全国財務局

管内経済情勢報告概要

平成17年7月29日
財   務   省

目   次

地域経済の概況

各地域の経済動向(総括判断)

各地域の経済動向(総括判断の要点、主要項目(生産、個人消費、雇用)及びその他の主な項目について)

(参考)47都道府県ごとの経済情勢

地域別主要経済指標

各財務(支)局、沖縄総合事務局からの報告については、PDF形式か、もしくは各財務局のホームページをご覧下さい。

 


 

地域経済の概況

T.概要

1.本年4月から6月における地域経済の概況について、全国11の財務局(福岡財務支局及び
 沖縄総合事務局を含む。)に報告を求めたところ、
・   北海道で 「一部に持ち直しの動きがみられる」に、沖縄で「全体としては持ち直してきている」
 に総括判断を前回報告(4月)より上方修正している。
・  「引き続き回復している」東海、「緩やかな回復が続いている」中国、福岡のほか、北陸、近
 畿、九州の3地域では、総括判断の表現に変更は加えられているものの、回復基調が続いて
 いるという判断に変化はない。
・    「足踏み状態を脱しつつある」関東、「持ち直しに向けた動き」四国、「足踏み状態」東北は判
 断が据え置かれている。

     こうしたことから、地域経済の概況は、地域差はあるが、全体として「弱い動きが解消されつ
 つあり、緩やかに回復が続いている」と総括され、大局的には緩やかな回復局面が続いている
 と判断される。
     なお、先行きについては、景気回復は底堅く推移すると見込まれる。一方、情報化関連分野
 でみられる在庫調整の動きや原油価格の動向等には留意する必要がある。

 

2.地域経済の動きを主要項目別にみると、

 (1)    生産活動は、関東や近畿で、情報通信機械の減少から概ね横ばいとなっている。一方、
    東海、中国では輸送用機械、鉄鋼を中心に引き続き高水準で推移している。

 (2)    個人消費は、大型小売店販売などで総じて弱い動きがみられるものの、関東では「持ち
    直しの兆し」、近畿では「緩やかな持ち直し」など前回判断より上向きつつある地域が増え
    ている。

 (3)    雇用情勢は、「改善している」東海、北陸をはじめ、すべての地域で「改善」あるいは「緩
    やかな改善」等となっている。

 (4)    法人企業景気予測調査(17年4-6月期調査)の結果でみると、17年度の企業収益は
    11地域のうち8地域で増益見込みとなっており、設備投資は11地域のうち9地域で増加
    する見込みとなっている。
                        

 

 


 

U.各地域の経済動向
1.総括判断

財務局名

前回(4月27日) 今    回 前回との基調比較
全局総括 一部に弱い動きが続いており、回復が緩やかになっている。 弱い動きが解消されつつあり、緩やかに回復が続いている。
北海道 一部に持ち直しの動きは続いているものの、一方で弱い動きもあり、全体としては横ばいとなっている。 一部に持ち直しの動きがみられる。
東 北 このところ足踏み状態となっている。 一部に動きがみられるものの足踏み状態となっている。
関 東 一 部に弱い動きが続いており、全体として足踏み状態にある。 一部に弱い動きがみられるものの、足踏み状態を脱しつつある。
北 陸 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに回復している。 緩やかに回復を続けており、弱い動きが解消されつつある。
東 海 引き続き回復している。 引き続き回復している。
近 畿 持ち直しの動きが緩やかになっているものの、総じて底堅さを維持している。 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかな持ち直しが続いている。
中 国 緩やかな回復が続いている。 緩やかな回復が続いている。
四 国 持ち直しの動きが緩やかになり、概ね横ばいの動きとなっている。 持ち直しに向けた動きがみられる。
九 州 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかな回復を続けている。 緩やかな回復を続けており、一部にみられた弱い動きにも持ち直しがみられる。
福 岡 緩やかな回復を続けている。 緩やかな回復を続けている。
沖 縄 持ち直しの動きが続いているものの、一時的に弱含んでいる。 一部に低調な動きがみられるものの、観光が好調なことなどから、全体として持ち直してきている。

 

 

U.各地域の経済動向
2.総括判断の要点、主要項目(生産、個人消費、雇用)及びその他の主な項目について

 

北海道 前    回 今    回
総 括 判 断 一部に持ち直しの動きは続いているものの、一方で弱い動きもあり、全体としては横ばいとなっている。 一部に持ち直しの動きがみられる。
判断の要点 住宅建設は前年を下回っているものの、個人消費、生産はおおむね横ばいとなっているほか、設備投資、企業収益は前年を上回る見込みとなっており、雇用情勢も引き続き緩やかな改善の動きが続いているなど、管内経済は一部に持ち直しの動きがみられる。






生   産 緩やかな持ち直しの動きが続く 基調としてはおおむね横ばい
個人消費 おおむね横ばい 横ばい
雇   用 厳しいなか、緩やかな改善の動きが続く 厳しいなか、緩やかな改善の動きが続く
その他
の主な
項目
企業収益  16年度は減益見込み 17年度上期は増益見込み
住宅建設  前年並み 前年を下回る

 

東 北 前    回 今    回
総 括 判 断 このところ足踏み状態となっている。 一部に動きがみられるものの足踏み状態となっている
判断の要点 個人消費は一部に動きがみられるものの力強さを欠いており、住宅建設も前年を下回っている。一方、設備投資は引き続き増加しており、生産活動はおおむね横ばいで推移している。また、雇用情勢は厳しさが残るものの持ち直しの動きが続いている。






生   産 おおむね横ばい おおむね横ばいで推移
個人消費 力強さを欠いている 一部に動きがみられるものの力強さを欠いている
雇   用 厳しさが残るものの持ち直しの動き 厳しさが残るものの持ち直しの動き
その他
の主な
項目
企業収益 16年度下期及び通期は減益見込み(減益幅が拡大)  17年度上期は減益見込み 下期及び通期は増益見通し
                

 

関 東 前    回 今    回
総 括 判 断 一部に弱い動きが続いており、全体として足踏み状態にある。 一部に弱い動きがみられるものの、足踏み状態を脱しつつある。
判断の要点 輸出はアジア向け半導体等電子部品などの減少から足元でやや弱い動きとなっており、生産は情報通信機械や輸送機械で減少しているものの、一般機械、電気機械などで横ばいの動きとなっていることから全体としては概ね横ばいとなっている。雇用は厳しさが残るものの緩やかな改善の動きが続いており、個人消費は一部に弱い動きが続いているものの、乗用車販売などで持ち直しの動きがみられるなど、管内経済は足踏み状態を脱しつつある。






生   産 概ね横ばいとなっている 概ね横ばいとなっている
個人消費 弱含みとなっている 持ち直しの兆しがみられる
雇   用 厳しさは残るものの、緩やかな改善の動きが続いている 厳しさは残るものの、緩やかな改善の動きが続いている
その他
の主な
項目
輸   出 前年を上回っているものの、このところ伸びは大幅に鈍化している 総じて前年を上回っているものの、足元でやや弱い動きとなっている
       

 

北 陸 前    回 今    回
総 括 判 断 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに回復している。 緩やかに回復を続けており、弱い動きが解消されつつある。
判断の要点 雇用は引続き改善しており、個人消費は足元で大型小売店販売の動きがみられ、ドラッグストア販売が好調、新車販売台数が順調に推移し、全体としては持ち直しの動きが着実なものとなってきているほか、生産は一般機械が引続き高水準であり、電子部品・デバイスが在庫調整の進展により持ち直しの動きとなっており、管内経済は緩やかに改善を続け、弱い動きが解消されつつある。






生   産 全体としては横ばい 全体としては横ばい
個人消費 全体としては緩やかな持ち直しの動きとなっている 全体としては持ち直しの動きとなっている
雇   用 改善している 改善している
その他
の主な
項目
企業収益 16年度下期は減益見込み 17年度上期は前年並み
        

 

東 海 前    回 今    回
総 括 判 断 引き続き回復している。 引き続き回復している。
判断の要点 個人消費は愛知万博の波及効果などもみられ底堅い動きが続いており、生産も輸送用機械を中心に高水準で推移しているほか、雇用も好調な生産動向を受けて製造業の新規求人数が増加しており、改善が続いていることから、管内経済は引き続き回復している。






生   産 高水準で推移している 高水準で推移している
個人消費 底固い動き 底固い動き
雇   用 改善している 改善している
その他
の主な
項目
     
        

 

近 畿 前    回 今    回
総 括 判 断 持ち直しの動きが緩やかになっているものの、総じて底堅さを維持している。 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかな持ち直しが続いている。
判断の要点 輸出の伸びは鈍化しており、生産はおおむね横ばいで推移しているものの、設備投資が前年を上回るほか、個人消費は総じて緩やかに持ち直しており、雇用も有効求人倍率が増加しているなど緩やかに改善していることから、管内経済は緩やかな持ち直しが続いている。






生   産 引き続き全国平均を下回る動き おおむね横ばいの動き
個人消費 総じてみると力強さに欠ける動きが続いている 総じてみると緩やかに持ち直している
雇   用 持ち直しの動きが緩やかになっている 緩やかに改善している
その他
の主な
項目
企業収益 16年度下期は増益見込み 17年度上期は減益見込み 
        

 

中 国 前    回 今    回
総 括 判 断 緩やかな回復が続いている。 緩やかな回復が続いている。
判断の要点 個人消費は大型小売店販売で弱い動きがみられるものの総じて持ち直しの動きがみられ、生産は化学や鉄鋼、造船などを中心に引き続き高水準で推移しているほか、雇用も有効求人倍率が緩やかに上昇するなど改善の動きが続いていることから、管内経済は緩やかな回復が続いている。






生   産 高水準で推移 高水準で推移
個人消費 一部に持ち直しの動き 持ち直しの動き
雇   用 改善の動きが続いている 改善の動きが続いている
その他
の主な
項目
       
       

 

四 国 前    回 今    回
総 括 判 断 持ち直しの動きが緩やかになり、概ね横ばいの動きとなっている。 持ち直しに向けた動きがみられる。
判断の要点 17年度上期の企業収益は減益見込みとなっているほか、生産は概ね横ばいの動きとなっているものの、個人消費は持ち直しに向けた動きとなり、設備投資も増加見通しとなっているほか、雇用は緩やかな改善が続いていることから、管内経済は持ち直しに向けた動きがみられる。






生   産 一部に調整の影響が残るものの、緩やかな上昇が継続 概ね横ばいとなっている
個人消費 一部にやや弱めの動きがみられるものの、概ね横ばい 持ち直しに向けた動きとなっている
雇   用 厳しさはみられるものの、緩やかな改善の動きが続いている 厳しさはみられるものの、緩やかな改善の動きが続いている
その他
の主な
項目
設備投資 16年度は前年度を下回る見込み
17年度は前年度を下回る見通し
17年度は前年度を上回る見通し
企業収益 16年度下期は減益見込み (減益幅が拡大)
17年度上期は減益見通し
17年度上期は減益見込み

 

九 州  前    回 今    回
総 括 判 断 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかな回復を続けている。 緩やかな回復を続けており、一部にみられた弱い動きにも持ち直しがみられる。
判断の要点 生産はデジタル関連需要の落ち込みなどから、低下基調であった主力の電子部品・デバイスや一般機械も上昇に転じており、一部にみられた弱い動きにも持ち直しがみられるほか、個人消費は低調な中にも回復の動きが広がっており、雇用も緩やかな改善の動きが続いていることから、管内経済は緩やかな回復を続けている。






生   産 高い水準にあるものの、このところやや低下している 低下していた分野でも上昇に転じ、引き続き高い水準で推移している
個人消費 引き続き低調ながら、回復の動きがみられる 低調な中にも回復の動きが広がっている
雇   用 依然として厳しい状況が続いているものの、緩やかな改善の動きとなっている 依然として厳しい状況が続いているものの、緩やかな改善の動きとなっている
その他
の主な
項目
     
     

 

福 岡   前    回 今    回
総 括 判 断 緩やかな回復を続けている。 緩やかな回復を続けている。
判断の要点 生産は鉄鋼や自動車で高水準を維持するなど引き続き高水準で横ばいとなっており、個人消費もおおむね横ばいで推移している。一方、雇用は緩やかな改善の動きが続いているほか、設備投資や輸出が前年度を上回っているなど、管内経済は緩やかな回復を続けている。






生   産 高水準で横ばいの動き 高水準で横ばいの動き
個人消費 おおむね横ばいで推移 おおむね横ばいで推移
雇   用 厳しさはみられるものの、緩やかな改善の動きが続いている 厳しさはみられるものの、緩やかな改善の動きが続いている
その他
の主な
項目
     
     

 

沖 縄   前    回 今    回
総 括 判 断 持ち直しの動きが続いているものの、一時的に弱含んでいる。 一部に低調な動きがみられるものの、全体としては持ち直してきている。
判断の要点 設備投資が減少見込みとなっていることや、生産は食料品がこのところ前年を下回っているなど低調な動きとなっており、管内経済は一部に低調な動きがみられるものの、個人消費は堅調に推移し、観光も好調に推移しているほか、企業収益も17年度上期は増益見込みとなっているなど、全体として持ち直してきている。






観   光 高水準で推移 前回を上回って好調に推移
個人消費 堅調 堅調に推移
雇   用 改善の動き続く 改善の動き続く
その他
の主な
項目
生   産 低調な動き 引き続き低調
設備投資 16年度は減少見込み(下期減少見込み) 17年度は減少見込み(上期減少見込み)

 

 

 

 


(参考)47都道府県ごとの経済情勢

 47都道府県ごとの経済情勢(PDF形式 約15KB前後)

 

地域別主要経済指標

 各地域における主要経済指標(EXCEL形式 約140KB前後)

 


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