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報道発表

平成24年11月8日

財務省

平成24年9月中 国際収支状況(速報)の概要

T 経常収支

   

(参考1)国際収支の推移表(PDF形式)
(参考2)季節調整済 国際収支の推移表(PDF形式)

「貿易・サービス収支」が赤字転化し、「所得収支」の黒字幅が縮小したことから、経常収支の黒字幅は縮小した(季節調整済の経常収支は、▲1,420億円の赤字となった。これは、統計として連続性のある1996年以降では初の赤字)。

1.貿易・サービス収支:▲7,514億円の赤字(前年同月比▲1兆332億円 赤字転化)
「貿易収支」が赤字転化したことに加え、「サービス収支」が赤字幅を拡大したことから、「貿易・サービス収支」は6か月連続の赤字となった(季節調整値ベースでは平成23年3月から19か月連続の赤字)。

(1) 貿易収支:▲4,713億円の赤字(前年同月比▲8,436億円 赤字転化)
EU・中国向けを中心に輸出が減少したことに加え、原粗油などの輸入が増加したことから、貿易収支は赤字転化した。

@ 輸出:5兆1,045億円(前年同月比▲6,015億円[▲10.5%] 減少)
前年同月比で4か月連続の減少(前月:▲5.3%減)。
A 輸入:5兆5,758億円(前年同月比+2,421億円[+4.5%]増加)
前年同月比で2か月ぶりの増加(前月:▲5.4%減)。

[参考1]平成24年9月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局10月30日付公表)

(1) 輸出:5兆3,584億円(確報値:前年同月比▲6,155億円[▲10.3%] 減少)
@ 「主要地域別」では、対中国(同▲1,568億円 [▲14.1%])、対EU(同▲1,512億円 [▲21.1%])、対中南米(同▲559億円 [▲17.0%])等が減少。
A 「商品別」では、自動車(同▲1,270億円[▲14.7%])、船舶(同▲887億円[▲40.4%])、半導体電子部品(同▲258億円[▲7.8%])等が減少。

(2) 輸入:5兆9,201億円(9桁速報値:前年同月比+2,351億円[+4.1%]増加)
@ 「主要地域別」では、対中東(同+2,142億円[+20.8%])、対中国(同+475億円[+3.8%])、等が増加。他方、対EU(同▲324億円[▲6.0%])等が減少。
A 「商品別」では、原粗油(同+2,365億円[+26.0%];数量は+22.5%)、通信機(同+988億円[+90.3%])、液化天然ガス(同+500億円[+11.4%];数量は+6.3%)等が増加。

[参考2] 原油価格(石油連盟)
@ドルベース:111.50米ドル/バレル(前年同月比+0.8%)
A円ベース:55,076円/キロリットル(前年同月比+2.8%)

(2) サービス収支:▲2,801億円の赤字(前年同月比▲1,897億円 赤字幅拡大)
「旅行収支」は赤字幅を縮小したものの、「輸送収支」が赤字幅を拡大し、「その他サービス収支」が赤字転化したことから、「サービス収支」の赤字幅は拡大した。

[参考3] 訪日外国人旅行者数:660,500人(前年同月比+22.6%)
          出国日本人数:1,625,000人(前年同月比▲0.7%)
          (出典:日本政府観光局(JNTO))

2.所得収支:1兆3,098億円の黒字(前年同月比▲832億円[▲6.0%] 黒字幅縮小)
配当金・配分済支店収益の支払減少により直接投資収益が増加したものの、債券利子等の受取減少により証券投資収益が減少したこと等から、所得収支の黒字幅は3か月ぶりに縮小した。

  

U 資本収支

資本収支:▲7,632億円の流出超(前月:▲1兆1,472億円の流出超)

1.投資収支・資産(居住者による投資)

(1) 対外直接投資:▲7,699億円の流出超(前月:▲7,474億円の流出超)
本邦企業による海外子会社の増資引受等がみられ、流出超が継続した。

(2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):4,888億円の流入超(前月:2,995億円の流入超)
年金資金が売り越しに転じたこと等から、流入(処分)超幅が拡大した。

(3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲2兆2,940億円の流出超(前月:▲2兆3,172億円の流出超)
銀行部門や生命保険会社等の買い越しが継続したことから、流出(取得)超が継続した。

2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

(1) 対内直接投資:▲157億円の流出超(前月:625億円の流入超)
海外親会社による本邦子会社株式の処分がみられたこと等から、流出超に転じた。

(2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):▲633億円の流出超(前月:▲1,966億円の流出超)
電気機器、通信業等の業種において売り越しとなったことから、流出(処分)超が継続した。

(3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):4,069億円の流入超(前月:7,734億円の流入超)
中長期国債が買い越しとなったことから、流入(取得)超が継続した。

[参考4] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
              78.17円/米ドル(前年同月:76.84円/米ドル、前年同月比1.7%の円安)

           ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート) 
               100.39円/ユーロ(前年同月:105.89円/ユーロ、前年同月比5.2%の円高)