MDBsパンフレット(2013年版)
CONTENTS: 表紙 | はじめに | MDBsと日本 | 地域開発金融機関の域内加盟国分布図 | 世界銀行グループ | アジア開発銀行 | 米州開発銀行 | アフリカ開発銀行 | 欧州復興開発銀行 | 国際開発金融機関の一覧表 | MDBsで活躍する日本人職員 | MDBsでのキャリアを志す皆さんへ | 問い合わせ
MDBsと日本■
我が国は、MDBsの有する途上国支援の長所を活かしつつ、責任ある国際社会の一員として、MDBsの活動に積極的に貢献しています。
我が国は、MDBsの主要株主として、MDBsが行う融資等の業務や組織運営等について積極的に参画し、これらMDBsの施策に我が国のODA政策、開発の理念を適切に反映させています。
MDBsは豊富な経験や最先端の専門的知識を持った人材を数多く有するとともに、広範な情報網を活用し現地の支援ニーズを的確に把握することで効果的な援助を行える長所を有し、最近ではドナー協調が進むなか、政策対話・援助調整の役割も担っています。
我が国は、JICAやJBICがMDBsとの協調・連携を進め、MDBsの長所を我が国の開発援助に活用することで、支援の効果を上げることが期待できます。
例えば最近でも、ミャンマーの国際社会への復帰を促進する観点から、世銀やADBと密接に連携して、同国が抱える延滞債務問題について、包括的な解決を図ったところです。今後もこうした連携を維持・強化していきます。
我が国の国際貢献のあり方として、途上国への知的協力等の一層の貢献が求められています。こうした要望に応えるべく、我が国はMDBsによる研究活動の支援を通じて、開発に対する日本・アジアの経験や考え方を世界に発信しています。例えば世界銀行が行う、開発分野の学術研究において、世銀の担当部局と日本の研究者との連携を進め、日本の知見をインプットしており、そうした成果は世界開発報告(World Development Report)として世界中で共有されています。この他、アジア開発銀行(ADB)においては、我が国からの支援を受け、東京に研究・研修施設である「アジア開発銀行研究所」を設立し、研修プログラムの実施によって、ADBがもつ開発の知識と経験を途上国に広めており、途上国の開発事業に携わる機関や組織の運営能力の向上に寄与しています。
日本人職員はMDBsの様々な分野で活動しています。例えば、世界銀行グループの、多国間投資保証機関(MIGA)の長官として小林いずみ氏(2013年7月15日付で本田桂子氏が着任予定)、地球環境ファシリティ(GEF)のCEOとして石井菜穂子氏、また、ADBについては、その創設以来、日本人が総裁を務めてきました。その他多くの日本人が幹部・専門職員として活躍しています。
我が国は、より多くの熱意のある日本人職員の採用を各MDBに強く働きかけており、各MDBもリクルート・ミッションの我が国への派遣等、その声に応えているところです。各MDBからは日本人に期待する声が寄せられており(P.22-23に各MDB人事担当者からのメッセージを掲載しています)、MDBsで働くことに関心をお持ちの方は、ぜひ各MDBの窓口にお問い合わせ下さい(各MDBの連絡先等については、裏表紙をご参照ください)。
MDBsは、各国からの出資金に基づく融資に加え、主要国からの拠出金によるグラントの支援も行い、融資による支援を補完しています。我が国も、世界銀行をはじめとする各MDBに設立された日本信託基金に資金拠出を行い、融資にはなじまない小規模の貧困削減プロジェクトや、途上国政府やNGOなどの能力構築などを支援しています。


| MDBは、年に1度、全加盟国の代表者が集まる年次総会を開催しています。年次総会の開催地は、年により異なります。 世界銀行グループの年次総会については、毎年秋に国際通貨基金(IMF)と合同で開催されており、昨年は、10月9日から14日にかけて、東京において開催されました。世中から2万人を超える参加があり、東日本大震災から復興する日本の姿を世界に発信することができました。このほか、最近では、2005年の米州開発銀行(IDB)総会が沖縄で、また2007年のアジア開発銀行(ADB)総会が京都にて開催されています。 | IMF・世銀年次総会 会見の様子 |
IMF・世銀年次総会の様子 | 日本での開催は、1964年の東京開催に続き48年ぶり、2度目であり、昨年は、日本が世銀・IMFに加盟して60年という節目の年での開催となりました。総会では各国から財務大臣や中央銀行の総裁が集い、世銀・IMF合同開発委員会やIMFC(国際通貨金融委員会)を始め、防災と開発に関する仙台会合、G7、ミャンマーに関する東京会合など多数の国際会議が開催されました。 |

東京総会の機会を捉え、日本政府は世銀と共催で、仙台にて「防災と開発に関する仙台会合」を開催しました。世界40カ国・8機関から約320名の参加を得て(各国の財務省関係者や防災・開発に携わる人々が中心)日本の震災・復興の経験を共有すると共に、途上国の開発のあらゆる側面において、防災の観点を取り込むことを求める「仙台ステートメント」を、日本国財務大臣と世銀総裁により共同で発出しました。

防災と開発に関する仙台会合の様子
写真提供 : Simone D. McCourtie / World Bank

2012年10月15日、アフリカ開発銀行はアジア代表事務所を東京に開設しました。アフリカ開発銀行は、アフリカ諸国(53ヵ国)の経済的・社会的開発に寄与するために1964年9月に設立された国際開発金融機関です。我が国は1983年にアフリカ開発銀行に加盟して以来、アフリカ開発のパートナーとして、同行と緊密な関係を構築してきています。本事務所が、我が国との協力関係のさらなる発展に加え、アフリカとアジアの架け橋として大きな役割を果たすことを期待しています。

アフリカ開発銀行アジア代表事務所の東京における開設

