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第26回IMFC コミュニケ(ポイント)(平成24年10月13日)

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第26回国際通貨金融委員会(IMFC)コミュニケ(仮訳)
[2012年10月13日 於:日本、東京]

 

世界経済の成長は減速し、依然大幅な不確実性と下方リスクが残っている。重要な政策措置が発表されたが、信認を立て直すためにはその効果的かつタイムリーな実施が極めて重要である。我々は、負のフィードバックの連環を断ち切り、世界経済を強固で持続可能かつ均衡ある成長の道筋に再び戻すために、断固として行動する必要がある。先進国は、必要な構造改革を実施し、信頼に足る財政計画を実施すべきである。新興国は、負のショックへの対応を促進し成長を支えるために、適切な場合には政策の柔軟性を保持し、または利用すべきである。

先進国 危機からの持続的な回復を確保する必要がある。更なる金融緩和がより緩和的な金融状況を創り出した。多くの先進国において、信頼に足る中期的財政健全化計画の実施が依然として極めて重要である。可能な限り成長と親和的となるように、財政政策を適切に測るべきである。ユーロ圏において相当な前進が見られた。国債買取制度(Outright Monetary Transactions)に関するECBの決定と欧州安定メカニズムの発足を歓迎する。しかし、更なる措置が必要である。我々は、通貨統合の強靭性を高めるための効果的な銀行同盟とより強固な財政統合のタイムリーな実施、及び、各国における成長と雇用を促進するための構造改革を期待している。米国では、財政の崖の解消、債務上限の引上げ、及び、財政の持続可能性を確保するための包括的な計画に向けた進展が不可欠である。日本では、本年度の予算の財源の確保及び中期的な財政健全化の更なる進展が必要である。

新興国・途上国 新興国・途上国では、海外及び国内の需要の弱まり、及び、いくつかのケースでは、インフレ圧力に対処するための引締め政策を反映して、経済活動が減速している。いくつかの国では、食料品以外の一次産品価格の下落や、いくつかの食料品価格の上昇圧力により、リスクが複合している。これらの国々は、世界的なリバランスと整合的な形で、成長を支えるための政策実施の柔軟性を確保する必要がある。大規模で変動する国境を越えた資本フローによる潜在的な影響は、十分に監視されるべきである。IMFは、移行期にあるアラブ諸国への支援を増加させており、包摂的な成長と雇用を実現するための各国主導の改革戦略の策定にあたり、これらの国々の当局と引き続き協働する。我々は、国際社会に対し、この地域により広範な支援を提供することを求める。我々は、IMFの小国への関与の増大を歓迎し、この分野における更なる作業を期待する。

低所得国 ほとんどの低所得国において、成長は依然として旺盛である一方、財政と外貨準備のポジションは弱まっており、バッファーを回復する必要がある。短期的には、IMFは、必要が生じた場合に低所得国に追加的な資金支援を提供するための十分な資金を備えている。我々は、IMFの譲許的融資ファシリティの長期的な持続可能性を確保するための戦略の一部として、残余の金売却益27億ドルを使用することとしたIMF理事会の決定を歓迎する。これは、貧困削減・成長トラスト(PRGT)の短期的な資金基盤を強化するため金売却益による11億ドルの資金を利用するために必要な確証を得られたことに、追加されるものである。 我々は、加盟国に、この資金移転の発動を早めることを求める。

グローバル政策アジェンダ 我々は、専務理事のグローバル政策アジェンダで表明された方向性を歓迎し、現下の危機に対処し将来の成長のための強固な基礎を築く必要性を強調している点を共有する。雇用と成長のための政策、債務の持続可能性、金融システムの修復、及び、世界的な不均衡の縮小は、主要な優先事項である。我々は、次回の会合でこれらの措置の実施に係る進展をレビューする。我々は、黒字国では国内の成長の源泉を強化し、赤字国では輸出競争力を強化しつつ国内貯蓄を増加させ、適切な場合には為替レートの更なる柔軟性を促進することにコミットしている。我々は、貿易および投資に係る如何なる形の保護主義も回避することにコミットしている旨を再確認する。

サーベイランス 我々は、新たな統合サーベイランス決定と金融サーベイランス戦略の採択、及び、暫定版対外セクターレポートの開始を通じた、IMFのサーベイランス枠組みの強化を歓迎する。これらの取組により、IMFの政策アドバイスにおける二国間及び多国間の視点を統合し、経済・金融の安定に対する世界及び各国レベルのリスクと波及に関する、より良い評価を支えることになる。我々は、強化されたサーベイランス枠組みの公平かつ効果的な実施を期待し、次回の年次総会において進展を評価する。

資金基盤 加盟国は、IMFの資金基盤を大幅に強化させた。4月以降、より多くの加盟国からのプレッジが得られ、IMFが利用可能な借入れ資金は4610億ドル増加した。我々は、二者間の融資取極の最初のグループについて署名が行われたことを歓迎し、残りの融資取極を速やかに締結することを奨励する。

2010年クォータ・ガバナンス改革 我々は、2010年クォータ・ガバナンス改革の批准を大幅に進展させた。改革を発効させるために必要なほとんどの条件は達成された。我々は、これらの重要な改革を発効させる緊急性を再確認し、まだ必要な手続きを完了していない加盟国に、それを行うよう求める。

クォータ計算式の見直し クォータ計算式の包括的見直しは順調に進行中である。主要な問題点と相違点は明確に特定された。我々は、加盟国に、12月のIMFC代理会合の後に彼らのインプットを受けつつ、IMF理事会の更なる関与を通じて、見直しを2013年1月までに完了させるために必要な合意を形成することを求める。我々は、2014年1月までに第15次クォータ見直しを完了させるとのコミットメントを再確認する。

IMFC会合 我々は、今回の会合をホストした日本政府に対して感謝の意を表明したい。次回のIMFC会合は、2013年4月19-20日にワシントンDCで開催される。