第8回IMFC コミュニケ(ポイント)(平成15年9月21日)
| |||
| (世界経済と金融市場) | |||
| ・ | 多くの国において見られる経済活動活発化の兆し、及び世界的な着実かつ力強い回復に向けた見通しの改善を歓迎。主な不確実性は低下。しかしまだ多くの国でリスクは残っており、必要な政策措置を準備しておく必要。 | ||
| ・ | バランスのとれた成長実現のためには、持続的かつ積極的な構造改革が重要。IMFが加盟国全体の為替レートの問題に引き続き焦点をあてることの必要性につき合意。 | ||
| ・ | 貿易自由化への多国間のルールに基づくアプローチ及び具体的な進展への政治的コミットメントを再確認。ドーハ・ラウンドの早急な再開を促す。全ての国にとって重要な、市場開放、公正なアクセス、及び農業等全ての分野における輸出補助金削減に焦点をあてるべき。 | ||
| ・ | 先進国においては、引き続き需要を支える金融政策がとられるべき。財政の自動安定化装置については、信頼に足る中期的健全化の枠組の中で機能させるべき。構造改革の積極的な推進、企業統治及び透明性の強化が成長の鍵。 | ||
| − | 米国においては、財政政策の焦点を中期的持続可能性の強化にあてることが必要。 | ||
| − | 欧州においては、労働意欲、投資及び競争を強化し、高齢化による財政圧力に対処するため、引き続き構造改革を加速させるべき。 | ||
| − | 日本においては、銀行・企業部門を強化し、デフレを終息させ、中期的な財政健全化に着手するための努力の継続が必要。 | ||
| ・ | 新興市場国は、市場環境の改善により、制度改革・構造改革をより大胆に推進することが可能に。財政の改善、銀行・企業部門の強化、バランス・シートの脆弱性の低減、より広範な経済成長の促進が優先課題。 | ||
| ・ | 多国間のイラク復興支援の努力への支持を再確認し、IMFの果たしてきている積極的役割を歓迎。世銀・IMFの本格的なニーズアセスメントに基づく来月のマドリッドの支援国会合に期待。IMFが、イラクの政策努力を前提に、イラクに資金その他の支援を行うことを支持。 | ||
| ・ | 多くの低所得国の経済見通しは改善。しかし貧困を削減し、ミレニアム開発目標(MDGs)を達成するためには、更なる成長が必要。そのためには、強固な政策枠組みと制度、良い統治、及び援助の増加等が必要。 | ||
| (IMFサーベイランスの強化と国際金融の安定の促進) | |||
| ・ | IMFの強化されたサーベイランスは、危機の予防と世界経済の安定と成長にとって極めて重要。資本市場に焦点をあてたサーベイランスを歓迎し、IMFと金融安定化フォーラム(FSF)による更なる取組みを促す。来年のサーベイランスのIMF理事会レビュー後に進展を議論することを期待。 | ||
| ・ | 危機解決の枠組みについて、集団行動条項(CACs)導入の増加を歓迎するとともに、更なる進展を期待。債務国と民間債権者による自発的な「行動規範」の進展に対する努力を歓迎。危機解決の透明性や債権者間の公平性等の問題についての進展を次回会合において報告することを期待。 | ||
| (低所得国における貧困削減の加速と持続可能な経済成長の強化) | |||
| ・ | IMFは、低所得国の持続的な高い成長及び貧困削減の達成に重要な役割。IMFの低所得国支援についてはPRSPとの連携が重要。IMFと世銀の協働の状況を次回会合においてレビュー。 | ||
| ・ | IMFの低所得国に対する支援を強化するイニシアチブの重要性を強調。IMFの技術支援の重要性を強調し、PRGFの資金調達についての見直しを期待。次回会合において進捗を評価。 | ||
| ・ | 市場アクセスの向上と援助資金の量と効果の増加が必要。MDGs達成のために、IMFに対し、世銀と協力して援助の有効性、受入能力、ファイナンシングのための仕組等の検討について、世銀との協力を要請。次回年次総会での報告に期待。 | ||
| ・ | HIPCに関して、適切なトッピングアップの提供、及びトッピングアップの方法論に関する継続中の議論の重要性を認識。 | ||
| (その他) | |||
| ・ | クォータ等の問題についてのIMF理事会の進捗報告を歓迎。IMFに対し、更なる作業を行い、次回会合において進展を報告することを要請。 | ||
| ・ | 全加盟国による国際基準と整合的なマネロン・テロ資金対策に関する法、慣行の導入を奨励。パイロット・プログラムの完了時の報告を期待。 | ||
| ・ | 杉崎重光副専務理事、ロゴフ経済顧問のこれまでの功績に感謝を表明。 | ||
| ・ | 次回IMFC会合は2004年4月24日にワシントンで開催。 | ||
