8月31日 野田財務大臣閣議後記者会見の概要
野田財務大臣閣議後記者会見の概要 | |
(平成22年8月31日(火曜日)) | |
| 【質疑応答】 | |
| 問) | 昨日政府が経済対策の基本方針をまとめ、併せて日銀が追加の金融緩和を行いました。ところが本日の株式市場、為替市場を見ていますと引き続き株価が9,000円を割れて、なおかつ円高が進行している状況です。市場はかなり厳しい見方を示しているというふうにも言われておりますが、大臣はこの点どのようにご認識をされていらっしゃるでしょうか。 |
| 答) | まずは足元の経済金融情勢の変化に対応して日本銀行が、私は的確に迅速に対応していただいたというふうに思って評価をしています。加えてその後、午後に政府においては経済対策の基本方針をまとめました。もうご案内の通りでありますけれども、視点としては景気の下振れリスクに対する対応と、それから新成長戦略の前倒しという2つの視点から5つの柱で考えた基本方針でございます。マーケットの動向は今ご指摘あった通りでありますけれども、私共の政府の対策と日銀の金融政策とが相まって、これから効果が上がってくるというふうに思っております。 |
| 問) | 本日、各省の概算要求が出そろうということなのですが、昨日発表されました国債費の要求が伸びたこともありまして、要求の総額は過去最大だった昨年を上回る模様であります。今後査定に臨んで、改めてどのような姿勢で臨んでいくかをお聞かせください。 |
| 答) | 最終的には今日が締め切りということでございますので、どういうふうになるかというのは、数字のレベルではまだ現段階では申し上げられません。数字の公表は明日の夕刻以降になるだろうと思います。全体をまとめて精査した上で、要求・要望の数字については具体的に明日お示しさせていただきたいというふうに思っております。いずれにしても概算要求が今日出てきて、これから本格的な予算編成に入ります。今日も閣僚懇で改めて申し上げましたけれども、引き続き各大臣におかれましては、単なる要求大臣ではなく査定大臣として取り組んでいただきたいということを申し上げさせていただきました。あとは私共、査定官庁として厳しくチェックをしていきたいというふうに思いますし、行政刷新会議とも連携をしながら、予算編成過程においてもさらに無駄があるかどうかのチェックもしていきたいと思います。 |
| 問) | 民主党の代表選に絡んでお伺いいたします。昨日菅首相と鳩山前総理が会談をし、小沢前幹事長を含めたトロイカ体制で政権運営していくことで一致いたしました。政治とカネの問題で一度退かれた小沢氏を、再び要職に据えることで代表選を回避するような動きというふうにも見てとれるのですが、非常にこの間の動きは国民から見ても分かりにくいように思うのですが、大臣としてはどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。 |
| 答) | 要職に据えるという形で議論が進んだのかどうか承知していません。挙党態勢、適材適所で臨んでいくという姿勢は、基本的にはそれはどなたも持つべきだろうというふうに思います。その具体的な中身が分かりませんのでコメントは控えたいと思います。 |
| 問) | 代表選挙の関係でもう少し伺いたいのですけれども、この後、菅総理と小沢前幹事長の会談があるかもしれないということですけれども、昨日の鳩山前総理と菅総理の会談、今後予定されている総理と前幹事長の会談、一連の会談や会談予定について、ある種、代表選挙のあり方について談合ではないかというような批判もマスコミ紙上でも当然あるわけですけれども、一連の会談について、そういう会談が行われた、そういう会談が持たれるかもしれないという、その経緯について大臣自身はどのようにお考えになられるでしょうか。 |
| 答) | これからの党運営をしていく中で、キーマンになる人達同士が意見交換するということは意思疎通がないよりはいいことだろうというふうに思いますが、談合なのかならないかというのは、明日代表選告示ですが、選挙になるのかならないのかを見ないと何とも言えません。 |
| 問) | 仮に、今、菅総理と小沢前幹事長が出馬の意欲を示されているわけですけれども、そのお二人の間での選挙戦がいわゆる回避をされる、無投票になりそうだという場合において、今回の代表選挙が無投票になることがそもそもいいのかどうかという是非についてと、やはり選挙戦を実現するためにご自身が立候補する意向、あるいは新たな第三の候補が出てきた場合に、その方を支援する可能性、これについてはどのようにお考えになっていらっしゃるのでしょうか。 |
| 答) | 現段階は、現実的な話は菅さん対小沢さんで選挙になるのかどうか、もうその一点であって、ほかの選択肢はもはやないのではないでしょうか。 |
| 問) | 昨日、日銀が金融政策を決定した後に円高株安が進んでいるわけですけれども、今現在、大臣が以前おっしゃったような一方的な動きというのはまだ続いていらっしゃるというふうにご覧になっているのでしょうか。 |
| 答) | 足元の為替の動きというのは一方向に偏っているというふうに思います。従いまして、従来から申し上げてきた通り、為替相場の過度な変動、そして無秩序な動きというのは経済や金融の安定化に悪影響を及ぼすというのは、これは基本認識です。そのスタンスから引き続き重大な関心を持ってマーケットの動向を注意深く見守っていきたいと思いますし、加えて必要な時には断固たる措置をとるという姿勢でマーケットも見ていきたいというふうに思います。 |
| 問) | 今日概算要求が締め切られますが、特別枠の配分方法について閣僚からも早くその実施方法を示してほしいというような意見もありましたが、現時点で政策コンテストをどうやって進めるかという検討状況、決まっているものとかあれば伺えますか。 |
| 答) | かなり煮詰まってきていると思いますが、まだ公表出来る段階ではないということです。いずれにしても、コンテストの実施も含めて特別枠は、最後は政治主導でしっかりと、景気対策やあるいは雇用等につながるようにきちんとした配分をしていきたいというふうに思いますし、その制度設計を含めた配分のあり方についても詰めの議論をこれから精力的にやっていきたいと思います。 |
| 問) | 概算要求に絡んでですが、今の質問でも政策コンテストの話がありましたけれども、それ以外にも基礎年金の国庫負担とか、まだ今後年末の予算編成に向けてクリアしなければならない諸課題があると思うのですが、現時点で大臣はどういったところ、基礎年金も含めて、年末の予算編成に向けてどういった課題があるというふうにご認識されておりますでしょうか。 |
| 答) | 課題は色々あると思います。しかし大方針は、歳出の額は大枠71兆円、そして国債の発行は22年度の当初予算のベースの44兆を上回らない、この基本線を大事にしながら様々な課題を克服していきたいと思います。 |
| 問) | 税制改正に関してですが、民主党内に、政調の方で税制改正PTが発足しました。秋から政府税調の議論も始まるわけですけれども、政府税調だけで議論するだけではなくて、民主党の方にも税制改正PTが出来たことによって党の方のPTに対してどのような中身のある議論を期待されるのか、大臣としての期待というかお考えを伺いたいと思います。 |
| 答) | 政府税調はこれまでの既定方針通り、23年度税制改正に向けてこれから精力的な議論、様々な分野がございますけれども行っていくのですが、加えて税というのはまさに国民生活に直結しておりますので、党の税制のPTが出来ました、大いに様々なご議論をいただいてタイミングよく色々ご提言等をいただければ政府税調の中でもきちっと咀嚼していきながら対応していきたいと思います。 |
| 問) | 概算要求についてですが、先程からも、これから90兆円を超える概算要求が出て、それを査定すると。そういう、どちらかというと査定、査定の話ばかり、これから査定をずっとしますよね、概算要求が出て。成長戦略というのが出ていますけれども、これから攻めの部分というのがなかなか見えなくて、この前はコンクリートから人へとか、菅さんは最小不幸社会とかという言葉も使っていらっしゃいましたけれども、これからどういうふうに国を持っていくのかという部分について、その攻めの部分について大臣のお考えをお聞かせ願いたいのですけれども。 |
| 答) | 特別枠の名称が元気な日本を復活枠です。これが理念です、特別枠を設けている意味です。それはマニフェストの事項を実現するためのものもあるでしょうし、デフレを克服し、成長に資する、そういう事業に配分するということとか、今深刻な雇用、この雇用の拡大につながる事業とか、そういう観点から元気な日本を復活させていくためのいわゆる府省横断的な財源を作っていくというのがこの復活枠、特別枠の意味です。そういう考え方に沿ってその配分を決めていくことになります。 |
| 問) | JALの再生について関係閣僚会議があったと思うのですけれども、その内容と、大臣からどういうお考えを計画について示されたのか教えてください。 |
| 答) | 詳しい内容は、これは正式に1時からだと思いますけれども、企業再生支援機構とJALと両方で会見を通じて公表されると思いますので、そちらでフォローしていただければと思いますが、事前に政府にご説明をいただいた内容については、基本的には了とする内容でございました。了とする内容というのは、私の観点から言うと、少なくとも主要金融機関が納得し得る更生計画案になっていたということで、そのことについては関係者の取り組みを評価していきたいと思います。これから大事なことは、来年3月に向けてのリファイナンスできちっと民間金融機関が参加出来るようにすることと、それから機構の出資金がきちんと棄損なく全額回収出来るようにするということが私の立場からすると大事な観点ではないかなと。そのためにはこの計画案が着実に履行されるということが大事であって、そのためには銀行団によるモニタリング等々、進行状況のチェックをするということも必要になってくると思いますし、国交省がしっかりとJALを引き続いて指導監督するということも大事だと思います。そういう観点から更生計画案を拝見させていただきました。 |
| 問) | 今、国内で色々なところで日本の財政危機が叫ばれていると思います。一方で、国外に向けて財務省がムーディーズ宛返信大要とかを見ますと日本にハイパーインフレの懸念はゼロに等しいですとか、日本の経常黒字、対外純資産、外貨準備はいずれも世界最大でありというようなことが書かれているのですけれども、国外に向けては日本は健全だよと言っている一方で、国内には財政危機だというふうに叫んでいるような印象を持ったのですけれども、これに関してどう見ればよろしいでしょうか。 |
| 答) | どの資料でどういうお話なのか分かりませんが、国内外への説明は基本的に同じです。国と地方の債務残高が2010年度末には862兆円になり、それは対GDP比182%、主要国の中では最悪の水準になるということは国内でも申し上げておりますし、G20等の国際舞台でもそういう説明はしています。だから財政運営戦略が必要だということをお話ししています。 |
| 問) | ハイパーインフレの懸念というのはゼロに等しいという認識は問題ないのでしょうか。 |
| 答) | あまりその可能性云々ということを言及する立場ではないと思います。そうならないようにするというのが我々の役割です。 |
| 問) | 財務省所管の概算要求についてですが、財務省全体の組替え対象経費を見ますと1割カットに若干届いていないような状況であります。一方で特別枠のほうは、やや基礎枠よりは上回っている要求だと思いますが、この財務省所管の概算要求取りまとめに当たっての考え方、人件費の比率が比較的多くてなかなか大変だったと思うのですが、どのような考えに基づいてこのような内容になったのか、大臣のお考えをお聞かせ願えますでしょうか。 |
| 答) | 多分要求レベルで、例えば庁費を含めたところなど、減で要求するというのは初めてのことだというふうに思っています。苦しい中で厳しい査定をしながらの要求をさせていただきました。 |
| (以上) | |
