財政制度等審議会 たばこ事業等分科会
たばこ事業部会 第6回ワーキンググループ

[議事要旨]

 

.日 時 平成15年5月13日(火)9:30〜11:40

.場 所 財務省第1特別会議室(本庁舎3階)

.出席者

委員)

細野助博、矢崎義雄

臨時委員)

村上政博

専門委員)

荻原征三郎、鹿子島菊雄、北村龍行、廣P嘉夫、松田英三、

柳田知司、加藤英夫、篠山重威、常俊義三、永井厚志、

林理、藤原久義、麦島文夫

参考人)

日本たばこ産業株式会社 中之森執行役員、熊倉執行役員

社団法人日本たばこ協会 小野専務理事

全国たばこ耕作組合中央会 新屋敷専務理事

全国たばこ販売協同組合連合会 久米川副会長

財団法人喫煙科学研究財団 菅野理事長、井谷専務理事

敬称略)

 

財務省)

寺澤理財局長、飯島審議官、井川たばこ塩事業室長ほか

 

.議題

 たばこ業界関係者等からのヒアリング

 

.議事経過

 社団法人日本たばこ協会、全国たばこ耕作組合中央会および全国たばこ販売協同組合連合会から、喫煙と健康に関する注意文言について意見が述べられた。

 喫煙と健康に関する喫煙科学研究財団の研究成果について、説明があった。

 上記説明に対して、各委員から以下の意見、質問があった。

 

喫煙と健康の問題を考えるにあたっては、たばこ税による財政貢献のみに注目するのは不充分であり、医療費増大等の社会的経済的損失についても考える必要。ネットでプラスとの試算を見たことがない。

 

喫煙以外による肺気腫は研究対象になるくらい肺気腫は喫煙により発生する。

 

偏平上皮がん、腺がんとも喫煙が寄与している。腺がんは喫煙の寄与が少ないがゼロではない。

 

受動喫煙は非常に問題なので一生懸命調べているが、有意差なしとの研究もある。

 

能動喫煙は口呼吸であり鼻呼吸の除去機能が働かないが、受動喫煙は鼻呼吸なので除去される部分がある、副流煙は主流煙と違い希釈される、薬理学の立場から曝露量をどのように把握するか、といった点もある。

 

1997年のIARC(国際がん研究機関)報告では、受動喫煙と肺がんに関する疫学研究に有意差はないとしていたが、2002年6月のIARC報告は受動喫煙によって肺がんのリスクが有意に増えるとしている。

 

最新の論文はすべて受動喫煙に問題ありとしており、これは世界的コンセンサス。現に日本国内でも分煙等具体的措置が進んでいる。

 

喫煙は周囲の人の目、鼻、ノドへの刺激等を生じさせる。受動喫煙対策として喫煙マナー遵守、分煙化を進める必要。

 

喫煙は、肺がん等のがん、虚血性心疾患、肺気腫等呼吸器疾患等のリスクファクターであるが、個々の疾病発病と一対一の関係にあることまで完全に解明されていないのではないか。脳卒中、動脈硬化との関係も同様。従って、喫煙は疾病の原因とまで言うべきかどうか。また、たばこ撲滅のような表示を行うのはどうか。

 

高血圧は心筋梗塞、脳出血を引き起こすが、そのメカニズムは詳細には解明されていない。しかし、この場合でも、高血圧はリスクファクターとして治療の対象となる。このように、リスクファクターというのは、その要因を除去すれば超過死亡が減る、という意味である。従って、喫煙が様々な疾病のリスクファクターである、ということは、喫煙がその原因である、あるいは原因の一つである、と言って何ら問題ない。

 

臨床の現場では、肺がん患者が喫煙していた場合、100%喫煙が肺がんの原因と解釈している。

 

健康な人々の何%しかがんにならないというリスクでも、例えば肺がんになった人の立場からすると、喫煙は非常に危険との正確な情報をもっと早く教えて欲しかった、ということになる。正確な情報を与えることは必須。

 

たばこと健康障害とに一対一の関係があるとすれば、これはもう嗜好品ではなく法的な規制を受ける物質になってしまう。むしろ、嗜好品ととらえる中で、健康障害について正確に消費者に知らせることが必要である。

 

因果関係が完全に立証されなければ原因とは言えない、というのは間違い。ことは、人命、健康に関するもの。喫煙は特定の疾病にとって重大なリスク要因というのは既往の論議で全員が認めている。これを確認したうえで警告文を検討すべきである。

 座長より、次回のワーキンググループでは、医学関係者等からヒアリングを行いたい旨発言があり、各委員もこれに同意した。

 

(以上)

 

連絡・問い合せ先

   

財務省理財局総務課たばこ塩事業室

  

  

脇本 電話  代表 (3581)4111 内線5297

  
   

(注)本議事要旨は、今後字句等の修正があり得ることを念のため申し添えます。