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「車座ふるさとトーク」をさいたま市で開催しました(平成26年9月30日)

平成26年9月30日(火)、御法川財務副大臣は、埼玉県さいたま市において、「日本の財政の現状について」をテーマに、地元の大学生や経済団体関係者等の計16名の方々と「車座ふるさとトーク」を行いました。

(注)

「車座ふるさとトーク」は,安倍内閣として,大臣,副大臣,政務官が地域に赴き,現場の方々と少人数での車座の対話を行い,生の声をつぶさに聴いて,政策にいかすとともに,政府が取り組んでいる重要政策について説明する取組です。

 

20140930車座ふるさとトーク参加者との集合写真
参加者との集合写真

20140930車座ふるさとトークの様子
車座ふるさとトークの様子

 

  1. 参加者からは以下のような発言がありました。

    • 子供や孫たちの世代に日本の財政がどうなっているのか心配。国民が日本の財政状況を十分に理解することで、未来に向けた行動がとれるのではないか。そのためには、広報を充実させるべきである。

    • 予定通りに消費税率10%への引き上げは行うのか。企業、個人双方にとって大きな影響があるが、将来的には更なる引上げが予定されているのか。

    • 消費税率引上げはやむを得ないが、プライマリーバランスを黒字化する道筋をきちんと示してほしい。

    • 消費税率引上げは、景気を悪化させ、法人税や所得税収入が減り、国の税収総額では減収となるのではないか。現場で見ていると、自分の将来に不安を抱える人が、年々増えている。自分の将来を不安なく託せる国家になってほしい。

    • 消費税率引上げによる低所得者層の負担軽減のため、軽減税率や給付つき税額控除などの対策をお願いしたい。また、社会保障の枠組みは、高齢世代に集中させるのではなく、子育て世代に対する思い切った施策を実施してほしい。

    • 学生にとって消費税率引上げは、教科書代・文房具代の負担増に加え、アクティブラーニングの行動範囲の抑制にもつながるため、学生向けの特別な支援をお願いしたい。

    • 税制については、不公平感をなくすとともに、簡素化し、使途を分かりやすく示してほしい。

    • 成長分野ばかりに目を向けるのではなく、日本の伝統的な文化・技術を守るべく、後継者対策など地域の小規模事業者にも光が当たる工夫が必要。

    • 中小企業の相続に関して、後継者の相続負担が重くならないような措置が必要。

    • 地域に貢献する若者を輩出するのが地域の教育機関の責務と思っているが、地域の産業の成長戦略がはっきり見えていないため、学生は東京の企業に就職している。地域創生といわれるなか、地域の産業を伸ばす成長戦略が必要。

    • 政府が示している規制改革案では、JAの経営は成り立たず撤退せざるを得ない。JAの存在なしでは中山間地における農業の維持や地域共生による未来農業を目指すことはできないのではないか。

    • 事業を拡大しようとしても介護士が確保できない。世間では「きつい、危険、汚い」の3Kの職場と言われているが、実際は「感謝、感激、感動」の3Kの職場である。このことをアピールしていきたいので、国にも協力して頂きたい。

    • 地域における人材確保の観点から、保育士の処遇改善を目的とした臨時特例の補助事業について、地域間格差を見直してほしい。

    • 高齢者を狙った悪質な利殖商法業者に対して、より毅然とした対応が取れるような制度改正をお願いしたい。

    • 離島では年々若者が減少している。リゾート政策や道路整備ではなく、若者の定住を促進する過疎対策を実施してほしい。

  2. 御法川副大臣からは、車座ふるさとトーク終了後の記者会見において「消費税を上げる部分に対して国民の皆様から関心を頂くのは当然のことですが、一方で社会保障の充実という部分に対してもしっかり取り組んでいるという点についても、バランス良く説明をしなくてはいけないと思います。大変多岐に渡る、ためになる意見交換が出来たなと思っており、参加してくださった皆様に心からの感謝を申し上げたいと思います。」との発言がありました。

  3. また、車座ふるさとトークに先立ち、海外からも高い評価を受ける光学ガラス製品及びファイバー製品の設計、生産を行う「株式会社住田光学ガラス」を視察しました。

20140930視察風景
株式会社住田光学ガラス視察風景