨の表は、鳳凰が適切だと思うが、それと共に、天皇皇后両陛下のお印やお二人の思い出に繋がるお住まいの一部を配してはどうか。裏は、菊の御紋章が妥当と思うが、それとともに、お二人が共に歩まれたことを示す図案を配したら、素晴らしい記念になるのではないか。
    また、5百円貨の表は、お二人のお人柄を偲ばせるようなものが良いのではないか。裏は菊の御紋章が妥当と思うが、そこにもお二人のお印があると良いのではないか。

 

  • 皇太子殿下の御即位は、天皇を象徴する鳳凰を引き継ぐことが良いのではないか。また、新しい時代の到来を想起させるような図柄にできないか。

 

  • 皇太子殿下の御即位については、皇太子殿下は山がお好きであり、水の問題をライフワークとして研究されていることから、富士山と湧き水が良いのではないか。また、雅子様のお印であるハマナスもあしらわれると、お二人で歩んで行かれるというようなことを表すのではないか。

 

  • 皇太子殿下の御即位の金貨の表は鳳凰と瑞雲、裏は菊の御紋と皇太子殿下と妃殿下のお印である梓とハマナスが良いのではないか。裏は菊の御紋章が適切だと思う。
    また、5百円貨の表は、御即位を表現する図柄を、裏には菊の御紋章と皇太子殿下と妃殿下のお二人のお印が良いのではないか。

 

(発行枚数について)

  • 天皇陛下は、諸々の行事に関して派手にやらずに質素にしてほしいという気持ちが強いというように聞いているので、発行枚数や額面などは、経済情勢の変化を少し考える必要があるのではないか。

 

  • 最近の記念貨幣の需要やこれまでの経験も踏まえて、無理のないバランスのとれた発行枚数にしていただきたい。

 

  • 金貨については、大量に発行することで余剰が発生するおそれがあるほか、金市場で思惑買いが発生するという懸念があるため、発行枚数は、これまでどおり、一定程度絞ることが好ましいのではないか。

 

  • 御在位三十年は、祝意の気持ちを具体的に表したい人の数が想像以上の規模だと思うので、その点を踏まえて検討していただきたい。

 

  • 御在位三十年と皇太子殿下の御即位は、近い日取りで発行されるので、金貨の発行枚数は、これまでよりも少し控えたほうが良いのではないか。

 

 

○ 今回の御慶事にあたり、記念貨幣の販売方法など国民の皆様と共にお祝
  いするに相応しい取組みなどについて

  • 肖像を貨幣の図柄に用いることが難しいのであれば、貨幣を収納する箱に天皇皇后両陛下のお写真を添えることはできないか。お二人のお姿を見ながら、貨幣を保管することもよろしいかと思う。

 

  • 御慶事ですので、幅広い年代層に訴えかける広報ができないか。若い方はSNSから情報を得ることが多いので、工夫をして、多くの国民に分かっていただける広報を考えていただきたい。

 

  • 図柄に関して、このような理念・考え方でデザインしたということも含めて広報をしていただければ、手に取った時に感じるものが多いと思う。

 

  • 御在位三十年記念式典や即位礼正殿の儀に合わせたタイミングで配布されていくことなども考慮して、発行するまでに段々と盛り上げていくことを考えていただければと思う。

 

  • 特定の人に多くの記念貨幣が優先的に配分されることは、非常に問題があるので、そうしたことがないようにしていただきたい。

 

  • 20代・30代のような情報のほとんどをインターネットから仕入れている若い人にこれらの御慶事に参加していただくためには、インターネットをどのように活用していくかということが大事である。どのような活用が良いのかをインターネット関係の方に聞いていただきたい。

 

  • 既存のオールドメディアである新聞・テレビ・雑誌を読んでいる人達の申し込みが多いことも考えると、これらを活用していくことも必要ではないか。
    また、郵便はがきでの申し込みも、1枚1枚のハガキに書いていくことで何か一つの思いがあると思うので、必要ではないか。

 

  • 様々な方法を併用して周知を図っていただきたい。

 

  • 若い人に呼び掛けるにはインターネット上の工夫が必要であるが、何かエピソードが加わるような、モノよりも体験という思考を満足させてあげるような工夫がこれからの時代に必要ではないか。

 

  • これまでと同様の方法で宜しいのではないか。

 

  • 記念貨幣の発行が国民のいろいろな世代に伝わるように周知を工夫していただきたい。

 

  • 今回はマスコミの方々も多く参加されているので、情報発信に御協力いただければと思う。

 

 ○ その他

 

  • 偽造のようなことがあると、せっかくの御慶事に水を差すことになるので、対策をしっかりとしていただきたい。

 

  • 銅貨も含めて、これまで蓄積した偽造防止の技術を駆使して、偽造しにくい貨幣にしていただきたいと思う。

 

  • 5百円貨については、偽造防止の観点から、地方自治法施行60周年記念貨幣で採用しているバイカラー・クラッド貨幣にしてもよいのではないか。

 

  • 図柄は大変苦労を要することになると思うが、造幣局の技術は世界のトップクラスであるので、その高い技術を駆使していただきたい。

 

  • 今回は、1年の短い間に2回の御慶事を祝う貨幣を発行するため、忙しいスケジュールになるかと思うが、製造面、あるいは引換え等の事務の遅れや混乱が起こらないようにくれぐれも気を引き締めて進めていただきたい。

 

 

(4) 最後に、うえの財務副大臣より、出席者に対して挨拶(PDF:62KB)があった。



(以上)

 

 

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