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城島財務大臣記者会見の概要(平成24年10月13日(土曜日))

 
 
【冒頭発言】
 先程まで東アジアサミット(EAS)財務大臣会議に出席をしてアジア経済情勢等について意見交換を行ってまいりました。このほか本日は国際通貨金融委員会(IMFC)、合同開発委員会(DC)に出席をいたしました。国際通貨金融委員会と合同開発委員会はそれぞれコミュニケを発出しております。
 まずIMFCのコミュニケでは世界経済の課題として欧州債務問題や米国の財政問題と並んで日本について、特例公債法の成立や中期的な財政健全化のさらなる進展の必要性が指摘されております。我が国としてはこうした指摘をしっかりと受け止め、我が国財政に対する信任を揺るがすことがないよう、財政健全化に着実に取り組むとともに、国会での特例公債法案の速やかな成立を目指し、最大限努力していきたいと思います。また、合同開発委員会のコミュニケでは防災と開発に関する仙台会合を受ける形で、開発はあらゆる側面において防災の観点を取り込んでいくことの重要性等がうたわれたところであり、今後も世銀と協力しつつ、我が国の防災に関する知見、技術や人材を使って国際社会に貢献していきたいと思います。
 本日会議の合間にフランスのモスコヴィッシ経済財政貿易大臣とバイ会談を行い、欧州情勢等につき意見交換を行いました。その際、先方からこれまでの日本のEFSF債の購入が欧州の金融の安定に貢献したことに謝意が述べられ、引き続きESM債の購入について日本の協力を期待するとの話がありました。これに対して私からは、ESM債についてはESM債の信用力を確認した上で、外為特会のユーロ資産の効率的な運用及び欧州における金融の安定化への貢献という観点から欧州自身の取組みも見極めながら、購入について検討してまいりたいと申し上げました。我が国としてはESMの取組み等により欧州の金融安定化に向けた取組みが引き続き着実に進展していくことを期待をしております。
 今般の東京総会を振り返りますと様々な会合やセミナーを開催し、世界経済については、欧州債務危機等の世界経済が直面する主要課題への対応や、開発に関しては雇用の創出、防災、食料安全保障、保健医療等をめぐり非常に有意義な議論を行うことが出来たと考えております。多数開催された会合のいずれも重要ではありますが、我が国としてはとりわけG7、ミャンマーに関する東京会合、防災と開発に関する仙台会合について、中心的な役割を果たすことが出来たと考えております。私にとりまして今回のような国際会議をホストすることは初めての経験でありましたけれども、多くの国の政策担当者と率直な意見交換が出来たことは非常に有意義だったと思っております。短い準備期間ではありましたけれども、多数の会合を円滑に運営することが出来、各国の皆様方も評価してくれているのではないかと考えております。また総会をホストするという貴重な機会を我が国として最大限活用し、防災から復興していく我が国の姿や日本の技術や文化を世界の皆様に紹介出来たことも非常によかったと考えております。
【質疑応答】
問)  今日をもってかなり主要な日程は終えた形でした。大臣ご就任なされて1週間あまりの間、短い期間でこうした国際会議をホストで務めたことに対して率直な感想をお願いします。
答)  私は全ての、バイ会談も含めてでありますが、私が出たもの、あるいは各財務大臣との中で気持ちとしてはとにかく心を込めて対応しようというふうに思いましたので、お一人お一人あるいは私が出ました会議については全力投球で対応いたしました。仙台からスタートして私にとっても初めてでありましたけれども精一杯務めたなというのが私の率直な感じであります。
問)  先程G7、ミャンマー、仙台会合について中心的役割と指摘されましたが、今回の成果と今回大臣としてどういうふうに、成功かどうか総括されているか、もう一度それもお願いします。
答)  少なくとも今ほぼ終わった段階では先程申し上げたように成果は大きかったのではないかなというのが実感です。それぞれかなり先程申し上げましたように各国の財務大臣を初めとしてキム総裁やラガルド専務理事等々、幅広くお会いした皆さんの感想から、成果は大きかったんじゃないかなというのが1つうかがえるところであります。同時に私としてはやっぱり今回、48年振りの東京総会ということで前回が戦後復興、その姿、これを日本発ということで見ていただこうということがあったと思いますが、今回やっぱり何といってもあの未曾有の大震災から立ち直ろうとする復興、これに取り組む我々日本人の姿とか日本の今の状況を率直に見ていただいて、肌で感じていただくということも含めてでありますけれども、更に先程申し上げたと同時に日本の文化や技術といったことを世界の皆さんに実際目で見て、あるいは耳で聞いて、そして感じていただくということも含めて、私は開催してよかったし、かなり多くの成果が、これからまた出てくるのではないかというふうに思っております。
問)  今日のIMFCのコミュニケで日本、中期的な財政再建の必要性が指摘されました。IMFからこのような形で指摘されたことについて財務大臣としてどのように思われますか。
答)  これも論議の中でやっぱりヨーロッパもアメリカも我が国もそうですけれども、この問題というのは常に論議の1つのテーマでありました。その1つとして日本もこの問題が指摘をされたというふうに思います。論議に参加しながら、それぞれの国や地域が自助努力をしながらやっていくという部分と、これだけ世界がグローバル化している、お互いに影響力、お互いに影響を与えるという関係が好むと好まざるとにかかわらず出来上がっていますよね。ですからそういう面でラガルドさんもおっしゃっていましたけれども、やっぱりお互いに協調や協力をし合うという精神の中でそれぞれが自助努力をする、そしてそれぞれがお互いに助け合うという、そういう精神が一番大事だなというふうに実感しましたので、こういう指摘については我々も問題だと思っていますので、真摯に受け止めて我々の自助努力として進めていかなければいけないなと。そのことが、我々このことを自助努力として進めることがまた世界に対していい影響を与えていくことになるのではないかというふうに思っています。
問)  改めまして今回の会合を通じて世界経済に対する見方というのが悲観論が台頭していたのか、あるいはそうではなかったのか、その辺りの感触についてお伺いしたいと思います。2点目は中国が閣僚級の参加を今回取りやめたわけなんですけれども、こうした欠席が会合全体に影響を与えたのか否か、その2点をよろしくお願いします。
答)  1点目はやっぱりそれぞれ発言される方によって色々ございました。私としては悲観論というよりは現実的な厳しさということが当然あるわけでありますけれども、ほとんどの皆さんはそういったことを直視しながら、やっぱり前へ向かって進んでいこうじゃないかということだったと思います。したがってトータルして見ると色々、例えば景気で言えば下振れリスクはあるんだけれども、じゃあそれで悲観論だけで終わるかというとそうではなくて、そのことをいかに越えていくかということにおいて私はかなり前向きな、そういう面で言うと楽観論ではありませんが、明るい展望を見出そうじゃないかという雰囲気がほとんどではなかったかなというふうにまず思います。
 中国のトップが不参加だったということですけれども、それはラガルドさんもおっしゃったように私も大変残念だなというふうに思っています。しかし、それぞれの会合で、実は先程まで私が出ていた会合でも、中国からの出席者がしっかりとトップという意識で発言をされておりましたから、会議の中身については、トップが出席されなくてナンバー2だったと思いますけれども、出席されました中身については私は変わらなかったのではないかというふうに思っています。
問)  特例公債法に関する部分なんですけれども、諸外国から通らないと心配だというような、そういう議論はあったんでしょうか。
答)  私が出ている限りにおいて見ると、私の方から説明をしましたのであえてそこをとらえて海外からそういうことを言われたことはありません。私が出ている範囲ですから、全体はどうかちょっと分かりませんが。
問)  今日のIMFCの後のラガルドさんの会見でも日本に対して財政再建だけではなくて構造改革ですとか、日銀の金融緩和を期待する発言もあったんですてけれども、今後、日本の課題として特に構造改革部分についてどういったことをしていくべきだというふうに大臣、課題は何だというふうにお考えでしょうか。
答)  構造改革と言った時にどの部分を指すかというのはありますけれども、やっぱり私は成長に向けた大きくマクロ的な構造改革でいけば雇用の問題、中でも中心的に私、NHKセミナーでも申し上げましたけれども、海外よりはまだ若い方々の失業率は低いけれども、それでも日本においても平均的な失業率の倍ぐらい若い方の失業率があるわけですよね。このことはやはり私は問題だと思っていますので、若者にいかに雇用の場が拡大していくかというのはそれこそ1つの大きな構造改革をやっていく中の目標だと思います。それはいわゆる少子高齢化の中で、今回も再生戦略の中で重点的に予算を配分しようとしているグリーン、ライフ、農林漁業と言っていますけれども、そういった分野の中でやはり新しい環境変化、日本の環境変化の中で若い人達がきちっと活躍出来る場というものを、あるいは産業、そういったことをやはり規制緩和も含めて作り出していくことが構造的に言うと私は大事じゃないかなと私自身はそう思っています。
問)  日中の関係なんですが、会議への貢献という意味では何ら違いがなかったということなんですけれども、二国間という関係ではどうでしょうか。バイとかは基本的には何もなかったということなのか。今回の会議全体を見て中国との対話という意味ではどういうふうに総括されているのか、お願いします。
答)  前から申し上げているように大局的な見地から日中がある面で言うと意思疎通を図っていくというようなことが大事だというふうに思っています。ですから内容的には、先程申し上げたようにそう違いがないという感じだけですけれども、やっぱりそれはトップが来られた方がいいことは間違いありませんが、今後も機会があれば、これはこれとして、これというのは外交問題は外交問題としながら、お互いの大局的見地からやはり協議していく必要はあるなというのは私の実感です。
 

(以上)

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