地球環境ファシリティ（ＧＥＦ）次期ＣＥＯの選出について

1. 6月7日（木）（現地時間）、米国（ワシントンD.C.）で開催された地球環境ファシリティ（ＧＥＦ）評議会において、我が国が候補として擁立した石井菜穂子（いしい・なおこ）氏がＧＥＦの次期ＣＥＯに選出されました。

2. 任期は、平成24年8月1日から平成28年7月31日までの4年間となります。

3. 財務省では、石井新ＣＥＯの指揮の下、ＧＥＦがその機能を強化し、開発途上国の地球環境問題に対する取組みへの支援を着実に遂行していくことを期待しております。

4. 石井氏のＧＥＦ次期ＣＥＯの選出に際し、安住財務大臣は「財務大臣談話 －石井菜穂子氏のＧＥＦ次期ＣＥＯの選出について－」を発表。

（参考）　地球環境ファシリティ（ＧＥＦ：Global Environment Facility ）

（１）ＧＥＦは途上国の地球環境問題への取組を支援するため、1991年に多国間基金として設立された。現在１８２カ国が加盟。事務局所在地はワシントン。

（２）ＧＥＦは、国連気候変動枠組条約、生物多様性条約、国連砂漠化対処条約、残留性有機汚染物資に関するストックホルム条約（ＰＯＰｓ条約）の４つの環境関連条約の資金メカニズムとして、地球規模の環境問題に対応した形で途上国がプロジェクトを実施する際に追加的に負担する費用につき原則無償資金を提供している。

（３）ＧＥＦの第5次増資期間（2010年7月-2014年6月）の資金規模は43.4億ドル（新規拠出額は35.4億ドル）。同期間において日本は米国に次ぐ第2位の拠出国であり、5.05億ドルを拠出（14.3%）。