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報道発表

平成25年1月11日

財務省

平成24年11月中 国際収支状況(速報)の概要

T 経常収支

   

(参考1)国際収支の推移表(PDF形式)
(参考2)季節調整済 国際収支の推移表(PDF形式)

「貿易・サービス収支」の赤字幅が拡大したことに加え、「所得収支」の黒字幅が縮小したことから、経常収支は赤字に転じた(統計として連続性のある昭和60年1月以降では、1月以外の月としては初の経常赤字。なお、季節調整済の経常収支は2,259億円の黒字。)。

1.貿易・サービス収支:▲1兆376億円の赤字(前年同月比▲3,225億円 赤字幅拡大)
「貿易収支」及び「サービス収支」がともに赤字幅を拡大し、「貿易・サービス収支」は8か月連続の赤字となった(季節調整値ベースでは平成23年3月から21か月連続の赤字)。

(1) 貿易収支:▲8,475億円の赤字(前年同月比▲2,586億円 赤字幅拡大)
EU・中国向けを中心とした輸出が減少し、通信機などを中心に輸入が増加したことから、貿易収支の赤字幅は拡大した(統計として連続性のある昭和60年1月以降では、2番目に大きい貿易赤字額。1番目は平成24年1月の▲1兆3,897億円。)。

@ 輸出:4兆7,788億円(前年同月比▲2,119億円[▲4.2%]減少)
前年同月比で6か月連続の減少(前月:▲6.0%減)。
A 輸入:5兆6,263億円(前年同月比+467億円[+0.8%]増加)
前年同月比で2か月ぶりの増加(前月:▲1.4%減)。

[参考1]平成24年11月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局12月27日付公表)

(1) 輸出:4兆9,837億円(確報値:前年同月比▲2,125億円[▲4.1%]減少)
@ 「主要地域別」では、対ASEAN(同+700億円 [+9.4%])、対米国(同+470億円 [+5.3%])等が増加。他方、対中国(同▲1,451億円 [▲14.5%])、対EU(同▲1,248億円 [▲19.9%])等が減少。
A 「商品別」では、半導体等電子部品(同+218億円 [+8.5%])、映像機器(同+160億円 [+36.5%])等が増加。一方、船舶(同▲816億円 [▲46.1%])、自動車(同▲400億円 [▲5.2%])、建設用・鉱山用機械(同▲239億円[▲29.1%])等が減少。

(2) 輸入:5兆9,385億円(9桁速報値:前年同月比+511億円[+0.9%]増加)
@ 「主要地域別」では、対中国(同+780億円[+5.9%])、対中東欧・ロシア等(同+631億円[+46.2%])等が増加。他方、対中東(同▲490億円[▲4.5%])等が減少。
A 「商品別」では、通信機(同+1,168億円[+72.0%])、液化石油ガス(同+308億円[+49.1%])等が増加。一方、液化天然ガス(同▲509億円[▲10.8%];数量は▲4.5%)、石炭(同▲451億円 [▲20.6%])等が減少。

[参考2] 原油価格(石油連盟)
@ドルベース:113.85米ドル/バレル(前年同月比+4.1%)
A円ベース:57,176円/キロリットル(前年同月比+7.5%)

(2) サービス収支:▲1,901億円の赤字(前年同月比▲639億円 赤字幅拡大)
「旅行収支」は赤字幅を縮小したものの、「輸送収支」が赤字幅を拡大し、「その他サービス収支」が黒字幅を縮小したことから、「サービス収支」の赤字幅は拡大した。

[参考3] 訪日外国人旅行者数:648,600人(前年同月比+17.6%)
          出国日本人数:1,440,000人(前年同月比▲3.9%)
          (出典:日本政府観光局(JNTO))

2.所得収支:8,915億円の黒字(前年同月比▲457億円[▲4.9%] 黒字幅縮小)
配当金・配分済支店収益の支払増加等により直接投資収益が減少したことに加え、配当金の支払増加により証券投資収益も減少したことから、所得収支の黒字幅は2か月ぶりに減少した。

 

  

U 資本収支

資本収支:▲3,274億円の流出超(前月:▲5,920億円の流出超)

1.投資収支・資産(居住者による投資)

(1) 対外直接投資:▲5,137億円の流出超(前月:▲1兆487億円の流出超)
本邦企業による海外子会社の増資引受等がみられ、流出超が継続した。

(2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):912億円の流入超(前月:106億円の流入超)
年金資金や投資信託委託会社等の売り越しが継続したことから、流入(処分)超が継続した。

(3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲1兆7,334億円の流出超(前月:▲1兆2,263億円の流出超)
銀行部門の買い越し幅が拡大したこと等から、流出(取得)超幅が拡大した。

2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

(1) 対内直接投資:192億円の流入超(前月:▲218億円の流出超)
海外親会社による本邦子会社への出資(株式取得)がみられたこと等から、流入超に転じた。

(2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):4,617億円の流入超(前月:2,817億円の流入超)
銀行業、電気機器、機械等の業種において買い越しとなったことから、流入(取得)超が継続した。

(3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):1,527億円の流入超(前月:9,046億円の流入超)
中長期国債等が買い越しとなったものの、流入(取得)超幅が縮小した。

[参考4] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
             80.87円/米ドル(前年同月:77.54円/米ドル、前年同月比4.3%の円安)

           ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート) 
              103.84円/ユーロ(前年同月:105.05円/ユーロ、前年同月比1.2%の円高)