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報道発表

平成24年2月8日

財務省

平成23年中 国際収支状況(速報)の概要

【ポイント】
所得収支黒字は拡大したものの、貿易・サービス収支が赤字に転じた結果、経常収支黒字は2年ぶりに縮小(前年比)。



(別添)国際収支の推移表(PDF形式)

T 経常収支

経常収支:9兆6,289億円の黒字(前年比▲7兆5,418億円[▲43.9%]黒字幅縮小)
「所得収支」の黒字幅は拡大したものの、「貿易・サービス収支」が赤字に転じたことから、経常収支の黒字幅は縮小した(経常収支の黒字幅縮小は2年ぶり)。

1.貿易・サービス収支:▲3兆2,496億円の赤字(前年比▲9兆8,143億円 赤字に転化)
「貿易収支」が赤字に転じ、また、「サービス収支」の赤字幅が拡大したことから、貿易・サービス収支は赤字に転じた(昭和60年以降で初の赤字(注))。

(1) 貿易収支:▲1兆6,089億円の赤字(前年比▲9兆5,878億円 赤字に転化)
鉱物性燃料の価格上昇等により輸入が増加し、また、震災や海外景気の下振れ等の影響により輸出が減少した結果、貿易収支は赤字に転じた(貿易統計(通関ベース)では昭和55年以来31年振りの赤字となっているが、国際収支統計(旧統計ベース)では、昭和55年の貿易収支は少額の黒字。国際収支での貿易収支赤字は昭和38年まで遡る)。

@ 輸出:62兆7,234億円(前年比▲1兆1,984億円[▲1.9%] 減少)
前年比で2年ぶりの減少(昭和60年以降で既往第5位)。
A 輸入:64兆3,323億円(前年比+8兆3,894億円[+15.0%] 増加)
前年比で2年連続の増加(昭和60年以降で既往第3位)。

[参考1] 平成23年分貿易統計(財務省関税局)
(通関ベース:輸出は確報値、輸入は9桁ベースの速報値)

(1) 輸出:65兆5,551億円(前年比▲1兆8,445億円[▲2.7%] 減少)
@ 「主要地域別」では、対アジア(同▲1兆1,374億円[▲3.0%]、うち中国(同▲1,813億円[▲1.4%])、対米国(同▲3,560億円 [▲3.4%])、対中南米(同▲3,462億円 [▲8.9%])等が減少
A 「商品別」では、自動車(同▲9,694億円[▲10.6%])、半導体等電子部品(同▲5,881億円 [▲14.2%])が減少。他方、金属加工機械(同+2,944億円[+32.5%])等が増加。

(2) 輸入:68兆511億円(前年比+7兆2,862億円[+12.0%] 増加)
@ 「主要地域別」では、対アジア(同+2兆8,523億円[+10.4%]、うち中国(同+1兆2,239億円[+9.1%]))、対中東(同+2兆4,456億円[+23.5%])、対EU(同+5,670億円[+9.7%])等が増加。
A 「商品別」では、原粗油(同+2兆83億円[+21.4%];数量は▲2.7%)、液化天然ガス(同+1兆3,011億円[+37.5%];数量は+12.2%)、石油製品(同+6,299億円[+39.5%])等が増加。

[参考2] 原油価格(石油連盟)
@ドルベース:108.74米ドル/バレル(対前年比+37.3%)
A円ベース:54,647円/キロリットル(対前年比+24.7%)

(2) サービス収支:▲1兆6,407億円の赤字(前年比▲2,264億円 赤字幅拡大)
「輸送収支」及び「旅行収支」の赤字幅が拡大したこと等により、サービス収支の赤字幅は4年ぶりに拡大した。

[参考3] 訪日外国人旅行者数:6,219,300人(対前年比▲27.8%)
      出国日本人数:16,993,000人(対前年比+2.1%)
          (出典:日本政府観光局(JNTO))

2.所得収支:14兆296億円の黒字(前年比+2兆3,319億円[+19.9%] 黒字幅拡大)
再投資収益の受取増加等による直接投資収益の増加、及び配当金の受取増加等による証券投資収益の増加により、所得収支の黒字幅は4年ぶりに拡大した(昭和60年以降で既往第3位)。

(注) 上記Tにおける過去の計数との比較は、現行統計で比較可能な昭和60年(増減額及び増減率は昭和61年)以降の数値による。

 

U 資本収支

資本収支:5兆9,975億円の流入超(前年:▲11兆9,977億円の流出超)

1.投資収支・資産(居住者による投資)

(1) 対外直接投資:▲9兆1,180億円の流出超(前年:▲4兆9,388億円の流出超)
本邦企業による海外子会社の増資引受け等がみられ、流出超が継続した。

(2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):▲9,280億円の流出超(前年:▲2兆574億円の流出超)
年金資金等の買い越しを主因として、流出(取得)超が継続した。

(3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲5兆9,401億円の流出超(前年:▲24兆406億円の流出超)
金融商品取引業者の買い越しを主因として、流出(取得)超が継続した。

2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

(1) 対内直接投資:▲1,832億円の流出超(前年:▲1,099億円の流出超)
海外親会社等による本邦企業からの資金回収等がみられたことから、流出超が継続した。

(2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):5,451億円の流入超(前年:2兆9,197億円の流入超)
小売・通信業等において買い越しとなったことから、流入(取得)超が継続した。

(3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):4兆1,671億円の流入超(前年:4,375億円の流入超)
中長期国債が買い越しとなったこと等から、流入(取得)超幅を拡大した。

[参考3] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の年中平均レート)
              79.77円/米ドル(前年:87.75円/米ドル、対前年比9.1%の円高)

ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの年中平均レート) 
              111.06円/ユーロ(前年:116.28円/ユーロ、対前年比4.5%の円高)

問い合わせ先

国際局為替市場課国際収支第1係 Tel:03(3581)4111 内線2860, 2888