平成27年11月30日(月) 岡田財務副大臣は、東京都青梅市において、「日本の財政の現状について」をテーマに、地元の大学生や経済団体関係者等の計10名の方々と「車座ふるさとトーク」を行いました。
(注)
「車座ふるさとトーク」は,安倍内閣として,大臣,副大臣,政務官が地域に赴き,現場の方々と少人数での車座の対話を行い,生の声をつぶさに聴いて,政策にいかすとともに,政府が取り組んでいる重要政策について説明する取組です。
参加者との集合写真
車座ふるさとトークの様子
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参加者からは以下のような発言がありました。
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国の財政状況や先行きへの漠然とした不安感が消費を冷え込ませたり若者の年金離れを加速させていることから、国の財政状況をきちんと国民に説明し、ここは少し我慢が必要だと、その代わり社会保障はきちんとやりますよといったように丁寧に伝えることが必要である。
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国の借金について、家計に例えて教えていただいたが、家計にそれだけ借金があったら貯蓄や節約を考えることが一般的で、先行きの不安感から消費に結びつかない状況を作っている。今後そういう借金が減り、社会保障が充実されていくということがわかるとよい。
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アベノミクスの助成金や補助金など、現在の創業支援策は充実していると感じているが、そのことがあまり知られていないように感じる。このような取組みに税金が使われていることをうまく伝えていけば、税金が上がることへのネガティブさもなくなるのではないか。
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国の財政赤字を将来に持ち越さないため、私たち現役世代が負担していくことはやむを得ないということを痛感。こういったことをもっとPRすることも大切である。
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若い世代の財政に対する関心を高める点でも、SNSなど若い人の目に触れるところで、情報の発信をわかりやすくしていってもらいたい。
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女性が輝く社会の実現のためには、女性が子育てや介護をしながら安心して暮らせる社会の実現に向けた政策が必要である。
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80歳を過ぎても介護の必要もなく、元気で頑張っている高齢者の方は多い。このような方々は財政面でもプラスになっていくものと思われ、その努力を評価するような制度も必要ではないか。
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1億総活躍社会で介護離職ゼロを目指すとしているが、介護施設は慢性的な人材不足と過重労働の悪循環になってしまっている。例えば、専門的な知識や専門の資格がなくてもできるような軽作業に高齢者の方にも参加していただくことができないかと思っている。
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アベノミクスの効果について中小・零細企業には恩恵が感じられない。
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軽減税率については、最小限の範囲にしてほしい。
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農協改革の今後については、まだ不明な点が多いが、しっかりとした対応をお願いしたい。また、TPPについてはデメリットの方が多いのではないかと懸念している。
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TPPにはメリット、デメリットがあるが、それをデメリットと捉えるのではなく、日本の食品はやはり安全で安心であるということを政府は自信を持って消費者に訴える必要がある。
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ものづくり補助金の収益納付制度について、収益金の納付時期などを再考することはできないものか。
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悪質商法などのトラブル被害が後を絶たない中、地方消費者行政推進交付金を活用し、高齢者の振り込め詐欺撃退に向けた取組みを行っている。今後とも交付金の支給を継続してほしい。
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岡田副大臣からは、車座ふるさとトーク終了後の記者会見において「青梅市の各界の皆様から学生さんまで、職種、世代が幅広かったこともあり、皆さんからいろいろなご意見をいただくことができた。我々も日頃考えていることをお伝えすることができて、車座ふるさとトークというものは良いものだなと、政務の立場として思いました。」との発言がありました。
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また、車座ふるさとトークに先立ち、武州工業株式会社を視察しました。
武州工業株式会社視察風景
武州工業株式会社視察風景