9月30日 櫻井財務副大臣記者会見の概要
櫻井財務副大臣記者会見の概要 | |
(平成22年9月30日(木曜日)) | |
| 【冒頭発言】 | |
| 日銀から短観が示されまして、先行きに対して非常に不安であるという数字が出てまいりました。そういったことも踏まえてなるべく早くに補正予算を成立させていただきたい。景気の回復といいますか、景気対策自体が喫緊の課題であると思っていますので、その補正予算を早期に成立させられるようにこれから努力をしていきたい、そう思っております。 | |
| 【質疑応答】 | |
| 問) | 今おっしゃった補正予算ですけれども、昨日第2回目の民主党のPTが開かれまして、今日その出席議員から意見の取りまとめをしているかと思うんですけれども、今後の全体のスケジュール感について現時点で見通せる部分について教えてください。 |
| 答) | 与党とも十分に話し合いをしていかなければいけないと思っていますので、まず与党から上がってくる日程をきちんと知らないと何ともならないところがあると思っております。その上で、与党とまず調整をするのに1日や2日というわけにはいかないでしょうから、それなりの日数をとって意向をきちんと踏まえた形で出せるように、しかも最短で出せるようにはしていきたい。つまり1週間も2週間もだらだらやっているという状況ではないと思っていますので、そういう点では各省庁からの要求、それから与党からの要求をなるべく早くに取りまとめたい。そこしか今のところ言いようがないです。 |
| 問) | その早くにというところで1つの目途として、例えば10月内ですとかそういった時期的な目途というのはお持ちでしょうか。 |
| 答) | 基本的に申し上げれば、これは最終的に国会が日程を決めることだとは思いますけれども、国会の日程が12月3日までと決められておりますので、12月3日に成立させられるように作成をしていきたいと思っています。 |
| 問) | 為替相場についてなんですけれども、今日また円高が進行しておりまして、83円台前半と今月15日に介入を行った時の水準に近づいているわけですけれども、この足元の動きについてどのようにご覧になっているかお聞かせください。 |
| 答) | いつも申し上げていることですが、これは大臣の専権事項ですので、大臣がご判断されることだとは思っておりますし、それから菅内閣として総理がコメントされている通り、円高を是正していくために断固たる措置をとっていくということになっていますから、どの時点でどういう判断を下されるかについては総理並びに大臣が決めていかれることだと、そう思っております。あとは、これも我々が口を挟むことではないと思っていますが、日銀がどういう対策をとっていくのかについては来週政策決定会合がありますから、短観の数字も決して先行きに対しては明るい見通しではありませんし、今の為替状況について日銀として適切な判断をしていただけるものだと、そういうふうに期待しています。 |
| 問) | 今の話に関連してお伺いしたいんですけれども、日銀が4日、5日の政策決定会合で追加の緩和を議論する可能性、見通しになっています。そこで副大臣、臨まれると思うんですが、先般の記者会見で副大臣、日銀は十分に金融緩和の政策をとっているというような認識を示されていると思いますが、会合でもこのような姿勢で臨まれるのかということをお伺いしたいと思います。 |
| 答) | 要するに現行の法律で定めている範囲がありますから、それについて見てくれば、かなりのことをやっていらっしゃるのではないのかなと、そういうふうに思っているということです。ですからあとは、ある程度の法律を改正する必要性が出てくるのかどうかということは、これは私個人でどうするという判断ではなくて、政府全体として考えていくべきことになっていくのではないかと、そう思います。それから私がもう1つ、日銀が相当な金融緩和を行っているというのは別な視点でして、これは為替の関係ではありません。要するに市場に対しての資金の流動性を図っていくという観点から見た時には、この長期間にわたってゼロ金利政策を、これはすみませんが、為替と関係なしの視点で申し上げておりますので、そこは誤解のないようにお願いしたいと思いますけれども、市場に対しての資金の流動性を考えていった際には、長い間ゼロ金利政策をずっととってきている。これは量的緩和も含めてですけれども、その点に関して私はきちんとやっていると思っています。でもなぜ、例えば今でも中小企業を中心として貸し渋り、貸し剥がしが続いているというふうに考えているのかというと、私はそれに連動して本来は金融庁の政策が適切なものになっていれば市場に対してお金がもっと回っているだろうと、そう思っています。例えばアメリカでもFRBがゼロ金利政策をとりましたが、金融機関が引き締めの方向に最初は動いていったために、決して資金が市場に流れていかないという問題点がありました。それと同じようなことが実は日本でも起こっていて、金融政策というとすぐ皆さん日銀のお話しかされませんけれども、金融庁の政策とセットにしていかないと問題は解決しないのではないのか。そういう点で言ってくると、もう一度申し上げておきますが、市場に対しての資金の供給という点で言うと、私は日銀はかなりの政策をとっていると思っていますが、それに連動した形で金融庁の政策が追いついていっていないから私は問題が解決していないのではないか。そこの側面からのことを中心にこの間申し上げたつもりでございます。 |
| 問) | それを踏まえて、為替の面で日銀の追加緩和に期待する思いというのは副大臣お持ちでしょうか。 |
| 答) | ここは何回も申し上げている通り、財務大臣の専権事項なので、そこはまず財務大臣の判断にお任せしたいとは思っています。ただ、私なりの感想を1つ申し上げさせていただければ、アメリカの当局がきちんとした発言をされてくることによって変わってくるという点もあります。ですから、そういう点も踏まえて日銀には日銀として、そういう全体を考えて政策をとっていただきたい。それから発言も考えていただきたい。ここまで踏み込んでいいのかどうか分かりませんけれども、そう思います。 |
| 問) | 先程なるべく早く補正、景気対策を成立させてもらいたいという話がありましたけれども、今日経産大臣の方からはレアアースの対策なども補正予算にという話が出ていますが、これについてどう思われるかということと、先行き不安の中で総理が示した5本柱に加えて、もっと櫻井副大臣として特色をつけた方がいい点を教えてください。 |
| 答) | 最初の点ですけれども、やはり日本の産業にとってレアアースというのは命の綱みたいなものですから、確かにハイブリッド車でレアアースを使わないでというもの、たしかエンジンだったかと思いますけれども、そういう開発を進めてきている。これはこれで1つだと思いますが、そうは言ってもほかのところに関して言えば、まだまだずっと必要な元素ですから、そういう意味では、ここに対して資源の確保をきちんと行っていくというのは大切なことだと思っています。特に今、円高ですから、そういう点で言えば、その円高のメリットを生かせる政策の1つだと思っておりますので、私はこれは非常に大事なことではないのかというふうに思います。 2つ目ですが、あの分野で、はっきり申し上げて大体のところは僕は網羅されていると思っています。網羅されていると思っているのですが、そこの中でどこをより重点的に行ってくるのかということが大切なことになってきます。特に経済対策として即効性で期待出来るもの、それから雇用対策として期待出来るもの、そういったものを中心として行っていくべきだと思っていますが、範囲としてはあそこでかなりの部分は網羅されているのではないのかというふうに思っています。 |
| 問) | ご発言の確認ですが、日銀に対して法律を改正する必要性は政府として考えていくというのは日銀法改正のことをおっしゃっているんでしょうか。 |
| 答) | すみません、それは考えるとは言っていません。そこはちょっと誤解のないように。それは先程、緩和策が十分か十分でないかと言われた際に、今の現行の法律の中ではかなりのことをもうやっていらっしゃるのではないですかという趣旨のことを申し上げただけです。そして、あとは全体として何かをしなければいけないような場合には、それはそれとして必要な措置をとらなければいけないのでしょうねと申し上げているだけの話であって、改正するとかそういうことは一言も言っていませんので、誤解のないようにしていただきたいと思います。 |
| 問) | 補正予算の中身についてですが、党の方から新成長戦略の前倒しというか、本来、今編成中の23年度予算に盛り込むようなものを補正の中で前倒しして実施していくべきではないかというような意見が出ておりますが、これについては副大臣どのようにお考えになっていますでしょうか。 |
| 答) | 玄葉政調会長が9,200億の予備費が第1段階、第2段階が22年度の補正予算、そして23年度予算と、切れ目なく政策を打っていきたいというお話をされていましたので、ある部分は22年度の補正予算というのは22年度の予算に対しての補正であるのと同時に、23年度予算とある部分は一体化して考えていく性質のものなのだろうというふうに理解をしています。そういう中で特別枠の内容をまだ十分把握はしておりませんが、それが仮に23年度から始めるべきものもあれば、それよりもむしろ早期に始めた方がいいというものがあるとすれば、それは今回の補正予算で積極的に予算付けを行って、すぐに執行していただくということが私は大事なことだと思っているので、今与党でやっていらっしゃることを尊重して受け止めて補正予算を作成していきたい、そう思っています。 |
| 問) | そうなると、政策コンテストをこれからやるというのと特別枠を前倒しするのとは矛盾するということはないですか。 |
| 答) | これは必ずしも全てを付けるというわけではありません。ですから、政策コンテストを行っていくこととそうでないことについて矛盾するものではないと思っています。実際のところ申し上げると、もともとの特別枠そのものが1兆3,000億と限られてしまっていて、それにかなりの部分がオーバーしてきて、本来落としたくないものがあった場合のことを考えてくれば、実際のところはもう1つ先程申し上げた通り、それから早期に行った方がいいものもそこの中に含まれていくのであれば、それは積極的に実行していくということは、僕は矛盾はしていないのではないだろうか。つまり、もう一度申し上げますが、今回のことに関して見ても、全部無条件で22年度補正予算の中に組み入れるわけではありませんから、そこの点について必要なものと必要でないものの区別をつけることになりますから、それは国民の皆さん、ちょっと政策コンテストは最終的にはどういう形になっていくのか分かりませんけれども、そういった形はとらないまでも、省庁の間できちんとした形で精査をさせていただくというのは、僕は十分なコンテストをやっていることと同じだと思っていますので、私は個人的には全く矛盾はしないというふうに思っています。 |
| 問) | 為替について重ねてお伺いしたいのですが、15日の介入の実施から2週間経っているのですが、この間の市場の動きも踏まえて、ああいった大規模な介入を行ったことによる政策としての効果についてどのように今評価されていらっしゃるでしょうか。 |
| 答) | 評価はやはり大臣にお任せしたいと思っているのですが、ただ、やはり強い姿勢で臨んだことを見せたということについては、私は評価するべきだと思っています。 |
| 問) | ただ、足元は既に介入する前の水準に戻りつつあるという意味では、その強い姿勢がいまいち伝わっていないということはないでしょうか。 |
| 答) | ですから、政策というのは一度やったらそれが永遠に効果があるものなのかどうかというと、そこは難しいものだと思っています。これは当たり前のことです。例えば、医者なので治療の点で申し上げれば、ある治療を行ったら未来永劫そういう病気にならないのかというと決してそうではないということです。ですから、ある種どういう効果があるのかとか、それから対外的にどういう受け止められ方をするのかとか、そういったことも含めて、全体のそういった情報も含めて考えていかなければいけないことだと私は思っていますから、そういう点でいえば、私はやった価値はあると、そう思っております。 |
| (以上) | |
