平成25年11月14日(木)、葉梨財務大臣政務官は、大阪府東大阪市において、「消費税率等の引上げとそれに伴う対応」をテーマに、地元の大学生や経済団体関係者等の計14名の方々と「車座ふるさとトーク」を行いました。
(注)
「車座ふるさとトーク」は,安倍内閣として,大臣,副大臣,政務官が地域に赴き,現場の方々と少人数での車座の対話を行い,生の声をつぶさに聴いて,政策にいかすとともに,政府が取り組んでいる重要政策について説明する取組です。
参加者との集合写真
車座ふるさとトークの様子
-
参加者からは以下のような発言がありました。
-
財政逼迫、国際的な財政に関する説明責任を考えると消費税の引上げは妥当であると考えるが、税金の無駄使いをなくすとか、所得の多いところや資産があるところ等からしっかり取れるような税制の再考が必要。
-
食料品や教育費等生活に密接に関わっているものは非課税にするなど、軽減税率の導入を考えていただきたい。
-
高齢化社会が進展する中、国民に広く負担をしていただくという意味で消費税を上げるということはやむを得ないが、きちんと有効に使っていただきたい。国民は消費税率が引上げられることの趣旨や背景について理解していると思うが、増税分の使い道やどのような結果が出たのかを、みんなが分るようにきちんと説明していただきたい。
-
地元企業を対象とした調査では、「消費税率が引上げられることで景気が悪くなるのではないか」、「消費増税分を価格転嫁できないのではないか」ということを懸念する声が多かった。
-
負担の増加に伴って給与も増加していかないと消費の低下につながるため、それを補うことができるのか少し不安もある。
-
社会的に自立した高齢者を増やすために、社会保障を維持して欲しいが、そのために若い人にこれ以上負担をかけないため、消費税で負担することはやむを得ない。
-
介護・福祉分野の雇用はミスマッチが拡大している。キャリアパス制度等を国でも進めていただいているが、こういう専門職の待遇をしっかりしていただくことが必要。
-
将来世代に借金を背負わせるべきではないと考えており、消費税率の引上げについては賛成で、更なる引上げも必要と思っている。一方で、政府の財布の紐が緩みだしている気がしており、財政健全化の方に目を向けていただきたい。 低所得の方へは、軽減税率ではなく、給付で対応してほしい。
-
-
葉梨大臣政務官からは、「生活の実感と現場に根差した非常に貴重な意見をお伺いし、大変参考になった。日本がしっかり成長を遂げていくためには、国民の皆様が元気に働いて、いきいきとした生活を送ることが大切であり、そのために私たちに何ができるかが重要だと思っている。今日は、様々な観点から色々とご意見を賜り、工夫をしてやるべきことが沢山あるということを実感した。是非とも今後の政策に活かして参りたい」と話しました。
-
また、車座ふるさとトーク終了後に、"緩まないネジ"などの工業用ナットを製造販売している「ハードロック工業株式会社」の視察を行いました。
ハードロック工業株式会社視察風景