城島財務大臣初閣議後記者会見の概要(平成24年10月1日(月曜日))
| 【質疑応答】 | |
| 問) | 当面の財務大臣として直面する課題についてお尋ねしたいんですが、まずは特例公債の成立ということを官邸でもおっしゃっていました。これには臨時国会の召集が欠かせないと思いますが、これまで国会対策もやられていた大臣ですからこういう聞き方をしますが、一部には召集そのものを見送ってはどうかみたいな声があるやにも聞きますが、大臣はどういうお考えでしょうか。 |
| 答) | そういうことも考え方としては一部あるように聞いていますが、現実問題として見ると、現下の情勢、とりわけ今おっしゃった特例公債は、先程官邸でも申し上げましたけれども、11月下旬までの中で成立をさせないと本当に枯渇してしまうと。そうすると言わずもがなですけれども、地方に対する問題や、あるいはそれこそ国民生活に重大な影響を及ぼしてくる可能性は、非常に高いと言わざるを得ないと思うんです。そうすると与党はもとより、それこそ国会という、国民の生活をきちっと責任を持たないといけない国会が、それに目をつぶっていていいのかということになると私は思います、世論は。そういうことですから、私は臨時国会はしかるべき時にきちっと開いて、そして特に特例公債法案については、野党の、それこそ今まで長いこと政権を担ってきた自民・公明両党の皆さんにはきちっとお願いをして、成立を図る努力を是非国会内での話合いがスムーズにいけるようなことをお願いしたいと思っていますし、期待をしているところであります。 |
| 問) | しかるべき時にとおっしゃいましたが、今日は10月1日です。改造内閣も発足しました。常識的に考えて、今月中旬もしくは遅くとも今月中、そういうご認識ということでよろしいんですか。 |
| 答) | ついこの間まで国対委員長をやっていたので、ついついそういう立場で答えそうになってしまうのですが、今は立場が変わりましたから、そこはけじめをつけないかんなと思いますんで、そこは国会内の与野党の中での協議というもの、とりわけおそらく野田総理がおっしゃっている3党党首会談という状況の中で、政党間の中できちんと判断されていくのではないかと思いますから、ちょっと私の方からいつ頃かというのは、差し控えた方がいいと思います。 |
| 問) | 来週に始まりますIMF・世銀総会、日本開催はほぼ半世紀ぶりの大きなイベントになりますが、財務大臣が変わられて最初にある大きなイベントになります。これに臨まれる方針というか、お考えというか、心づもりというか、お教えいただければと思います。 |
| 答) | いきなり大変重要な会議が開かれることになっていまして、東京で開催が48年ぶりということでありまして、東京で開催をされることもありますし、主催国として是非ともこれは成功に向けて尽力をしていかなければいけないと思っております。なお今年のG7の議長であるアメリカとも調整をして、米国議長のもとで10月11日木曜日にG7の財務大臣・中央銀行総裁会議を開催し、最近の世界経済や国際金融全般について、意見交換が行われるということになったことをこの場で申し上げます。そういったことも含めて、今回のIMF・世銀の総会については、全力で、私もそうですけれども、政府全体として全力でこの成功に向けてということにしたいと思っています。 |
| 問) | その総会では1万人以上、各国の中銀総裁もしくは財務大臣が来られるわけですが、日本とのバイの会談ですね、幾つか安住大臣の時から調整されていたと思うんですが、とりわけ大臣として個別会談を希望している、もしくは実現させたいと思っているところがあれば是非お聞かせください。 |
| 答) | 今、事務方で結構用意していただいているようでありますが、とりわけ私はガイトナー米財務長官との会談を、これはG7、今言った11日というのもありますけれども、できるだけ早いうちにお話をする機会を設けられればいいなと考えております。 |
| 問) | ほかの国は。 |
| 答) | ほかの国ももちろん各国、先程申し上げたように事務方でバイの会談をかなりセッティングしていただいていますから、積極的にこれは、最初申し上げたように主催国ですから、これはもうできるだけ合意できれば、時間との、お互いのスケジュールがありますけれども、積極的にバイの会談はやっていきたいと思っています。 |
| 問) | 毎度おなじみなんですが為替相場なんですけれども、今日も1ドル78円を挟むような円高水準にあります。現下の為替の状況についてのご認識と、政府の基本的な姿勢について改めて大臣代られてお伺いしたいと思います。 |
| 答) | 先程も官邸での記者会見でも申し上げましたけれども、私自身は最近の動きというのは、最近の一方的な円高の動きは日本経済の実体を反映していないのではないかと思っています。今後とも、もし行き過ぎた動きがあれば、必要に応じて、時には断固とした行動をとるという政府のスタンスについては、私も全く変わりはありません。 |
| 問) | 先程のG7、バイ会談で真っ先にアメリカを挙げました。具体的にはどのような意見交換をされたいとお考えでしょうか。 |
| 答) | いろいろありますから、ちょっとこの場で内容についてはコメントは控えておきたいと思います。 |
| 問) | 似たような質問になってしまうんですが、11日に開かれるG7会談ですが、これについても現段階で主な議題としては、どういうお話をG7各国とお話しされたいのかお聞かせください。 |
| 答) | 非公式な会合でありますので、会合の中身については、今日の段階ではコメントは控えさせていただきたいと思っております。 |
| 問) | IMFの件でガイトナーらと話をしたいということでしたけれども、今回日本で48年ぶりということで、G7のほかのメンバーはお互い顔見知りであって、野田総理自身も前に1年ごとに閣僚が代わったり、人が代わるのはよくないと。最初How do you do?から始めなければいけないからだなんていうことを言っていましたけれども、これだけ大きな会議を就任してすぐ迎えられるということについて不安感はないのか、どう対処されていくおつもりなんでしょうか。 |
| 答) | 不安感というのはありませんが、始めてですからそれはできるだけ早く親しくならなければいけないなと思っています。特に不安感はありません。 |
| 問) | 特例公債法案につきましては、これまでもいろいろとある経緯の中で、いろいろ国対委員長としてもご尽力されながら、なかなか通ってこなかったという現状があると思います。何とか臨時国会も含めてというお話ですけれども、大臣として新たに打開策としてどういったことをやっていく必要があるとお考えなんだろうかというのがまず1点目伺えればと思っております。 |
| 答) | 頭を切り換えると言いながらなかなかここの部分は私も、一生懸命やってきましたから、なかなか切り換わらないので、財務大臣としてのところと国対委員長、今ごっちゃになっているからなかなか発言が難しいんです。ただひたすら今の経済状況とかも考えると、ただとにかくこの特例公債法案については、与野党間の真摯な議論をお願いしたいなと。そのためには我々としてできることがあれば、与野党間の話の中でできることがあれば、どういうことがあるか率直に真摯に意見は承りたいと思っています。例えば減額補正をということを自民党がおっしゃっていますから、具体的にその減額補正ということは、具体的な案があればそれはお示しいただく中で、各党間の協議において、その推移を見守っていきたいと思っています。 |
| 問) | 金融政策の関係でお話を伺えればと思っております。代表選あるいは自民党の総裁選を見ていても、現下のデフレの脱却と、今日も野田総理の方から日銀との連携というお話があると思いました。最近の話で言えば民主党の政調の方も外債の購入等の話もあったと思います。また日銀法改正の議論もあるかと思います。そこの辺の金融政策との連携について、特に日銀法改正の必要性等について大臣のご所見を伺えると助かります。 |
| 答) | 金融政策については、政府と日本銀行というのは今おっしゃいましたように、デフレ脱却が極めて重要な課題であるということについては、認識は一致していると思っております。私としてもこの間ずっと、私個人から言うと政調代理以来、先程も質問がありましたけれども、実はこれにかんできましたけれども、私としては日銀が引き続いて政府と密接な連携というものを保ちながら、その時々の経済状況、経済動向を的確に把握をすると。そして果断な金融政策運営を推進していただくことを期待しているということであります。 |
| 問) | くどいようですけれども、外債と日銀法改正についての新大臣のスタンスについて改めて伺えればと思います。 |
| 答) | 基本的には慎重に考えていく、取り扱っていく、検討していくべき課題ではないかと、一言で言うとそう思っております。 |
| 問) | 先程の官邸での会見でも当面、今度の予算編成について年内成立を目指すべきと重要課題として挙げておられました。今、概算要求が終わった段階で、特に復興予算についてなんですが、復興予算の中身について被災地でないところのものであったり、全国防災とか被災地以外でももちろん必要なものというのはあると思うんですが、使い道等でいろいろな疑問であったり、どうやっていくべきかという議論が今起こっております。こういった中で平野復興大臣等も、復興や被災地と関係の薄いものは精査して、来年度概算要求の中でよく見ていくという発言もしております。こういった中、来年度の予算要求に向けて、復興予算というものをどう厳しく見て、必要なものをどう付けていくかという、その姿勢を教えていただけますか。 |
| 答) | 確かに最近の報道の中に、そういった指摘のようなことがありました。私もたまたま見ておりました。ただ復興予算に関するこういった報道の中には、事実誤認とか、あるいは復興期本方針に対しての理解が不十分なという点も多く見受けられるのではないかと思っております。しかし来年度の予算編成に当たっては、改めて真に必要な事業に厳しく限定していく必要があると思っております。 |
| 問) | 減額補正の話、大臣からおっしゃられたので1点確認させてもらいたいんですけれども、自民党の要求の中で減額補正の中身について、高校授業料無償化について所得制限の設定だとか、生活保護について8,000億減額とか、そういうなかなか難しい課題が入っていると思うんですけれども、現実性として大臣どのように考えておられますか。 |
| 答) | これは私が今述べるというよりは、少なくとも各党間というか、特に3党になりますか、各党協議の中で論議してもらうということが一番だと思います。 |
| 問) | 消費税なんですが、消費税増税の法案を採決する際、大臣は国対委員長として割と採決を後ろにした方がいいんじゃないかという立場だったと思うんですけれども、その消費税をいつやるかということについて、安倍さんは今のようなデフレの状態の中では上げるべきではないということを言っているんですが、大臣として今のようなデフレの状態の時が続いたならば、消費税は上げるべきなのか上げるべきでないのか、どうお考えですか。 |
| 答) | まず1点目、安倍新総裁の話ですが、安倍さんも総裁になられた後の記者会見では、この問題はどの政権でも必要だとおっしゃってます。そこはポイントだと思います。もう1つは、今からその時の経済状況を云々するのは、ちょっと私は早いんじゃないかと思いますので、我々としては特に18条に則ったところについて全力を挙げてデフレ脱却、あるいは成長戦略、あるいは無駄の削減ということに全力を挙げていくということに尽きると思います。 |
| 問) | それは消費税については、法律どおり上げるべきだと。上げていくべく努力していかれるということなんでしょうか。 |
| 答) | それはそういうことじゃないですかね。成立した以上は、そこにあるようなところに向かって、全力を挙げるということが当然だと思います。 |
| 問) | 臨時国会の時期なんですけれども、今後特例公債との絡みでかなり焦点になってくると思いますが、大臣ご自身すぐ開くべきなのか、少し様子を見てから開いた方がいいのか、どういうお考えでしょうか。 |
| 答) | それは党側に任せたいと思います。各党間の協議に任せたいと思います。 |
| 問) | 少し古い話になってしまうんですけれども、今朝日銀の短観が発表されまして、9カ月ぶりに大企業の製造業の業況がマイナスになったということで、経済の足踏みの状態が鮮明になったと言えると思うんですけれども、この受止めと現在の経済状況について教えていただければと思います。 |
| 答) | 先程私も見ました。確かに日銀短観は、今ご指摘のようなことでした、今朝の発表が。足元の今の我が国の景気というのは、世界経済というか、世界景気が減速しつつあるというようなことを背景として、輸出とか生産が弱含みといったことも含めて、回復の動きということが足踏みしているのではないかと。これは先程官邸でも申し上げました。先行きについては、今言ったように当面は弱めの動きというのが、あるいは今の日銀短観みたいなことも見込まれておりますけれども、先程ご質問もありましたけれども、復興の問題がありましたけれども、復興需要というものが引き続き発現する中では、海外経済の状況が改善していくということ、その中で再び景気回復への道筋ということに向かうことが、私は期待されているのではないかと思っております。しかし欧州の政府債務危機といったことをめぐる不確実性が、これは以前として高いということもありますし、世界景気のさらなる下振れ、あるいは金融資本市場の変動等によって、我が国の景気が下押しされるリスクが存在するということも留意しておく必要があるのではないかと思っております。いずれにしても景気の動向については、引き続き注視していかなければいけないと思っております。 |
| 問) | 今日呼込みがあった後のぶらで、大臣が自分なりに想定をしていないポストだったので大変緊張感を持って受け止めたということをおっしゃっているんですけれども、これはご自身としてやや意外感があって、財政政策というものに対して若干、あまり得意じゃないという思いがあるんでしょうか。どういう受止めなんでしょうか。 |
| 答) | 素直に聞いていただいた方がいいと思うんですね。そういうことではなくて、そもそも初入閣ですから、ポストということではなくて、入閣するのかどうかということについて、どうか分からなかったわけなんで、どのポストにつくか、すなわち大臣になるかということで意外だったと言っているわけではなくて、そもそも大臣になるかどうかについてであったということであります。私は与えられた仕事は全力でやりますから、得意不得意という概念は全くありません。 |
| 問) | 一般会計が特別会計から借り入れている6,000億円についてなんですけれども、この6,000億円という額の大きさについて、それから平成30年までに返すということを財務大臣と国交大臣の中で覚書を交わしているわけですけれども、この実現性をどう見るかということについてご所見をお願いいたします。 |
| 答) | それはちょっと私、詳細に把握しておりませんので、改めて把握した後にお答えしたいと思います。 |
| 問) | 先程、今の経済状況について注視するという話がありましたが、中国との関係が今後の下振れリスクになる可能性もあると思うんですけれども、その点の現在の認識と今後どうあるべきかについてご所見をお願いします。 |
| 答) | 見通しをというのはなかなか難しいと思うので、それこそ注視していく以外にないなと思っております。 |
| (以上) | |
