このページの本文へ移動

WTO第9回閣僚会議 貿易円滑化を含む「バリ・パッケージ」の合意についての財務大臣談話

平成25年12月9日

財務大臣談話


  1.  インドネシア・バリで開催されていたWTO第9回閣僚会議において、貿易円滑化、農業の一部及び開発の3分野からなるドーハ・ラウンド交渉の部分合意「バリ・パッケージ」を含む、バリ閣僚宣言が合意されました。

  2.  今回の合意のうち貿易円滑化については、財務省が我が国の首席交渉官を務めてきた交渉分野であり、今後所要の手続を経て貿易円滑化協定が締結されれば、WTO設立(1995年)後、初の多角的貿易協定となります。貿易円滑化協定は、税関手続の迅速化や貿易規則の透明性の向上等の規律を定めるものであり、貿易取引の時間とコストの削減による貿易・投資の拡大を図るものとして、今回の妥結は極めて有意義なものといえます。

  3.  また、バリ閣僚宣言では、ドーハ・ラウンド交渉へのコミットメントが再確認されており、今回の合意が、ラウンド全体の進展に向けて弾みとなることが期待されます。

  4.  財務省としては、関税政策・税関行政を所管する立場から、関係省庁と連携しつつ、貿易円滑化協定の早期締結と多角的貿易体制の維持・強化に取り組んでまいります。