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第84回世銀・IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント)(平成23年9月24日)

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  1. 開発委員会は、ワシントンD.C.にて、9月24日に開催。

  2. 世界経済の健全で持続的な回復を危うくする国際金融市場の混乱と財政への圧力の拡大を、懸念を持って注視。商品価格の大幅な変動や食糧安全保障への圧力が重大な課題。これらの課題がもたらす世界的な影響、特に貧困層への影響を警戒。最近の世界経済の成長は主に途上国によってもたらされている一方で、経済危機はさらなるショックに耐える途上国の対応能力を低下させた。全ての加盟国が、力強く、持続可能で、バランスの取れた包括的な成長を実現するため、最大限の支援を行うことをコミット。2015年のミレニアム開発目標(MDGs)を達成し、現在の不安定な時期、更には長期間にわたり途上国・新興国の貧困層を支援するため、一致団結して開発に対する責任を果たす必要があることを再確認。G20がアジェンダに開発を入れている点を高く評価。

  3. 経済成長を、継続的な貧困削減と広範な経済的な機会の創出につなげていく上で、雇用は決定的に重要。特に、活発な民間部門拡大の支援を通じた雇用創出に対して改めてコミットを表明。この文脈において、貧困国や困難な市場でIFCとMIGAが果たす重要な役割を認識。世銀グループが、包括的な、男女の雇用創出アプローチを追求するため、加盟国政府やG20、国際労働機関(ILO)及び国際通貨基金(IMF)などのパートナーと協力することを歓迎、かつ慫慂。雇用をテーマとした次の世界開発報告(WDR)の議論に期待。

  4. 世界銀行グループは、加盟国の危機への対応、また危機への耐性(resilience)の構築を引き続き支援しなければならない。これを効果的に実施するため、世界銀行グループは、引き続き、人的、知的及び金融上の対応能力を備えるべき。現下の移行期のもたらす社会的及び経済的帰結へ対処している中東及び北アフリカ地域の諸国を支援するため、世界銀行グループが、革新的なアプローチに強く焦点を当てていることを歓迎。また、同地域への支援の拡大及び全ての関係当事者、特に国際金融機関との協力強化を世界銀行グループに要請。

  5. アフリカの角における旱魃と飢饉により引き起こされた大規模で悲惨な事態について悲嘆を共有。この危機とその根本原因への対処に取り組むため、IDAの危機対応ウィンドウからの2,500万ドルの拠出を含む18.8億ドルの貢献を世界銀行グループが行い、また、IMFが追加の譲許的融資を提供する手続きを始めていることを歓迎。これほどの緊急事態に対しては、出来るだけ多くの人々の命と生活を救うために、迅速で、効果的な国際的行動を協調して行うことが必要。回復を早め、将来の災害リスクを軽減し、長期的な解決策を生み出すため、国家の対応能力と耐性を構築する必要。農業と食料安全保障を開発の優先順位の最上位に置く必要。このためには、民間部門の創造性と資源を生かす必要。気候変動やインフラ投資を含むより長期的な課題に取り組むためのイノベーションの継続を要請。

  6. 世界銀行グループの「ジェンダーの平等と開発に関する世界開発報告(WDR)」及び、同開発報告の、男女の平等は経済合理的であり貧困削減の不可欠な要素という明確なメッセージを歓迎。「世界開発報告」が世界的に重要な教訓を示していること、また、ジェンダーの平等の達成には、政府、民間セクター及び開発パートナーの具体的な行動が必要であるという点で合意。開発報告に付随して出されたインプリケーション・ノートで示された世界銀行グループへの提言を支持。今後1年間での提言の実施状況の検証を期待。また、世界銀行グループが、その責務の範囲内で活動し、各国の価値観や規範を尊重しつつ、その業務と報告において男女の平等をさらに取り入れていくことを強く要請。

  7. 新たな課題に対処するための世界銀行グループの制度改革の進展を歓迎。オープン・データ、オープン・ナレッジ、オープン・ソリューション・イニシアチブによる透明性の更なる向上と、新しいコーポレート・スコアカードによる説明責任の更なる改善は、世界銀行グループをより効率的、効果的なものとすることに貢献。世界銀行グループがスタッフの多様性の拡大を継続することを要請。また、世界銀行グループがその近代化に向けたモメンタムを維持し、次回会合でさらなる進展を議論することを期待。

  8. 世界銀行グループ理事会の25番目の理事の追加を歓迎。開発委員会のメンバーを理事会の新しい構成に合わせる提案が来春に出されることを期待。

  9. 開発委員会の次回会合はワシントンD.C.にて2012年4月21日開催を予定。

(以上)