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第2回IMFC コミュニケ(ポイント)(平成12年9月24日)

 

第2回IMF国際通貨金融委員会コミュニケのポイント
(2000年9月24日(日) 於:プラハ(チェコ))

 

1.  IMF国際通貨金融委員会は、2000年9月24日、プラハにおいてブラウン英大蔵大臣を議長に、第2回会合を開催した。委員会は、ホルスト・ケーラー新専務理事を歓迎する。

 

2.  世界経済見通し

 

  (1)  委員会は、世界経済が過去12年間で最高の成長率に達していることを歓迎する。経済は全ての地域で成長し、インフレは抑制されている。世界経済全体の見通しがポジティブな一方、経済・金融における持続的な不均衡に伴い、大きなリスクが残っていることに留意する。

 

    米国では、インフレ圧力に対して引き続き十分注意を払う必要がある。また、国内の貯蓄が増加する必要がある。
    日本では、自律的な内需主導の回復をしっかりと支える政策の追求が重要である。
    EU及びその他の先進国では、成長を支える構造改革の勢いを強化することが重要である。

 

  (2)  委員会は、現在の水準の石油価格が続いた場合には、世界経済の成長を妨げ得ること、インフレ圧力を増加させ得ること、多くの国の成長見通しに悪影響を与え得ることを懸念する。特に、最貧国及び輸入石油への依存度の高い国への影響に留意する。委員会は、長期的に合理的な価格水準で石油市場が安定することが望ましいことに合意する。委員会は、備蓄を放出するという最近の米国の決定に留意し、先進国の中には、石油市場の更なる安定のために同様の行動を取る可能性を検討する状況にある国もあり得ることに留意する。委員会は、産油国によって今年とられた増産措置に留意し、産油国に対し、世界の健全な成長に資するような石油市場の条件を作り出すための更なる措置をとることを要請する。委員会は、石油市場の安定を更に促進するため、産油国と消費国との対話の改善を待望する。

 

3.  IMFの将来の役割

 

 

 委員会は、全ての国がグローバル化の利益を享受できるようにするという目的と、IMFのこれからの役割に関する専務理事のビジョンを支持する。

 

 

 委員会は、IMF及び国際社会が、脆弱性を減少させ、危機を回避するため、焦点を絞って引き続き努力を強化することを要請する。

 

 

 委員会は、国際金融システムの強化及びグローバル化の利益を全ての国が享受することを確保するために、他の国際機関とともにする努力において、IMFが中心的な役割を担うことを再確認する。

 

 

 IMFプログラムの継続的な実施において、各国の主体性が重要である。

 

4.  貧困削減成長ファシリティ(PRGF)と拡充HIPCイニシアティブ

 

 

  IMFは、その融資制度を通じ、高い石油価格の持続から生じる加盟国の必要に対して、柔軟に対応する必要があり得る。

 

5.  国際金融アーキテクチャーの強化とIMF改革

 

  (1)  IMFの融資制度改革
 委員会は、CCL(予防的クレジットライン)の予防的な機能の強化や、IMF資金の保全を目的とした、融資制度の変更についての合意を歓迎する。
  (2)  IMFのサーベイランスの強化、金融セクターの安定と透明性の強化。

 

  (3)  民間セクター関与(PSI)
 委員会は、危機の予防及び解決における民間セクター関与のための枠組み作りにおける進展を歓迎する。民間セクター関与の枠組みは透明性と運用上の柔軟性との間でバランスがとれたものであることに留意する。

 

6.  良き統治とIMF

 

 

 独立評価部局(EVO)を設立する理事会の決定を歓迎する。EVOは、2001年春の会合前に活動を開始すべきである。

 

 

 クォータは国際経済の進展を反映すべきである。委員会は、クォータ計算式検討グループの作業に関する理事会の議論に留意し、この問題に関して理事会が引き続き作業を行うことを待望する。

 

 

 委員会は、世界銀行における総裁の選出に関する同様の作業と歩調を合わせて実施されている、IMF専務理事の選出プロセスの見直しに関する作業グループに留意し、2つのグループがともに報告を行うことに留意する。

 

7.  次回会合は2001年4月29日、ワシントンD.C.において開催される。