このページの本文へ移動

日中税関相互支援協定の締結についての財務大臣談話

【財務大臣談話】

日中税関相互支援協定の締結について

平成18年4月2日

1.

 本日、中国北京において、中国との間の税関相互支援協定(「税関に係る事項における相互支援及び協力に関する日本国政府と中華人民共和国政府との間の協定」)の署名が行われ、同日発効しました。

2.

 昨今、経済・社会のグローバル化の進展や、人や物の国境を越える動きが拡大する中、不正薬物や銃砲等の社会悪物品の水際取締りのみならず、知的財産侵害物品の水際取締り、テロ対策に対する国民の期待が非常に高まっています。我が国税関を取り巻く環境が大きく変化しつつある中、税関行政をより効果的に進めていく観点から、諸外国の税関当局との相互支援を推進していくことは非常に重要になってきております。

3.

 我が国と中国との間の貿易額をみると、過去10年間で、中国から我が国への輸入は約3.5倍に、我が国から中国への輸出は約4.3倍に増加しており、益々貿易関係が深まっております。

4.

 このような状況の下、両国の税関当局(日本側:財務省、中国側:海関総署)における水際取締りのための情報交換、税関手続の簡素化・調和化等を内容とする日中税関相互支援協定が署名されたことにより、税関当局間の協力関係がより緊密化し、ひいては、一層の適正・迅速な通関が確保されることとなると期待しております。

5.

 中国との間では、先日、北京において開催された日中財務対話に出席し、金人慶財政部長との間で経済・財政問題について幅広い意見交換を行ったところであり、今回は、中国との間の税関相互支援協定が署名に至りました。こうした一連の施策は、全般的な日中関係の一層の深化にも資するものであると考えています。
 
(以 上)