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7月20日 野田財務大臣閣議後記者会見の概要

野田財務大臣閣議後記者会見の概要

(平成22年7月20日(火曜日))

【冒頭発言】
 先程官房長官から発表があったと思いますけれども、23年度予算の概算要求組み替え基準の骨子について総理からご指示を受けまして官房長官、玄葉大臣、そして私の3大臣により政治主導で策定いたしまして、先程閣僚懇において各大臣のご意見をお伺いいたしました。その上で、本日予算編成閣僚委員会において決定したところでございます。概要は、23年度予算の概算要求組み替え基準については、中期財政フレームにおいて既に決められている歳出の大枠、約71兆円ですが、その範囲内で設定する必要があるということが大原則であります。その大原則のもとで本日決定された骨子は、大きく分けまして3点でございます。第1に、各大臣が優先順位付けを行い、新成長戦略、マニフェスト施策等に重点化する仕組みとすること。2つ目は、従来のような細かい経費区分にとらわれず聖域なく大胆に無駄を見直す仕組みとするということ。3点目は、各閣僚が自主的に組み替えを行った上で総理のリーダーシップにより各府省をまたがる大胆な組み替えを行う仕組みとすることということでございます。8月末の概算要求提出期限に向けて、各大臣が抜本的な予算の組み替えを検討する時間を確保するため、7月中に概算要求のルールを閣議決定すべくこの骨子に沿って作業を進めていきたいと考えております。なお、官房長官が多分記者会見でその骨子のペーパーを配られたと思いますが、こちらに取り寄せて、後で皆さんのもとにお届けさせていただきたいと思っております。内容は今申し上げた通りに尽きます。
【質疑応答】
問) 今回の概算要求基準の骨子について伺うのですが、従来のシーリングと呼ばれていた基準と今回の組み替え基準はどのように異なるのか、まずお答えください。
答) 従来のシーリングというのは、いわゆるシーリングですから天井、これは既に中期財政フレームの中の約71兆円と決まっています。そうではなくて、その71兆の中で大胆に組み替えをするための組み替えの基準のルールを今回決めようということでございますので、そういうご理解をまずいただきたいと思いますし、大胆な組み替えということですから、薄皮を切るような細かい経費別にやるのではなく、聖域なくしっかりと見直しをしてもらうということが大きな方針であります。
問) 予算の組み替えというのはどのような概念かというのをもう少し詳しく伺いたいのですが、骨子にある各閣僚が自主的に行う組み替えと総理が各府省にまたがる大胆な組み替えとありますが、これはどのような、もうちょっと概念について伺いたいのですが。
答) それぞれの役所の中で、例えばこの成長戦略を是非やりたいなと思うならば、その範囲で、自分の役所の予算の中でその組み替えをしてもらうということは第一の作業だと思います。その上で府省をまたがる、もっと横断的な組み替えを大胆にやっていくということを総理主導のもとでという考え方で、それがあって初めて大きな組み替えが出来るのだろうというふうに思いまして、この2段階を考えているということです。いずれにしても新成長戦略、マニフェスト、これを重点化していくということですから、そういう中で各大臣の裁量の中で行うことと、総理主導の政治主導で、みんなで実現をしていくものと、こういう2段階を考えていくということです。
問) 2段階ということで今ご説明をいただいたのですけれども、総理のもとでの府省をまたがる組み替えというものですが、これはこれから予算編成、政府の中で官房長官、財務大臣、あと玄葉政調会長、3大臣が主軸になっていかれると思うのですが、その3大臣が1つのコアメンバーになって総理の主導のもとで各省から出てきた要求額をまた入れ替えをするというか、そんなようなイメージを考えていらっしゃるということでしょうか。
答) イメージは予算関連の閣僚委員会に恐らくなるだろうと。これはちょっと検討の事項ですけれども、誰がどうやるかという議論はあると思います。予算関連の閣僚委員会が中心になって、全閣僚が情報を共有しながら進めていくことだと思います。
問) 総理のもとで府省をまたがる組み替えをするということですけれども、その総理のもとで行う2段階目の組み替えの基準というものはまた新たに示されるお考えというのはあるのでしょうか。
答) 今日はだから骨、骨子です。今月中に閣議決定まで持っていくのが概算要求の組み替えの基準、これは今日の骨子に肉付けをして、もうちょっと様々な考え方を整理すると。そのプロセスの中では、政調でもご議論をいただきますから、そういうご提言も受けながらその肉付けをしていくということになります。
問) 各府省の要求額ですけれども、先週の金曜日の閣議後の会見でも大臣が認識を示されましたけれども、基本的には10年度予算を上回らない規模で総額、各府省から出してくるものはそれ以内に収めるという考えでよろしいのでしょうか。
答) さきほど説明したように総枠は71兆円です。その71兆円以内の組み替えの仕方をこれからどうするかと。今日骨を決めましたから、その肉付けをこれからやっていくということです。
問) 今日の骨子には言及はなかったのですが、来年度の新規国債発行額ですが、改めまして今年度44.3兆円を上回らないようにするということは、そういうご認識で今月末までにまとめられるという理解でよろしいのでしょうか。
答) もう閣議決定してある事項なのであえて触れていませんけれども、中期財政フレームのところにも財政運営戦略の中にも44兆円以内に収めるべく全力を尽くすと書いてありますから、その精神は変わりません。
問) 今回の骨子について先週の金曜日の、例えば前原国土交通大臣の会見などで一律1割削減ということに反発するような発言もあったのですけれども、そういったことも調整されていたと思うのですが、今回の骨子の中に数値目標が入らなかったことについての背景ですとかお考えをお聞かせください。
答) 丁寧に議論をしていこうということです。政調からもこれからご議論いただいて、ご提言いただくということもありますし、政府内でのさらなる色々な調整とか意見交換も必要だとは思いますが、それを踏まえながらこれからの肉付け作業でそういう議論をしていくということになります。
問) そうなると最終的に閣議決定する段階にはもう少し肉付けされて、数値なども。
答) 概算要求見直しの、要は基準ですね、組み替えの基準、骨子は1枚紙のペーパーで、いわゆる考え方の整理をしています。それを肉付けしていくということがこれからの作業で、その中に色々な議論があると思います。
問) さらに閣議決定されたものは数値目標などもう少し具体的なものも入る予定ですか。
答) 肉付けの中で考えていくことです。
問) 各省庁に一律で何%削減を求める、これは今日の骨子には入っていませんが、今日の閣僚懇談会で大臣の方から口頭ではそのような考え方というのは示されたのでしょうか。
答) 示していません。
問) 特に数字は示していないということですか。
答) はい。まさにこれからの議論で、今から定まった方向性で主張するという形ではありません。今日は幅広く皆さんのご意見を聞きながら、それをどうやって肉付けしていくかということが中心でございました。
問) この骨子に関して、予算関係の閣僚委員会、閣議後の閣僚懇でも揉まれたかと思います、意見を伺ったというお話でしたけれども、この骨子について各閣僚から、差し支えない範囲でどのような意見が出たかというのを教えていただけますか。
答) 誰がどういうことを言ったかということについては控えたいと思います。
問) 賛成、反対両方出た形になったのでしょうか。
答) 骨子は認められたわけです。その骨子を予算編成閣僚委員会で決めていいかということを官房長官が確認されて、それについてはまとまったということです。
問) これまでというか、前政権のやり方でいくとシーリングは、政策にかかる経費については規定のラインよりも上回る金額というのを認めた上で、年末にかけてそれを削減していくという作業があったかと思うのですが、今回の骨子を見ている限りではそういうことを認めるとか、そういう話は見えていないと思うのですが、今大臣の中で描かれている、もちろん肉付けはこれからだと思うのですが、8月末までにどのような要求を出してもらって、その8月末から年末にかけてどのような調整を行っていくのか、新しい予算の考え方というのはどのような形になっていくのでしょうか。
答) 71兆円以内の組み替えをする、組み替えのルール作りを今やっているということです。それは要求が、どういうものが出てくるかはこれから見なければ分かりませんけれども、それを踏まえて中期財政フレームの最初の初年度の予算編成ですから、それに則った編成をしていくということになります。
問) 総理のもとで組み替えを行う、各省またがるものというのは例えばどういう分野の予算になるのでしょうか。
答) それは今から申し上げられる状況ではないと思います。ただ少なくとも新成長戦略、マニフェストの主要事項などの重点化のために充てられる、特に成長戦略の部分は強く出るのではないでしょうか。
問) 先程の質問と重なりますが、各省が提出した概算要求額の総額の時点で71兆を下回るという姿になるのか、それともその後の査定を経て結果的に71兆以下に抑えるのか、どちらになるのでしょうか。
答) 総枠の中で要求をしていただくということです。これは大原則になっています。だから総枠は決まっていて、組み替えはその中でどうするかという話です。
問) 大臣のお話の中で、各省がやりたいことがある場合はその範囲の中で組み替えて要求をするようにというお話だったと思うのですが、社会保障の予算が高齢化で1兆円以上増えるというふうに言われていますけれども、この扱いというか、ここも例外なくそういうふうにするということでしょうか。
答) その扱いも含めてこれからの肉付けの段階だろうというふうに思います。ただ事実関係で申し上げると、社会保障費2,200億、毎年削ってきたやつを、これを廃止すると衆議院のマニフェストで書きました。それを実現したと参議院のマニフェストで書いていますから、その思いというのは大事にしなければいけないと思います。
問) 今、政府内で国家戦略室の役割を見直そうという議論が一部出ているかと思うのですが、これは色々な予算編成とか中期フレームの更新作業などにも影響してくると思うのですが、大臣自身として今、国家戦略室の役割というのはどうあるべきだというふうにお考えですか。
答) 国家戦略室の色々な役割というのは考えられたと思うのですが、今回菅総理は、ご自身が古川副長官とイギリスに行った時の思いをベースにお考えを定められたというふうに思っていまして、要は総理直属の政策ユニットとしてどんどんと外交等も含めてこれからの戦略的な方向性について提言をしてほしいということだというふうに思います。それにかわって予算編成等のいわゆる司令塔の役を官房長官と、そして新たに政調会長が大臣になっていますから、この辺で総合調整をしていくというお考えだというふうに理解しています。
問)先程大臣がおっしゃった成長戦略、マニフェスト等の重点化のために充てられる首相枠というのでしょうか、それの規模というものは何か想定されているのでしょうか。
答) 規模はこれからです。
問) 組み替えの話ですけれども、これは各省側の新しい施策を何か要求したいという場合には、これは自分の省の中で今ある予算をやっぱり削ってというルールだということなのでしょうか。
答) 何しろ枠がありますからね、新規の施策をやるためには安定した財源を作っていただくということは、これも中期財政フレームでペイ・アズ・ユー・ゴー原則というのが書かれていますから、この精神に則ってやっていただくというのがやっぱり原則になると思います。
問) そうすると各省の要求の総額というのは基本的に今年度予算を上回らないということになるのでしょうか、組み替えで。
答) だからそれは肉付けの段階で詰めていく議論になると思いますが、枠は71兆というのはあるということがありますので、それを重く見て対応するということですね。
問) 質問がかぶるのかもしれませんが、その71兆円の枠内で要求するということをされますと、概算要求の段階である程度予算は固まってしまうということになり、その後の査定作業というのが必要なくなるのではないかというふうな感じもいたしますが、その辺はどのような作業を今後。
答) それは色々工夫の仕方があると思います。要求段階では各省に色々なお願いをしますけれども、最終的に仕上がるというのは、組み替えを行うわけですから、しかも府省横断的な組み替えもやるわけですから、仕上がりは一様ではないということは間違いありません。
問) 予算の大枠が71兆円ということですが、これに新規国債発行44.3兆円の枠に収めるとすると、歳入がどれぐらいになるかによってもまた変わってくるかと思うのですが、歳入の方が、税外収入が10年度予算ほど期待出来ないとなってくると、最終的に71兆円というものももう少し圧縮しなければならない事態も想定されると思うのですが、その辺の今後の予算編成の見通しにつきまして大臣のお考えはいかがでしょうか。
答) 頭の体操では色々あります。ただ、まだ確定的には申し上げられないですし、税収は一応37.4兆で平成22年度見込んでいました。その先は各月の課税実績とか景気の動向を踏まえての判断なので、そういうことも勘案しながら、税外収入も自然体では確かに昨年みたいには出せないかもしれませんけれども、これも依然として努力はすべきテーマだとは思います。
問) もう一度確認させてください。肉付けの段階で各省ごとの予算の要求額のキャップみたいなものは、はめる、はめないはどちらでしょうか。
答) 肉付けの議論の中で決めていきます。
 (以上)
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