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平成16年度関税改正に関する関税・外国為替等審議会答申の概要(平成15年12月18日)

平成16年度関税改正に関する関税・外国為替等審議会答申の概要



.個別品目の関税率等の改正

 

(1)

 石油化学製品製造用灯油・軽油に係る軽減税率を設定する。

 

(2)

 加工再輸入減税制度における輸出原材料に紙製小袋、紙製ハンガー、転写プリント、安全ピンを追加する。


 
.暫定税率等の適用期限の延長

 

(1)

 暫定税率(約420品目)の適用期限を平成16年度末まで延長する。

 

(2)

 ウルグァイ・ラウンド合意に基づき関税化された農産品の特別緊急関税、 牛肉・豚肉の緊急措置の適用期限を平成16年度末まで延長する。

 

 



.特恵関税に係る改正

 

(1)

 EUへの新規加盟に伴い、EU加盟予定8カ国について特恵受益国から除外する。

 

(2)

 産品の国際競争力等に着目した国別・品目別特恵適用除外措置を適用する。



.知的財産権侵害物品に係る認定手続の充実

 

 知的財産権侵害物品の認定手続を充実させるため、輸入者の氏名等を権利者に通報する等の制度を導入する。



.税関における水際取締りの強化

 

(1)

 税関における水際取締りを強化する観点から、外国貿易船等に関する情報収集の強化を図るため、入港の際の旅客氏名表等の提出の義務化等の施策を実施する。

 

(2)

 税関における水際取締りを強化しつつ、輸入通関手続の一層の迅速化を図る観点から、関税額の審査については輸入後の調査に重点を移すため、輸入者が保存すべき帳簿書類の明確化等の施策を実施する。



.相殺関税及び不当廉売関税に係る手続の改善

 

 相殺関税及び不当廉売関税における「本邦の生産者」の範囲に関し、我が国製造業の実態等を踏まえ、同種の貨物等を直近6か月以内に輸入した生産者も「本邦の生産者」に含み得るものとする。

 

 

 


参考資料