ファイナンス 2018年1月号 Vol.53 No.10
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職員トップセミナーなかったという、そういった視点を尊重すべきだと私は思います。だけどその一方で、中国・ロシアは日本や韓国やアメリカも含めてですけれども、(北朝鮮による)非常に喫緊の脅威について考えてもらわなければならないわけです。脅威に対する懸念を中国やロシアはリスペクトしなければいけないわけで、この二つの立場の違いをうまくつなげられるかどうかで、北朝鮮に対する国際的な協力というのは今後できるかどうかというような話になってくるのかなというふうに思います。私からは以上とさせていただきます。どうもありがとうございました。講師略歴平岩 俊司1987年東京外国語大学外国語学部朝鮮語学科卒業。1989年慶應義塾大学大学院法学研究科にて修士課程修了後、韓国・延世大学校大学院に留学。1995年に慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得。2001年博士号(慶應義塾大学)。1994年から松阪大学専任講師、助教授。その間、1996年から98年まで、在中華人民共和国日本国大使館専門調査員。99年から静岡県立大学大学院国際関係学研究科助教授、2003年より静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授。2010年より関西学院大学国際学部教授、2017年4月より現職。現代朝鮮論、国際政治論、および中国・朝鮮半島関係を専門とする。著書として「独裁国家北朝鮮の実像」「北朝鮮」「北朝鮮は何を考えているのか」など。ファイナンス 2018.140連 載|セミナー

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