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櫻井財務副大臣記者会見の概要(平成23年8月25日(木曜日))

 
 
【質疑応答】
問)  報道によると今日が最後の記者会見になるかもしれないということで、この1年間を振り返って感想と、あと民主党が掲げる政治主導が実践出来たかどうか、そのことも含めてお願いします。
答)

 まず自分の一言がこんなに記事になるとは思いませんでした。これがまず驚きです。最初の頃、物事を自由に言っていまして官僚からかなり怒られました。一言一言が重いんですと。そこまで言ってしまうと、決まっていくというわけではありませんが、そういう方向性、何と言ったらいいんでしょうか、それを痛感したのは私の発言が関係したかどうかは分かりませんけれども円が50銭ぐらいぽんと上がりまして、たまたまだと私は思いますが、それほど私の発言に影響力があるとはとても思えませんけれども、あれ以降、言葉には相当注意するようになりました。一方で皆さんにお願いしておきたいのは、本人の意思と関係無くして切り出してやることが国益につながるのかどうかということは是非お考えいただきたいと。おもしろおかしく記事を書きたい方もいらっしゃるし、それは投資家に対して何らかのプレゼントではありませんけれども、そういったことをやることが皆さんの商売なのかもしれない。ですがそういうことによってどれだけ多くの人達が迷惑を被るのかということも是非お考えいただきたいなと。その点についてはそう思います。
 それから政治主導でやれたのかどうかというのは、あとは事務方の皆さんに聞いていただきたい面も多々ございます。当初は信用されていなかったといいますか、相当国会で激しく質問をし、議論をしてまいりましたから、大変なのが来たというのが多分本音だったんだろうと。大分言われましたから多分そうなんでしょう。こちら側としては、非常に議論が好きなので議論をしていったらどうやらまともそうだと。自分で言うのも変な話ですが、そのようにとっていただけているんじゃないのかなとは思っています。最初のレクの時に相当時間がかかりました。結局全部終わっていないんですけれども、普通レクだと官僚が10のうち9喋って、我々が1喋るか、ほとんど10対0に近いような格好でレクというのが行われるんだそうですけれども、最初から大体5対5ぐらい、下手すると3対7ぐらいで私の方が喋るのが多かったんじゃないのかと思っていますけれども、相当レクの時から緊張したというふうに話をしていました。いつぐらいからでしょうか、それでも例えば公共事業費は、本当は5%削減しないでもらいたいんだけどなという話をして、そういう方向で調整してくれていたんです。これは、私の方向と事務方の方向性が一致していたところもあったかと思いますけれども、ただその中で自分自身としては港湾の予算とか、成長戦略の中に入っていましたのでハブ港を何とかしていきたいという思いもありましたし、それから領土の問題で沖ノ鳥島のところを何とか予算措置して守りたいという思いもありましたので、港湾の予算については減額しないで、出来れば増やせないかなという話をしたら、きちんと増やしてもらっていました。道路予算に関して言えば、何とか現状を守ってくれないかとお願いしたら99.2だったかな、ぎりぎりのところでこちら側の要望も通っていきました。大学の関係で言うと、運営費交付金は減額しないでくれとお願いしましたら、結果的には人勧見合いで、人件費の分が下がるんですけれども昨年と同様のレベルということは実際は確か56億のプラスだったんじゃないのかと思いますけれども、ある程度こちら側でこういう予算をとお願いしたことについてはきちんとやっていただいたという点では政治主導だったのではないのかと思います。こちら側が意味もなく言ったことについて従えとか、強権的に何かをしようというのが私は政治主導だとは思っていませんで、きちんと話し合いをした上でお互いに納得し、その上で方向性を決めていくという、その民主的な手続が非常に大事なことであって、もう1点大事なことを申し上げれば、私が納得をし、そういう方向に進んでいった場合には自分自身がちゃんとした責任をとっていくということになると思っているんです。事務方の方によく話をしたのは、私が納得したことについてはちゃんと私が責任を持ってやりますと。ただし私が納得しないものについてまで私が責任は負いたくないと、ここははっきり言っておきました。ですから、こちら側として納得出来ないものについては事務方のペースで色々なことは進んでいったものもあるのかもしれませんし、それは進んでいったのかどうか分かりません。そういうことも随分ありました。ただ自分自身としては今年のいつぐらいからか分かりませんが、自分としては非常にいい関係になって、色々な方向で協力をしながらやれたんじゃないのかなと、そう思っています。財務省の官僚の人達はやっぱり優秀でして、理解すれば仕事が非常に早い。そういった問題を納得してもらうまでには若干時間がかかるのと、優秀ではありますが、いつも言われることですけれども現場をよく知りませんから、現場の実態を分かった時点から変わってきたということもありました。例えば大震災の予算措置にしても、現場に行って、それから地元を抱えている私の思いと、どうも違っているんじゃないかなと感じたことは最初の頃ありました。勝事務次官以下、幹部の方全員に被災地に行ってもらいまして、それから予算措置が変わりました。勝事務次官から言われたのは、これどうやって立て直していくんですかねと。本当に現場に行って現場のことがよく分かる人間がちゃんとやらないと駄目ですねと、そういう話もされまして、そういう点ではちゃんと理解をしてくれると非常に仕事も早いなというのが私の感想です。
 もう1点は、長くなって恐縮ですが、財務省の限界というのも感じたことがあります。例えば今、除染がやっと進み始めていますけれども、何とか除染を早くやりたいと思い、事務方を通じてこちら側から各省庁にお願いいたしましたが、今日も川口先生に呼ばれて委員会で答弁させていただきましたが、各省庁にまたがっていて、各省庁とどう調整していくのかということがありました。結果的には議員立法という形で提出されて縦割りの分について問題の解決が出来ていますけれども、財政当局にいるから、政府の一員だから全体の問題をすぐに解決出来るのかというと必ずしもそうではないので、あなたは政府の一員でしょうといって随分お叱りを受けましたけれども、財務省の限界というのもあるんじゃないのかなと、そう思いましたね。

問)  機会があればまた財務省の政務三役をやりたいという思いはありますか。
答)  もし可能であればやらせていただきたいと思っています。やりかけている仕事は山のようにありますし、お互いに意思の疎通は図れていると思っていますから、これから色々やっていくという点では仕事はもっと早く進むのではないのかと、そう思っているからでして、特に予算措置だけでは解決出来ない問題というのはいっぱいあります。例えば研究開発予算にしても、幾ら付けてもそれを使ってくる、例えば大学なら大学のシステムを変えないと幾ら予算を付けたところで、増額してもそれほど大きく変わるとは、正直申し上げて私は考えられないんですね。ですから財務省の人達とも、システムもセットで変えないとどうしようもないよねという話もしていて、ただ、これは相当な時間を要するので今日言われて明日出来るという代物ではないという話でしたから、そういう意味ではもうちょっと長期戦略的なところの道筋が付けられるようなところまではやらせてもらえるんだったらやりたいなという、そういう思いはありますよね。
問)  1年間で一番思い出に残るお仕事があれば教えてください。
答)  一番思い出に残っているのは、家畜伝染病法の予算措置のところが自分自身としては一番印象に残っていて、恒久法で国が10分の10補償するという制度はこれまでかつて一度もありませんでした。特措法みたいな格好ですと10分の10補償したのがあったんですけれども、恒久法で10分の10補償したものがありませんでした。ただし、形は10分の10の補償になっているんですけれども、屠殺した人達に対する補償ですけれども、ちゃんと財務省の顔を立てて5分の4にしてあるんですけれども、ご褒美と言ったらいいのかわかりませんが、感染を縮小出来る努力を最大限やったと認めた時には5分の1のご褒美みたいなものがあって、全体として10分の10になるという制度の仕組み方にさせてもらいました。財務省を説得する際に言っていたのは、例えば100億の被害まで拡大してしまえば5分の4であったって80億だと。だけどこれが10億の被害で収めることが出来れば10分の10払っても10億でしかならないんだから、そういう点では要件は相当きつくかけて構わないから、そのご褒美の分も乗せてやってくれという話をしました。その当時の主計官は、農水省にお前が負けたといって主計局の中で随分責められたといって、僕は随分気の毒な思いをさせたなと思っているんですけれども、ただ農水省側だけではなくて現場の方々も非常に喜んでおられましたし、医者の観点から申し上げれば感染症というのはいかに拡大を防ぐかということの方が大事なことであって、そういう意味からも新しい考え方を入れて予算措置出来たという点では自分の中では一番印象に残っている仕事ですね。
 

(以上)

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