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報道発表

平成25年5月10日

財務省

平成24年度中 国際収支状況(速報)の概要

ローマ数字1 経常収支

経常収支の内訳
 金額前年度比
貿易・サービス収支
▲9兆4,759億円▲4兆1,795億円
(赤字幅拡大)
 
貿易収支
▲6兆8,947億円▲3兆4,250億円
(赤字幅拡大)
  
輸出
61兆5,703億円▲1兆572億円
(▲1.7%減少)
  
輸入
68兆4,650億円+2兆3,677億円
(+3.6%増加)
 
サービス収支
▲2兆5,812億円▲7,545億円
(赤字幅拡大)
所得収支
14兆7,245億円+7,176億円
(+5.1%黒字幅拡大)
経常移転収支
▲9,556億円+1,371億円
(赤字幅縮小)
経常収支
4兆2,931億円▲3兆3,248億円
(▲43.6%黒字幅縮小)

 

「所得収支」の黒字幅は前年度比で拡大し、経常移転収支が赤字幅を縮小したものの、「貿易・サービス収支」が赤字幅を拡大したことから、経常収支の黒字幅は2年連続で縮小した(統計として連続性のある昭和60年度以降では、最少の経常黒字。なお、第2位は平成2年度の5兆5,778億円の黒字)。

 

1.貿易・サービス収支

▲9兆4,759億円の赤字(前年度比▲4兆1,795億円 赤字幅拡大)

「貿易収支」及び「サービス収支」がともに赤字幅を拡大したことから、貿易・サービス収支は赤字幅を拡大した(昭和60年度以降では最大の赤字額。第2位は平成23年度の▲5兆2,964億円の赤字)。

(1) 貿易収支

▲6兆8,947億円の赤字(前年度比▲3兆4,250億円 赤字幅拡大)

鉱物性燃料や通信機等の輸入が増加した一方、また、海外経済の減速等により中国及びEU向けを中心に輸出が減少したことから、貿易収支は赤字幅を拡大した(昭和60年度以降では最大の赤字額。第2位は平成23年度の▲3兆4,697億円の赤字)。

  1. 輸出:61兆5,703億円(前年度比▲1兆572億円[▲1.7%] 減少)
    前年度比で2年連続の減少(前年度:▲2.8%減)。

  2. 輸入:68兆4,650億円(前年度比+2兆3,677億円[+3.6%] 増加)
    前年度比で3年連続の増加(前年度:+14.0%増)。

[参考1]平成24年度分貿易統計(通関ベース:財務省関税局4月26日付公表)

(1) 輸出:63兆9,405億円(確報値:前年度比▲1兆3,479億円[▲2.1%] 減少)

  1. 「主要地域別」では、対米国(同+1兆741億円[+10.4%])、対ASEAN(同+4,242億円[+4.3%])等が増加。一方、対中国(同▲1兆1,365億円[▲9.1%])、対EU(同▲1兆473億円[▲14.1%])等が減少。

  2. 「商品別」では、自動車(同+6,153億円[+7.2%])、自動車の部分品(同+1,911億円[+6.3%])等が増加。一方、船舶(同▲3,031億円 [▲15.2%])、半導体等電子部品(同▲1,583億円[▲4.6%])、建設用・鉱山用機械(同▲1,310億円 [▲12.6%])等が減少。

(2) 輸入:72兆1,139億円(9桁速報値:前年度比+2兆4,033億円[+3.4%] 増加)

  1. 「主要地域別」では、対アジア(同+9,759億円[+3.2%])、うち中国(同+5,591億円[+3.8%])、対中東(同+5,238億円[+3.9%])、対EU(同+2,953億円[+4.5%])等が増加。

  2. 「商品別」では、液化天然ガス(同+8,076億円[+14.9%];数量は+ 4.4%)、原粗油(同+6,313億円[+5.3%];数量は+0.6%)、通信機(同+5,483億円[+31.9%])等が増加。

[参考2]原油価格(石油連盟)

  1. ドルベース:113.88米ドル/バレル(前年度比▲0.3%)

  2. 円ベース:59,355円/キロリットル(前年度比+4.7%)

(2) サービス収支

▲2兆5,812億円の赤字(前年度比▲7,545億円 赤字幅拡大)

「旅行収支」は赤字幅を縮小したものの、「輸送収支」が赤字幅を拡大し、また、「その他サービス」が赤字に転じたことから、サービス収支の赤字幅は2年連続で拡大した。

[参考3]訪日外国人旅行者数:8,711千人(前年度比+36.5%)
出国日本人数:18,290千人(前年度比+4.3%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))

 

2.所得収支

14兆7,245億円の黒字(前年度比+7,176億円[+5.1%] 黒字幅拡大)

配当金・配分済支店収益及び再投資収益の受取増加により直接投資収益が増加したことに加え、配当金の受取増加により証券投資収益も増加したことから、所得収支の黒字幅は2年連続で拡大した(前年度:+11.1%黒字幅拡大)。

 

 


 

 

ローマ数字2 資本収支

資本収支:▲5兆4,786億円の流出超(前年度:2兆9,618億円の流入超)

1.投資収支・資産(居住者による投資)

(1) 対外直接投資

▲10兆506億円の流出超(前年度:▲9兆5,892億円の流出超)

本邦企業による海外子会社の増資引受等がみられ、流出超幅が拡大した。

(2) 対外株式投資(除く証券貸借取引)

5兆1,048億円の流入超(前年度:▲3,529億円の流出超)

銀行等(信託勘定)が売り越しに転じたことなどから、流入(処分)超に転じた。

(3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引)

▲7兆5,891億円の流出超(前年度:▲7兆2,008億円の流出超)

生命保険会社の買い越し幅が拡大したことや、投資信託委託会社等が買い越しに転じたことなどから、流出(取得)超幅が拡大した。

2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

(1) 対内直接投資

1,575億円の流入超(前年度:1,019億円の流入超)

海外企業による本邦子会社への追加出資(株式取得)がみられたこと等から、流入超が継続した。

(2) 対内株式投資(除く証券貸借取引)

5兆543億円の流入超(前年度:▲1兆1,907億円の流出超)

輸送用機器や銀行業などの幅広い業種で買い越しとなり、流入(取得)超に転じた。

(3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引)

3兆5,821億円の流入超(前年度:4,977億円の流入超)

中長期国債の買い越し幅が拡大したこと等により、流入(取得)超幅が拡大した。

[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の年度中平均レート)
    82.89円/米ドル(前年度:79.05円/米ドル、前年度比4.9%の円安)

ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの年度中平均レート)
   106.73円/ユーロ(前年度:108.96円/ユーロ、前年度比2.0%の円高)

 

問い合わせ先

国際局為替市場課
 電話03(3581)4111 内線2860、2888