野田財務大臣閣議後記者会見の概要(平成23年5月20日(金曜日))
| 【冒頭発言】 | |
| 2つご報告がございます。まず最初は、我が国が2012年10月のIMF・世銀総会を東京で開催する意思を表明したことについて一言申し上げたいと思います。本総会についてはエジプトでの開催が決まっておりましたが、同国が2013年開催への延期をIMF・世銀に対し要請いたしました。本総会の日本での開催は東日本大震災から復興する我が国の姿を世界中の財政・金融、そして開発関係者に見ていただく絶好の機会を提供するものであり、また世界経済の成長のエンジンであるアジアでの総会には大きな意義があると考えています。開催国の決定はIMF及び世銀それぞれの理事会での議論を経て6月の初旬となる予定です。日本での開催となれば、1964年以来48年ぶり2回目となります。総会の機会には数多くの関連の会議も開催されることとなり、通常1万人以上が参加することになります。これがまず第1点目でございます。 2つ目は本日の午後、財務省関税局と韓国関税庁はAEO制度を相互に承認することで合意し、相互承認に係る取決めに署名する予定です。その早期実施に向け、日韓の税関当局間の調整を加速させていきたいというふうに思います。今回の韓国との取決めは、我が国にとってはニュージーランド、アメリカ、EU、カナダとの取決めに次ぐ5番目の相互承認の取り決めとなります。本取り決めの実施により、日韓それぞれのAEO事業者による輸出入貨物の通関手続の円滑化が一層促進されることとなります。 | |
| 【質疑応答】 | |
| 問) | 最初におっしゃったIMF・世銀総会の日本での開催ということですけれども、正式決定は6月初旬ということですが、現時点で各国の理解は得られているというふうに考えてよろしいのでしょうか。 |
| 答) | 内々では理解をいただいていると思いますが、ほかの国の動向はまだ分かりません。現時点では今、日本が立候補ということまでは承知しています。 |
| 問) | 与党内で小規模の2次補正予算案を今国会に提出する案が浮上していますけれども、そこら辺の必要性について大臣のお考えを教えていただけますでしょうか。 |
| 答) | 本当に第1次補正で抜け落ちている部分であるならば、それなりの対応が必要かと思いますが、例えば先般、衆議院の予算委員会で公明党の遠山さんがご指摘いただいたものは第1次補正で対応出来るものでございました、結果的には。というように、よく精査をしなければいけないと思います。基本的には約4兆円規模の今の第1次補正予算を着実に実行するということが、何よりも大事だというふうに思います。 |
| 問) | そうしますと、今後精査するということで、検討の余地はまだあるということですか。 |
| 答) | 基本的には青写真を描いた後に復興の予算を作っていくというのが、今までも言ってきた通りそれが基本線であります。その間に抜け落ちているものがあるのかどうかでしょうね。 |
| 問) | 税と社会保障の一体改革の絡みで、今日一部報道で15年に消費税を10%に引き上げるということで政府が調整しているとの報道がありましたけれども、この現状について教えていただけますでしょうか。 |
| 答) | 予定通り5月末までに社会保障のあるべき姿が出てくると。その結果を待つということだと思います。 |
| 問) | 公務員給与の関係で、国家公務員給与を下げるということになると算定基準が変わってくると思うので、地方交付税の方の減少にもつながってくると思うのですけれども、それに対して地方の自治体からは異論なども相次いでいるようですけれども、その辺りの、大臣、先般、公的分野で幅広く検討していただくのが筋というふうなお考えを示していると思うのですが、交付税に対する考え方を聞かせてもらえますか。 |
| 答) | 交付税は今までのルールに基づいて、その時期に適切に対応するということだと思います。 |
| 問) | そうなると、国家公務員給与が下がると並行して削減するというのがこれまでのルールだと思うのですけれども。 |
| 答) | 交渉当事者が今、国家公務員の給与引下げで作業されている時ですので、基本的にはそれをサポートしていきたいと思いますけれども、いわゆる予算編成、財政運営の基本的なルールに基づいて私共は基本的には対応するというのが筋だと思っています。 |
| 問) | IMF・世銀総会の関連ですけれども、通常ですとIMF・世銀総会がある時は併せてG20とかIMF・世銀絡みのその他の会議も催されるかと思いますが、そういったほかの会議も開かれると思っていた方がいいのかというのが1点と、実際に日本の復興の姿を見ていただくとなると、やっぱり東北の地域を見ていただくということが1つ大事なのかなと思うのですけれども、例えば関連の会議とかを東北の辺りで開かれるようなことを検討されているかどうかというところを。 |
| 答) | 関連会議は非常に多いんですよね。例えばIMFCであるとか、あるいはIMFと世銀の合同委員会みたいなやつとか、おっしゃったようにG7、G20も一緒にやることもありました。そこまでどうするかは色々なご判断だと思いますが、関連会議は非常に多くなるというふうに思います。IMFの加盟国が187カ国ですから、その財務大臣と中央銀行総裁、全部が来るということではありませんけれども、相当数関係者が来る。さっき申し上げた1万人を超えるという規模になります。そうすると警備の問題とか含めて、どうしても開催地は東京で考えるしかないと思いますが、やっぱり防災の問題を議論するという時に、復興に取りかかっている被災地を目の当たりにしていただきながら議論をしていただくという場もサイドイベントとしては考えられるのではないかと、そういう工夫はしていかなければいけないのではないかと思います。 |
| 問) | 同じIMFでも現在のストロスカーン専務理事の辞任に関する話ですけれども、後任の人事について、昨日の時点で大臣はまだそれは早いということでした。一晩たってお考えは変わらないですか。 |
| 答) | そう変わらないです、昨日の今日ですから。昨日申し上げた通りG20で合意をしている、開かれた、透明で、そして能力本意のプロセスということ、昨日から今日の時点では変わりません。 |
| 問) | 仮に欧州以外の、慣例に則って欧州からではなく、アジアも含め他地域から出すとなると、もう動いていなければいけない時期かと思うんですけれども、その点、その地域の問題を含め、昨日の時点とお考えは変わらないでしょうか。 |
| 答) | 今の抽象的な方向の中で、誰が適材かということだと思います。 |
| 問) | 昨日、西岡参議院議長が読売新聞に対して菅総理では山積する課題を処理する能力がないと退陣を公然と求めたのですが、議長からこういった総理に対する批判が出てくるのも極めて異例ですし、閣僚として野田大臣自身、この寄稿に反論があるのかということと、やはり身内からこういった批判が出ることは政権運営に何らかの問題があるのではないかと思うんですけれども、この点についてもお考えをお聞かせください。 |
| 答) | 身内というよりも中立的な立場であるべき三権の長ですから、私は今、行政の方に属していますけれども、立法府のまさに参議院の良識の府のトップ、長ですから、そこはやっぱりご発言はその線を踏まえてやっていただきたいと思います。 |
| 問) | 政権運営に問題が、特に3・11以降あったというふうにお考えにはなっていませんか。 |
| 答) | 政権運営にですか。 |
| 問) | 対処の仕方も含めて、震災の対応の仕方も含めて総理に、あるいは政権に何らかの問題があったというふうにはお考えにはなっていないですか。 |
| 答) | 全力を尽くしておりますので、そうは思っていません。 |
| 問) | 今のところ5月中に社会保障の改革案がまとまる予定だと思うのですが、改めて、来月財源についてどういう場でどういう議論をするのかということと、別の問題として復興財源の確保という問題もあると思うのですが、この議論をどういうふうに進めるかをお聞かせください。 |
| 答) | 社会保障が5月です。社会保障と税の一体改革の成案が6月末だと思います。併せて復興構想会議で青写真が出てきて、恐らく対策本部的なものを作るような状況の中で基本方針が出てくると思います。そこで復興財源の話だと思いますので、それらが出そろってきた時に政府税調を中心に議論していくことになるだろうと思います。 |
| 問) | 小型補正の話の関連で、野党からは今国会会期中に2次補正を求める声というのは非常に強いかと思うのですけれども、それがなければ逆に不信任だというような動きもありますけれども、これに対してはどう対処していくことになるのでしょうか。 |
| 答) | 2次補正も、要はだから復興のまさに環境整備が必要です。青写真もなく単に旧に戻せる動きだけをやっていてもこれはいけない話ですし、加えていつも国会でも申し上げますけれども、まずは第1次補正、4兆円分をきちっと執行することが次の復興に向けての環境整備、特に瓦礫の撤去とかをしないと復興というのはなかなかしにくいと思うんです。それを早期にやることであるとか、あるいは地元被災地の復興計画もよく見なければなりません。国だけで一部焦ってやることは迅速というよりも拙速になると思いますから、そういうことを踏まえて、もちろん急がなければいけません。だらだらやろうとは全く思っていませんけれども、必要な段取りを経てからということだというふうに基本的には思います。もしどうしても足りない部分があるならば、これは額にもよりますけれども、予備費だったら国会を開いている時も開いていない時も災害対策では使えますので、そういう対応も出来るので、財政によって支障を来すことはあってはならないと基本的には思っています。そういう対応を是非していきたいというふうに思います。 |
| 問) | それは国会の場でそういったことを訴えて、野党の理解を得ていくと。 |
| 答) | 不信任が出るか出ないかについては、これは相手様もいらっしゃることですので、あまり敬語を使うこともないですけれども、それはしようがないですね。それはどう考えるかですけれども、出てきたら、あまりそういうことは想定はしたくないですが、否決を淡々としていくしかないというふうに思います。2次補正が出なければ不信任というのは、どういう理屈ですかね。不信任の時には不信任なんでしょう、多分。よく分からない理屈だなとは思っています。 |
| (以上) | |
