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報道発表

平成25年2月8日

財務省

平成24年中 国際収支状況(速報)の概要

T 経常収支

   

(参考)国際収支の推移表(PDF形式)

「所得収支」の黒字幅は拡大したものの、「貿易・サービス収支」の赤字幅が拡大したことから、経常収支の黒字幅は2年連続で縮小した(統計として連続性のある昭和60年以降では、既往最少の経常黒字。)。

1.貿易・サービス収支:▲8兆4,139億円の赤字(前年比▲5兆358億円 赤字幅拡大)
「貿易収支」及び「サービス収支」がともに赤字幅を拡大し、「貿易・サービス収支」は2年連続の赤字となった(昭和60年以降では、既往最大の赤字額。2番目は平成23年の▲3兆3,781億円。)。

(1) 貿易収支:▲5兆8,051億円の赤字(前年比▲4兆1,887億円 赤字幅拡大)
中国・EU向けを中心に輸出が減少した一方、鉱物性燃料や通信機などを中心に輸入が増加したことから、貿易収支は2年連続の赤字となった(昭和60年以降では、既往最大の赤字額。2番目は平成23年の▲1兆6,165億円。)。

@ 輸出:61兆4,268億円(前年比▲1兆2,979億円[▲2.1%]減少)
前年比で2年連続の減少(前年:▲1.9%減)。
A 輸入:67兆2,320億円(前年比+2兆8,907億円[+4.5%]増加)
前年比で3年連続の増加(前年:+15.0%増)。

[参考1]平成24年分貿易統計(通関ベース:財務省関税局1月30日付公表)

(1) 輸出:63兆7,436億円(確報値:前年比▲1兆8,029億円[▲2.8%]減少)
@ 「主要地域別」では、対米国(同+1兆1,672億円 [+11.7%])、対ASEAN(同+5,323億円 [+5.4%])等が増加。他方、対中国(同▲1兆3,912億円 [▲10.8%])、対EU(同▲1兆1,190億円 [▲14.7%])等が減少。
A 「商品別」では、自動車(同+1兆209億円 [+12.4%])、自動車の部分品(同+2,013億円 [+6.7%])等が増加。一方、船舶(同▲3,303億円 [▲16.1%])、半導体等電子部品(同▲2,250億円 [▲6.3%])、鉱物性燃料(同▲2,197億円[▲17.6%])等が減少。

(2) 輸入:70兆6,743億円(9桁速報値:前年比+2兆5,631億円[+3.8%]増加)
@ 「主要地域別」では、対中東(同+7,099億円[+5.5%])、対中国(同+3,918億円[+2.7%])、対ASEAN(同+3,437億円[+3.5%])等が増加。
A 「商品別」では、液化天然ガス(同+1兆2,143億円[+25.4%] ;数量は+11.2%)、原粗油(同+8,331億円[+7.3%];数量は+2.0%)、通信機(同+5,723億円 [+36.3%])等が増加。一方、非鉄金属(同▲4,434億円[▲24.5%])等が減少。

[参考2] 原油価格(石油連盟)
@ドルベース:114.79米ドル/バレル(前年比+5.6%)
A円ベース:57,493円/キロリットル(前年比+5.2%)

(2) サービス収支:▲2兆6,087億円の赤字(前年比▲8,471億円 赤字幅拡大)
「旅行収支」は赤字幅を縮小したものの、「輸送収支」が赤字幅を拡大し、「その他サービス収支」が赤字に転じたことから、「サービス収支」の赤字幅は2年連続で拡大した。

[参考3] 訪日外国人旅行者数:8,368,100人(前年比+34.6%)
          出国日本人数:18,490,000人(前年比+8.8%)
          (出典:日本政府観光局(JNTO))

2.所得収支:14兆2,613億円の黒字(前年比+2,230億円[+1.6%] 黒字幅拡大)
債券利子等の受取減少により証券投資収益が減少したものの、再投資収益の受取増加により直接投資収益が増加したことから、所得収支の黒字幅は2年連続で拡大した(昭和60年以降では、既往第3位の黒字額。)。

 

  

U 資本収支

資本収支:▲8兆5,104億円の流出超(前年:1兆1,722億円の流入超)

1.投資収支・資産(居住者による投資)

(1) 対外直接投資:▲9兆7,748億円の流出超(前年:▲8兆5,872億円の流出超)
本邦企業による海外子会社の増資引受等がみられ、流出超が継続した。

(2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):2兆1,266億円の流入超(前年:▲9,288億円の流出超)
年金資金や投資信託委託会社等が売り越しに転じたことから、流入(処分)超に転じた。

(3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲17兆1,249億円の流出超(前年:▲5兆9,258億円の流出超)
銀行が買い越し幅を拡大したことや、生命保険会社が買い越しに転じたこと等から、流出(取得)超幅が拡大した。

2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

(1) 対内直接投資:1,677億円の流入超(前年:▲1,403億円の流出超)
海外親会社による本邦子会社への出資がみられたこと等から、流入超に転じた。

(2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):2兆3,512億円の流入超(前年:5,507億円の流入超)
輸送用機器、銀行業、空運業等の幅広い業種において買い越しとなり、流入(取得)超幅が拡大した。

(3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):2兆7,197億円の流入超(前年:4兆1,752億円の流入超)
中長期国債等の買い越し幅が縮小したことから、流入(取得)超幅が縮小した。

[参考4] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の年中平均レート)
             79.79円/米ドル(前年:79.77円/米ドル、前年比0.0%の円安)

           ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの年中平均レート) 
              102.55円/ユーロ(前年:111.06円/ユーロ、前年比7.7%の円高)