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報道発表

平成23年8月8日

財務省

平成23年上半期中 国際収支状況(速報)の概要

【ポイント】
所得収支黒字は拡大したものの、貿易・サービス収支が赤字に転じた結果、経常収支黒字は4期ぶりで縮小(前年同期比)。



T 経常収支

経常収支:5兆5,098億円の黒字(前年同期比▲3兆1,336億円[▲36.3%]黒字幅縮小)
「所得収支」の黒字幅は拡大したものの、「貿易・サービス収支」が赤字に転じたことから、経常収支の黒字幅は縮小した。

1.貿易・サービス収支:▲1兆1,377億円の赤字(前年同期比▲4兆4,742億円 赤字に転化)
「サービス収支」の赤字幅は縮小したものの、「貿易収支」が赤字に転じたことから、「貿易・サービス収支」は4期ぶりに赤字に転じた(昭和60年上半期以降で過去最大の赤字)。

(1) 貿易収支:▲5,011億円の赤字(前年同期比▲4兆5,779億円 赤字に転化)
鉱物性燃料の価格上昇等により輸入が増加し、また、東日本大震災等の影響により輸出が減少した結果、貿易収支は赤字に転じた(昭和60年上半期以降で初の赤字)。

@ 輸出:30兆6,684億円(前年同期比▲7,337億円[▲2.3%] 減少)
前年同期比で3期振りに減少(前年同期:+39.7%増)。
A 輸入:31兆1,695億円(前年同期比+3兆8,442億円[+14.1%] 増加)
前年同期比で3期連続の増加(前年同期:+25.1%増)。

[参考1] 平成23年上半期分貿易統計(財務省関税局)
(通関ベース:輸出は確報値、輸入は9桁ベースの速報値)

(1) 輸出:32兆1,127億円(前年同期比▲9,813億円[▲3.0%] 減少)
@ 「主要地域別」では、対米国(同▲3,413億円[▲6.9%])、対中東(同▲2,469億円[▲21.4%])、対アジア(同▲1,911億円 [▲1.0%] 、うち中国(同+1,659億円[+2.7%]))等が減少
A 「商品別」では、自動車(同▲1兆215億円[▲22.7%])、半導体等電子部品(同▲2,787億円[▲13.5%])、船舶(同▲1,236億円 [▲9.7%])等が減少。

(2) 輸入:33兆118億円(前年同期比+3兆2,400億円[+10.9%] 増加)
@ 「主要地域別」では、対アジア(同+1兆3,684億円[+10.3%]、うち中国(同+5,752億円 [+9.0%]))、対中東(同+8,627億円 [+16.0%])、対大洋州(同+2,618億円[+13.1%])等が増加。
A 「商品別」では、鉱物性燃料(同+1兆6,633億円[+19.1%])、鉄鉱石(同+2,450億円[+46.5%])等が増加。他方、半導体等電子部品(同▲1,609億円[▲15.4%])、電算機類の部分品(同▲598億円[▲20.5%])等が減少。

[参考2] 原油価格(石油連盟)
@ドルベース:105.17米ドル/バレル(対前年同期比+32.5%)
A円ベース:54,361円/キロリットル(対前年同期比+19.0%)

(2) サービス収支:▲6,367億円の赤字(前年同期比+1,037億円 赤字幅縮小)
旅行収支の赤字幅は拡大したものの、「その他サービス」の黒字幅が拡大し、サービス収支の赤字幅は縮小した(昭和60年上半期以降で過去最小の赤字)

2.所得収支:7兆3,213億円の黒字(前年同期比+1兆4,032億円[+23.7%] 黒字幅拡大)
証券投資に係る配当金の受取増加等を主因として、所得収支の黒字幅は2期連続で拡大した。

(注) 上記Tにおける過去の計数との比較は、現行統計で比較可能な昭和60年上半期(増減額及び増減率は昭和61年上半期)以降の数値による。

 

U 資本収支

資本収支:▲2兆6,386億円の流出超(前期:▲4兆6,823億円の流出超)

1.投資収支・資産(居住者による投資)

(1) 対外直接投資:▲2兆7,405億円の流出超(前期:▲3兆639億円の流出超)
本邦企業による海外子会社の増資引受け等がみられ、流出超が継続した。

(2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):767億円の流入超(前期:▲5,754億円の流出超)
年金資金等の売り越しを主因として、流入(処分)超に転じた。

(3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲3兆5,342億円の流出超(前期:▲14兆9,114億円の流出超)
銀行部門が売り越しとなったこと等から、流出(取得)超幅が縮小した。

2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

(1) 対内直接投資:▲1,353億円の流出超(前期:▲1,412億円の流出超)
海外親会社による本邦企業からの資金回収等がみられ、流出超が継続した。

(2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):3兆6,280億円の流入超(前期:1兆5,468億円の流入超)
電気機器・機械関連において買い越しとなったこと等から、流入(取得)超が継続した。

(3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):4兆6,901億円の流入超(前期:1兆2,699億円の流入超)
中長期国債が引き続き買い越しとなったこと等から、流入(取得)超が継続した。

[参考3] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の期中平均レート)
              81.98円/米ドル(前年同期:91.33円/米ドル、対前年同期比10.2%の円高)

ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの期中平均レート) 
              115.04円/ユーロ(前年同期:121.26円/ユーロ、対前年同期比5.1%の円高)

問い合わせ先

国際局為替市場課国際収支第1係 Tel:03(3581)4111 内線2860, 2888