主税局

Tax Bureau

 

西野 健

主税局総務課課長補佐

(平成8年入省)

 

 

@主税局の仕事

主税局は、国の税制の企画・立案を行っています。

税制は、我が国の経済社会活動を適切に運営するために必要な公的な財やサービスを提供するため、国民各層にそのための経費の負担を求める仕組みです。

現在、我が国は、少子・高齢化社会や経済活動のグローバル化に直面しています。主税局は、@公平(税を負担する能力に応じて課税する)、A中立(経済活動に歪みを与えないようにする)、B簡素(国民に分かりやすい仕組みにする)の3つの租税原則を踏まえながら、毎年度の税制改正(年度改正)を通じて、その時々の経済社会の実像や将来像、さらには、財政の実像や将来像に留意しながら、望ましい税制「あるべき税制」の構築に取り組んでいます。

 

A税制改正(年度改正)

国の税制の企画・立案の具体的な作業は、予算編成と並行して行われる税制改正(年度改正)を通じて行っています。

年度改正は、例年、8月末に各府省庁が主税局に対し、国民各層や各種団体の要望が反映された税制改正要望を提出することから始まります。

その後、要望した府省庁との折衝、政府税制調査会における審議・答申、与党における審議・大綱を経て、年末に税制改正案が取りまとめられます。

 取りまとめの後、租税法律主義(税は強制的負担であるため、恣意的に税が課されることがないよう、課税は法律で定める)の下、その内容を法案化します。それを年明けの国会に提出し、審議・可決されると、法律として成立・施行となります。

 

B「あるべき税制」の構築

  税制は、その時々の時代の要請に応じながら、見直していくことが求められます。中長期的な経済社会構造の変化を見据えながら、「あるべき税制」の構築に向けて前進していくことも大切です。

 少子・高齢化の急速な進展や人口減少という経済社会構造の大きな変化に対応するため、「少子・高齢社会における税制のあり方」(平成156月 政府税制調査会中期答申)において、@将来にわたる安心をもたらす税制(バランスのとれた税体系、安定的な歳入構造の構築)、A若者から高齢者までがともに支える税制(年齢にかかわらず能力に応じて公平に負担、世代間や高齢者間の公平)、B個人や企業の活力を引き出す税制(個人や企業の選択を歪めない中立で簡素な税制、構造改革と経済社会の活性化の推進)の3つの視点を踏まえた税制の構築が必要であると示されています。

また、税制改正の喫緊の道筋として、「平成18年度税制改正大綱」(平成1712月 自由民主党 公明党)において、「税制面においても、平成19年度を目途に、少子・長寿化社会における年金、医療、介護等の社会保障給付や少子化対策に要する費用の見通し等を踏まえつつ、その費用をあらゆる世代が広く公平に分かち合う観点から、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく、取り組んでいく。」と示されています。

こうした状況の下、186月を目途に歳出・歳入を一体とした財政構造改革の方向についての選択肢及び改革工程が示されます。

主税局は、「歳出・歳入一体改革」の取り組みの中、公正で活力のある社会にふさわしい税制の実現に向けて、国民的な議論を深めながら「あるべき税制」の構築に向けて、取り組んでいきます。

 

 

総務課

 

主税局の総合調整

租税に関する政策一般、政府税制調査会の事務局、租税・印紙収入の見積り、地方税等に関する事務、広報活動のほか、局内の総合調整を行っています。

 

税制第一課

 

個人を対象とする直接税の企画・立案 

 所得税、相続税、登録免許税といった主に個人を対象とする直接国税に関する制度の企画・立案、国税通則、内国税の徴収一般及び税理士制度に関する制度の企画・立案などを行っています。

 

税制第二課

 

消費税などの間接税の企画・立案

消費税、たばこ税、酒税、揮発油税といった間接国税に関する制度の企画・立案を行っています。

 

税制第三課

 

法人を対象とする直接税の企画・立案 

法人を対象とする直接国税である法人税に関する制度の企画・立案を行っています。

 

調査課

 

主税局の頭脳

 税制が我が国に与える影響に関する検討や、経済の情報化・国際化に伴う諸問題の検討、外国税制の調査・研究等を行っています。

 

参事官室

 

国際化に対応する税の企画・立案

 外国との租税条約の締結交渉、国際課税に関する制度の企画・立案、OECD租税委員会のメンバーとして国際的な枠組みの中での税制問題への取り組みなどを行っています。

 

 

               

 

                    

政府税制調査会の模様

 

TOPIC 「あるべき税制」の具体化に向けて

 

平成18年度予算は、一般歳出を17年度に引き続き2年連続で減額、一般会計歳出を8年ぶりに70兆円台にするとともに、新規公債発行額を30兆円以下に削減しました。しかし、歳入総額の約4割を国債に頼っている状況は変わりません。

今後、景気回復による税収の自然増が期待されるものの、バブル期以降の法人税率の引下げなどの影響もあり、景気回復が直ちに税収の増加につながりにくい一方、高齢化が進展する中で、社会保障に関する経費の伸びが見込まれます。

 186月を目途に歳出・歳入を一体とした財政構造改革の方向についての選択肢及び改革工程が明らかにされます。主税局では、「歳出・歳入一体改革」の取り組みの中で、公正で活力のある社会にふさわしい税制の実現に向けて、国民的な議論を深めながら、消費税、所得税、法人税、資産税など税体系全体にわたって、あらゆる角度から見直しを行っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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