第7回IMFC コミュニケ(ポイント)(平成15年4月12日)
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| (世界経済と金融市場) | |||
| ・ | 経済的不確実性が存在するなか、世界経済の回復を支持・強化するため緊密な国際協カへのコミットメントを再確認。短期的なリスクヘの警戒の継続の重要性を強調。しかし、必要に応じて政策を調整する用意があれば、世界経済は成長を高める見通し。 | ||
| ・ | 先進国経済については、健全な政策により今年後半に、より強固な成長が実現されるであろう。金融政策は引き続き緩和的であるべき。財政面では、自動安定化装置は機能させつつも、多くの国で高齢化等による中期的な財政圧カへの対処が必要。先進国は、グローバルな不均衡の是正に資するような世界経済の回復のため、構造改革を進める責任を各国が共有。 | ||
| − | 米国においては、健全な中期的財政ポジションと整合的な政策が引き続き重要。 | ||
| − | 欧州においては、労働・生産物市場の改革の加速が必要。 | ||
| − | 日本においては、銀行・企業部門の強化及びデフレの終息に向けた更なる措置とともに、中期的財政ポジションの強化の開始が必要。 | ||
| ・ | 新興市場国は、引き続き政策を強化させることが必要。対外的な資金調達上の制約に直面する国では、マクロ経済の安定性を持続する努力が重要。 | ||
| ・ | 我々はイラクについて、早急に安全を回復させ、人々を苦難から解放させ、経済成長を促進することの必要性に留意。更なる国連安保理決議を支持。IMFと世銀は、適切なタイミングで、イラクの再開発に通常の役割を果たす用意がある。債務の問題に取り組んでいくことが重要であり、パリクラブの早期関与を期待。 | ||
| ・ | ドーハ・ラウンドにおける多角的貿易自由化に向けた具体的な進展の緊急性を強調。本年9月のカンクンでのWTO閣僚会議前に、先進国、新興市場国及び途上国が更なる進展における障害の克服に向けた新たな努力をすることを要請。 | ||
| (危機の予防と解決の強化) | |||
| ・ | 危機の予防につき、今後、債務持続可能性分析の更なる強化等の、サーベイランスの強化が重要。金融セクター評価プログラム(FSAP)及び国際基準の遵守状況の評価の進展を歓迎。本年の年次総会へのIMFによるサーベイランス等の危機予防の取組みについての報告に期待。 | ||
| ・ | 加盟国の健全な政策と危機の予防という、予防的クレジットライン(CCL)の目的を促進させる方策についてのIMFの今後の報告に期待。 | ||
| ・ | 危機の解決につき、例外的な融資(限度額を超える融資)についての基準及び手続きの強化等のIMF融資政策の強化を歓迎。 | ||
| ・ | 集団行動条項(CACs)のメキシコ等による導入を歓迎。IMFがサーベイランスの枠組みの中でCACsの任意の導入を促すことを要請。行動規範についてのIMFの貢献を促す。 | ||
| ・ | 国家債務再編メカニズム(SDRM)についてのIMFの具体的な提案に係る作業を歓迎。現時点でSDRMの実施に向け前進することは可能ではないことを認識しつつ、この過程で提起された、危機の解決に関連する問題についての作業を継続すべき。IMFは次回IMFC会合において進捗状況を報告。 | ||
| (低所得国におけるIMFの役割) | |||
| ・ | ミレニアム開発目標への取組みの必要性を認識。途上国援助の量と有効性を高めることの必要性を認識。貧困削減戦略ぺ一パー(PRSP)での優先課題に沿って各ドナーが支援を協調・調和化していくこと、及びPRSPの実施や公的支出管理の改善のための能力強化を支援していくことを慫慂。 | ||
| ・ | HIPCイニシアティブの実施における進捗を歓迎し、十分な資金支援へのコミットメントを再確認。全ての債権者がHIPCイニシアティブに完全に参加することを促す。 | ||
| (その他) | |||
| ・ | 加盟国が講じた資金洗浄及びテロ資金対策のための措置の実施と、その評価の進展を歓迎。IMF等による必要な技術支援等の重要性を確認。 | ||
| ・ | IMFの12次クォータ見直しの完了に留意。本年秋の年次総会までに、IMFの資金量やクォータ配分の妥当性等について報告がなされることに期待。 | ||
| ・ | 次回IMFC会合は2003年9月21日にドバイで開催される。 | ||
