第82回世銀・IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント)(平成22年10月9日)
| 第82回世銀・IMF合同開発委員会のコミュニケ(ポイント) |
| 1. | 開発委員会は、ワシントンDCにて、10月9日(土)に開催。 |
| 2. | 金融危機から2年が経過したが、先進国や途上国の適切な行動と国際金融機関の強力な支援により、世界大恐慌は回避。多くの途上国が危機発生前から健全な政策を採用、危機に対する経済的な耐性(resilience)を兼ね備えたため、世界的な対応の効果が支えられ、足元の世界経済の回復に貢献。 |
| 3. | 多くの途上国は、成長及び生産の維持、保健医療、教育、インフラなどに対する中核的な支出を適切に維持。他方、特に低所得国においては、財政制約や社会的保護メカニズムの拡大が困難なため、脆弱層の保護が大きな課題として浮彫り。 |
| 4. | 2008年までは、地域や国によって達成度に差異はあるもののミレニアム開発目標(MDG)の達成に向け大幅に前進。しかし、食糧、燃料及び金融危機が深刻に影響。我々は、2015年までに目標を達成するため、成果(results)を一層重視しつつ努力を強化することにコミット。 |
| 5. | 危機への各国自身の対応を支援するため国際金融機関が果たした役割を歓迎。金融危機以降の世界銀行グループ及びIMFによるコミットメント及びディスバースの例外的に高い水準に留意。我々は世界銀行グループ及びIMFに対し、将来の危機の予防と対処を最も良く助け、成長へのリスクを軽減し、持続的な回復への展望を改善する政策と手法を引き続き特定するよう要望。 |
| 6. | 国際開発協会(IDA)は、ミレニアム開発目標の達成や多くの人々の生活の改善に資する世界で最も重要な手段の一つ。IDAはその独自の強みにより開発政策及び金融へ貢献し、もって開発成果の供給に関する大きな実績を誇っている。この観点から、IDAの成果測定を改善する継続的努力を歓迎。我々は全てのドナー及び世界銀行グループによる公平でより幅広い負担の分担を通じた、力強いIDA第16次増資を要望。 |
| 7. | 我々は、経済の回復と成長を支える世界貿易・投資の回復の重要性を強調。そのために、加盟国に対して如何なる保護主義的施策をも回避するよう慫慂。途上国経済は世界経済の成長及び貿易にますます大きな役割。我々はインフラ、イノベーション、人的資本への投資における世界銀行グループの継続的努力への支持を改めて強調。世界銀行グループのジェンダーに関する取組みのさらなる強化及び主流化への支持を強調。気候変動分野における気候投資基金(CIF)を含む世界銀行グループの活動を認め、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)との更なる協働を慫慂。 |
| 8. | 食糧安全保障及び栄養は多くの途上国にとって引き続き重い懸案。我々は、農業生産性や食糧安全保障、及び農産品価格の変動がもたらす諸問題への取組みに、世界銀行グループが、他の国際機関と協調して、努力を強化することを期待。 |
| 9. | 我々は、世界銀行グループの優先順位付け、トレードオフ、及び開発インパクトの最大化を助ける戦略的指針を提供する「危機後の方向性」枠組みが引き続き実施されることを慫慂。コーポレートスコアカードを含む成果重視、知識の共有と獲得、及び現地化に係る作業が進行中であることを確認。我々は、全ての合意された改革の適時かつ効果的な実施を確保するため、理事会によるモニタリングと報告を期待。データ、ツール、及び情報へのアクセスの開放につき、世界銀行グループを賞賛。我々は、国際金融公社(IFC)が、IDA国を含む途上国における一層の民間セクターの発展に寄与すべく継続的に取り組み、また資産管理会社を通ずること等により追加的な資金の動員に取り組んでいることを歓迎。 |
| 10. | 世界銀行グループにおけるサブ・サハラ・アフリカ地域から3人目の理事代表(Chair)を歓迎。我々は、春の開発委員会にて承認された、投票権(ボイス)改革及び世界銀行グループの財務基盤強化に係る諸提案について、適時に実行する重要性を強調。 |
| 11. | 我々は、世界銀行グループのガバナンスと説明責任についての進捗に留意し、次の開発委員会で、理事会から、現在検討中の総裁選出及びデュアル・パフォーマンスを含む提案を期待。世界銀行グループの総裁選任のための、開かれた、能力本位で、透明なプロセスの重要性、及び、世界銀行グループのグローバルな性格をより反映するための職員の多様性推進の重要性を、再度強調。 |
| 12. | 次回会合はワシントンDCにて2011年4月17日開催を予定。 |
| (以 上) | |
