MDBsパンフレット(2011年版)
CONTENTS: 表紙 | はじめに | MDBsと日本 | 地域開発金融機関の域内加盟国分布図 | 世界銀行グループ | アジア開発銀行 | 米州開発銀行 | アフリカ開発銀行 | 欧州復興開発銀行 | 国際開発金融機関の一覧表 | MDBsで活躍する日本人職員 | MDBsでのキャリアを志す皆さんへ | 問い合わせ
MDBsと日本■
我が国は、MDBsの有する途上国支援の長所を活かしつつ、責任ある国際社会の一員として、MDBsの活動に積極的に貢献しています。
我が国は、MDBsの主要株主として、MDBsが行う融資等の業務や組織運営等について積極的に意見を述べ、これらMDBsの施策に我が国のODA政策、開発の理念を適切に反映させています。
MDBsは豊富な経験や最先端の専門的知識を持った人材を数多く有するとともに、広範な情報網を活用し現地の支援ニーズを的確に把握することで効果的な援助を行える長所を有し、最近ではドナー協調が進むなか、政策対話・援助調整の役割も担っています。
我が国は、JICAやJBICがMDBsとの協調・連携を進め、MDBsの長所を我が国の開発援助に活用することで、支援の効果を上げることが期待できます。
例えば最近でも、JBICと国際金融公社(IFC)による途上国銀行資本増強ファンドへの共同出融資、国際金融危機に対応した途上国支援におけるMDBsとの協力などを行っており、今後もこうした連携を維持・強化していきます。
我が国の国際貢献のあり方として、途上国への知的協力等の一層の貢献が求められています。こうした要望に応えるべく、我が国はMDBsによる研究活動の支援を通じて、開発に対する日本・アジアの経験や考え方を世界に発信しています。例えば世界銀行が行う、開発分野の学術研究において、世銀の担当部局と日本の研究者との連携を進め、日本の知見をインプットしており、そうした成果は世界開発報告(World Development Report)として世界中で共有されています。この他、アジア開発銀行(ADB)においては、我が国からの支援を受け、東京に研究・研修施設である「アジア開発銀行研究所」を設立し、研修プログラムの実施によって、ADBがもつ開発の知識と経験を途上国に広めており、途上国の開発事業に携わる機関や組織の運営能力の向上に寄与しています。
日本人職員はMDBsの様々な分野で活動しています。例えば、世界銀行グループの、多国間投資保証機関(MIGA)の長官として小林いずみ氏、ADB総裁として黒田東彦氏、その他多くの日本人が幹部・専門職員として活躍しています。
我が国は、より多くの熱意のある日本人職員の採用を各MDBに強く働きかけており、各MDBもリクルート・ミッションの我が国への派遣等、その声に応えているところです。例えば、世界銀行は2010年に引き続いて2011年にも日本人を対象としたリクルートを実施した。このほか、他のMDBsでも同様にリクルートが行われています。
各MDBからは日本人に期待する声が寄せられており(P.22-23に各MDB人事担当者からのメッセージを掲載しています)、MDBsで働くことに関心をお持ちの方は、ぜひ各MDBの窓口にお問い合わせ下さい(各MDBの連絡先等については、裏表紙をご参照ください)。
MDBsは、各国からの出資金に基づく融資に加え、主要国からの拠出金によるグラントの支援も行い、融資による支援を補完しています。我が国も、世界銀行をはじめとする各MDBに設立された日本信託基金に資金拠出を行い、融資にはなじまない小規模の貧困削減プロジェクトや、途上国政府やNGOなどの能力構築などを支援しています。

小林 いずみ氏



ゼーリック世界銀行総裁の演説の様子
各MDBは、年に1度、全加盟国の代表者が集まる年次総会を開催しています。年次総会の開催地は、年により異なり、日本において開催された多くの例があります。最近では、2005年の米州開発銀行(IDB)総会が沖縄で、また2007年のADB総会が京都にて開催されています。
世界銀行グループの年次総会は、毎年秋に国際通貨基金(IMFと合同で開催されています。
2012年10月のIMF・世銀年次総会については、日本が中東・北アフリカにおける政治・経済的な変動を受け、2012年における同総会を開催することが困難となったため、エジプトに代わり、開催国として立候補していたところ、2011年6月に、IMF・世銀それぞれの理事会が、東京で総会を開催することを決定しました。IMF・世銀両機関からも、両機関への日本のこれまでの支援に対する感謝とともに、東京での総会開催について歓迎の意が示されました。

第65回IMF・世銀年次総会の様子
日本での開催は、1964年の東京開催に続き2度目となります(これまでに2度以上開催しているのは、本部のあるアメリカ以外ではトルコのみ)。総会の機会に、IMFC(国際通貨金融委員会)や世銀・IMF合同開発委員会といった関連の会議も開催されることとなります。
また、この機会を捉え、日本政府は世銀と共催で、仙台にて防災に関するセミナーを開催し、東日本大震災の経験や教訓を世界に発信する予定です。
写真提供:2010年IMF・世銀総会 Ryan Rayburn

2011年3月に発生した東日本大震災に際し、各国際金融機関(国際通貨基金(IMF)、世界銀行グループ、ADB、IDB、アフリカ開発銀行(AfDB)、欧州復興開発銀行(EBRD))より、お見舞いの言葉が寄せられました。また、各機関の関係者からは、総額5千万円以上相当の寄附金が寄せられています。寄せられた寄付金は救援・復興活動を実施している日本赤十字社等の団体に送金されました。
これに対し、野田財務大臣(2011年5月現在)より、各国金融機関の関係者の皆様に対し感謝のレターを送付いたしました。レターの中で、野田大臣は、「皆様からの御寄付と温かいお言葉は、皆様とわが国との連帯の表れとして、私たちを心から勇気付けるものです。皆様の友情に深甚なる感謝の意を表します」と述べています。

アフリカ開発銀行関係者から我が国への寄附金の贈呈

