ファイナンス 2017年4月号 Vol.53 No.1
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文中、〔 〕書きの金額は、対28年度当初予算比の増減を表す。Ⅰ 経済産業省予算1 概観経済産業省の平成29年度予算では、一般会計予算として9,789億円〔+402億円〕を計上しており、そのうちエネルギー対策特別会計への繰入れが6,369億円〔+353億円〕を占めている。また、これに加え、東日本大震災復興特別会計では、経済産業省関係予算として650億円〔▲242億円〕を計上している。一般会計では、第4次産業革命の推進など、日本の成長力を強化するため、人工知能、ロボット、IoT、サイバーセキュリティ等の研究開発や実証事業に対して重点的な予算措置を行っている。また、中小企業関係について、事業承継支援及び下請対策に重点的な予算措置を行うとともに、地域中核企業支援及び生産性の向上に向けた支援に必要な予算を計上している。エネルギー対策特別会計では、一昨年7月に決定した「長期エネルギー需給見通し(エネルギーミックス)」の実現に向け、予算の重点化・効率化を進めつつ、工場等における省エネ設備投資や省エネ性能に優れた住宅等への支援を充実するとともに、再エネ発電の系統接続の増加に伴う課題に対応するための技術開発・実証事業や、国民負担抑制と再エネ導入の両立に向けた研究開発・調平成29年度司法・警察、経済産業、環境予算について主計局主計官 小宮 敦史(表1)経済産業省関連予算の概要(単位:億円)項   目28年度当初①29年度予算②対28年度当初 ②-①一般会計(経産省計上)9,3869,7894024.3%エネ特繰入以外3,3713,420491.5%科学技術振興費9791,010313.2%中小企業対策費1,1111,11650.4%その他1,2801,293131.0%エネ特繰入6,0166,3693535.9%エネ需勘定繰入4,5994,372▲227▲4.9%電促勘定繰入1,4171,59718012.7%復興特会(経産省関連)893650▲242▲27.1%ファイナンス 2017.49特集

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