財政制度等審議会 たばこ事業等分科会
たばこ事業部会 第7回ワーキンググループ

[議事要旨]



.日 時 平成15年5月27日(火)10:00〜12:05

.場 所 財務省第1特別会議室(本庁舎3階)

.出席者

委員)

細野助博、矢崎義雄

臨時委員)

村上政博

専門委員)

荻原征三郎、鹿子島菊雄、北村龍行、西川元啓、松田英三、

柳田知司、加藤英夫、篠山重威、里中満智子、常俊義三、

林理、藤原久義、麦島文夫

参考人)

日本たばこ産業株式会社 中之森執行役員、熊倉執行役員

敬称略)

 

財務省)

寺澤理財局長、飯島審議官、井川たばこ塩事業室長ほか

 

.議題

 医療関係者からのヒアリング

 

.議事経過

 柳田委員から、たばこと依存に関する研究成果等について説明があった。

 藤原委員から、たばこと依存、口腔疾患に関する研究成果等について説明があった。

 上記説明に対して、各委員から以下の意見、質問があった。

 

本人のみで禁煙を試みた場合、長期禁煙成功率は数%とされているが、職場等自分の周囲の禁煙実例から見て、直感的に、禁煙成功率はもっと高いのではないか、と思う。

  禁煙成功率については、母集団の内容いかんで結果の数字が違うのは当然ではないか。

  たばこをつい吸いたくなるのは、ニコチンが切れてニコチン欠乏症になるためである。喫煙者は「精神的に落ち着く」等積極的な意味に解するが、これは心理的依存である。

  ニコチンは急速に吸収されて脳にインパクトを与えることから満足感を発生させる。人がたばこを吸うのは、急速に血中濃度が上がることによる脳へのインパクトを求めるためである。これがたばこをやめにくくする本体であり、これを精神依存、心理的依存という。また、精神依存、心理的依存はニコチンのもつ薬理作用であり、タールや一酸化炭素にはこうした作用はない。

  反復使用しているうちに薬物としての作用が弱くなることを耐性という。酒や睡眠薬は耐性が出来るまでに1ヶ月かかるが、たばこは、最初の一服で、ある程度の耐性ができてしまう。

  たばこは、喫煙後に中毒症状が出ない、値段も高くない、法的に禁止されていない、等の事情から「敷居が低い」薬物と言える。たばこがいけないと知りつつやめられないのは、依存性が強いからというだけでなく、「敷居が低い」という面もある。

  ニコチンは、程度の差はあれ、依存に関する診断基準項目のうちいくつかに該当する。また、この診断基準によれば、依存とは、これら項目に該当し、かつ「臨床的に問題になる身体の障害や精神の異常を伴うもの」とされている。精神科の観点からはそこまで問題にしないが、疫学の研究結果が示すように、たばこは「臨床的に問題になる身体の障害」を引き起こす可能性があるのだから、この診断基準との関係が論議となり得る。

  喫煙を社会的に許容する規範がある、たばこに対する社会的目線が厳しくない、これをどうにかすることがポイントではないか。例えば、他国に「子供が見ている」という警告文言があるが、これなど子持ちには有効かも知れない。こういった観点から警告文言を検討する必要がある。

  論議は尽きないが、たばこは生活習慣病の原因であるとの認識が確認できるのであれば、警告文言の具体的検討を行うべき段階に来ている。

  受動喫煙のリスクを否定する論文がイギリスの医学雑誌に掲載されたが、この論文については、受動喫煙のリスクありとする多数の論文があるなかで、リスクなしとする少数の論文の一つ、と考えればよい。また、この論文は、サンプルの取り方、受動喫煙の定義等の技術的な問題があること等から、受動喫煙のリスクについての従来の考えに影響を及ぼすものではない。



 座長より、次回のワーキンググループでは、医学関係者等からヒアリングを行いたい旨発言があり、各委員もこれに同意した。

 

(以上)

 

連絡・問い合せ先

   

財務省理財局総務課たばこ塩事業室

  

  

脇本 電話  代表 03(3581)4111 内線5297

  
   

(注)本議事要旨は、今後字句等の修正があり得ることを念のため申し添えます。