「ウズベキスタン金融財政アカデミー」(BFA:Banking and Finance Academy)は、ウズベキスタンの金融・財政・税務行政各部門の政策運営等を国際的水準に引き上げることを目的として、1996年に設立された高等教育機関です。財務総合政策研究所(財務総研)では、同国の人材育成に対する知的支援活動の一環として、BFA設立当初から、BFA第一副院長(非常勤)を推薦・派遣するとともにBFA学生の日本でのセミナーへの受入、現地での特別講義の実施など様々な支援を行っています。
現在、第4代の第一副院長として柏木茂雄・財務総合政策研究所特別研究官(慶應義塾大学大学院教授)が任命されていますが、今般、11月19日(月)から24日(土)までの間、同特別研究官をウズベキスタンに派遣し、国際会議での発表、BFA学生に対する修士論文口頭試問、BFA新入生に対する特別講義などの支援活動を実施しました。
また、柏木特別研究官はアジモフ第一副首相兼財務大臣をはじめとするウズベキスタン政府の要人等と面会し、日本とウズベキスタンの協力関係の一層の発展に向けて意見交換を行いました。
アジモフ第一副首相兼財務大臣からは、財務総研によるBFA支援はウズベキスタンにおける金融財政分野における人材育成に大きく貢献している旨の発言がありました。柏木研究官からは、日本は厳しい財政状況にあり、ウズベキスタンへの支援についても、今後予算の一層の効率化が求められていることを説明し、BFA支援についても今後より具体的な成果を確認していく旨を伝えました
【アジモフ第一副首相兼財務大臣との会談】
BFA学生は14ヶ月の課程を終えるにあたって修士論文を提出することが求められていますが、今般、柏木特別研究官がその論文の口頭試問に試問委員として参加しました。対象となった学生は、2012年7月から8月にかけて東京で実施した「中央アジア・コーカサス夏期セミナー」の参加者6名でした。夏期セミナーの参加者は、日本で学んだ内容(日本との制度比較等)を反映させた発表を英語で行い、6名全員が合格しました。
柏木特別研究官は、ウズベキスタン滞在中、3回にわたり特別講義を行いました。第1回の「The Global Economy and Uzbekistan」、第2回及び第3回の「The Global Economy, Uzbekistan and Japan」では、世界経済の現状とグローバリゼーションについて、ウズベキスタンへの示唆・教訓を交えながら講義を行いました。
2013年の夏期セミナーの概要、セミナーへの応募と選考に関する手続きとそのスケジュール、選抜面接における選考のポイント等について説明を行い、多くの参加を希望する学生が集まりました。
関係機関への訪問では、ウズベキスタンの経済情勢並びにBFAにおける人材育成の現状及び課題等について意見交換を行いました。
主な訪問先:
・ウズベキスタン財務省
・ウズベキスタン国家税務委員会
・ウズベキスタン中央銀行
・ウズベキスタン銀行協会
・マクロ経済研究所
・ウズベキスタン国立大学
・JICA日本センター