ファイナンス 2017年4月号 Vol.53 No.1
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(4)文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業(28億円⇒30億円(+6.1%))地方自治体が、地域の文化芸術資源(現代アート・メディア芸術・工芸など)を活用し、芸術団体や大学及び産業界等と連携して実施する地域経済の発展等にも繋がる先進的な取組等を支援する。5.科学技術関係民間投資を引き出し、官民一体となってイノベーションの創出を図り、成長力の強化に資するような研究開発に重点化。併せて、次世代を見据えた研究基盤の強化・人材育成を推進するとともに、基幹プロジェクトや地震・防災対策等についても取り組む。5-1.イノベーション創出・成長力強化の推進(1)自動走行システムの開発・実証事業【総務省・経産省・国交省】(56億円⇒63億円(+12.3%))無人自動走行を含む高度な自動走行システムの実現に向け、産学連携により自動制御技術・セキュリティ対策技術等の共同研究を推進し、実証実験を行う。(2)次世代人工知能(AI)技術の研究開発・ロボット技術との融合【文科省・経産省】(45億円⇒75億円(+65.2%))理研AIPセンターにおける革新的な人工知能(AI)基盤技術研究を進めるとともに、社会実装に向け、ロボット技術との融合・連携に係る産学官共同研究を行う。(3)ナノテク・材料分野における産学連携拠点の整備・基盤的研究の推進【文科省】(29億円⇒43億円(+47.2%))物質・材料研究機構(NIMS)において、産業界と大学等を結ぶオープンイノベーションの推進拠点を整備し、鉄鋼・化学等の分野で革新的な材料研究開発を進める。(4)第5世代移動通信システム等のための研究開発【総務省】(83億円⇒109億円(+31.4%))電波における周波数の効率的な利用や共同利用等を促進するため、第5世代移動通信システム(5G)や放送技術の高度化等に関する研究開発を進める。(5)汎用的な作業・工程に使える小型汎用ロボットの開発【経産省】(15億円⇒17億円(+16.6%))ものづくり分野とサービス分野において、汎用的な作業・工程に使える小型汎用ロボットの開発を実施。(6)老化メカニズムの解明・制御プロジェクト【文科省】(13億円(新規))加齢関連疾患等を予防し、健康寿命の延伸を図るため、老化メカニズムの解明と老化の制御を目指す基礎研究等を進める。(7)地方大学の強みを活かした自立的な産学連携拠点(地域イノベーション・エコシステム)の形成【文科省】(6億円⇒24億円(+292%))特定の分野において優れた技術を持つ地方大学において、産学連携による事業化チームを設置し、地域発の自立的なイノベーション創出を推進する。※これ以降は全て文科省計上予算5-2.次世代を見据えた研究基盤の強化・人材育成(1)ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を推進するための大型競争的資金の創設(30億円(新規))将来、技術体系の変革をもたらすような、ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を推進するため、中長期かつ大型の競争的資金を創設する。ファイナンス 2017.437平成29年度予算特集②平成29年度文教及び科学振興費について 特集

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